2022年12月31日の『RIZIN.40』(さいたまスーパーアリーナ)にて「RIZIN vs. Bellator 5対5 全面対抗戦」が決定。10月26日(水)18時から都内にて会見が行われ、下記4カードが発表された。試合はケージではなく、RIZINのリングで、RIZINルールで行われる。
◆「RIZIN vs. Bellator 5対5 全面対抗戦」※RIZINルール・リングを使用
▼ライト級 5分3Rホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術)現RIZINライト級王者AJ・マッキー(米国)前Bellator世界フェザー級王者
▼フェザー級 5分3Rクレベル・コイケ(ボンサイ柔術)現RIZINフェザー級王者パトリシオ・“ピットブル”・フレイレ(ブラジル)現Bellator世界フェザー級王者
▼バンタム級 5分3Rキム・スーチョル(韓国)現ROAD FCフェザー級王者フアン・アーチュレッタ(米国)元Bellator世界バンタム級王者
▼フライ級 5分3R扇久保博正(パラエストラ松戸)RIZINバンタム級JAPAN GP 2021優勝堀口恭司(アメリカントップチーム)現RIZN&元Bellator世界バンタム級王者
両団体の5人目の選手は調整中で「近日中に発表予定」。
RIZINライト級王者ホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術)は、前Bellator世界フェザー級王者で前戦でライト級に転向したAJ・マッキー(米国)をメインイベントで迎え撃つことが決定。
サトシは「私が前からBellatorの選手と戦いたいと言っていたことはみんな知っていると思います。それが大晦日で出来る事になって嬉しいです。絶対に日本のために、RIZINのために凄い頑張ります。絶対にみんなにいい試合を見せたいし、日本の力も見せたい。よろしくお願いします」と、以前から望んでいたBellatorとの戦いに燃える。
かつてBellator、UFC、日本のHERO’S、DREAMにも参戦したアントニオ・マッキーを父に持つAJ・マッキーは、「私をこのチームに選んでくれてありがとう。子供の頃からK-1やGLORYを見てぜひ日本で試合をしたいと思っていました。ここに実際に立ってみると本当に素晴らしい経験だと思っていますし、とにかく自分はファンが見たいものを提供する。それは常に動きのある面白い試合だと思っています。子供の頃からランペイジ(クイントン・ランペイジ・ジャクソン)などに憧れて彼らみたいに日本の観客を沸かせられるようになりたいと思っていて、今ここにいるのが本当に夢のような感覚です。当日はとにかくいい試合をして、日本のファン、世界のファンを楽しませる戦いをしたいと思うので期待していてください」と意気込みを語った。
MMA14勝1敗のホベルト・サトシ・ソウザは、2021年6月の「RIZIN初代ライト級王座決定戦」で、RIZINライト級ワールドGP王者のトフィック・ムサエフと対戦。1Rに三角絞めによる一本勝ちで王座戴冠。その後も、矢地祐介に2R一本勝ちで初防衛に成功すると、2022年4月の前戦では、ジョニー・ケースを1R 腕ひしぎ三角固めで極めてリベンジを果たすとともに2度目の王座防衛に成功した。Bellatorのスコット・コーカー代表から、2023年開催予定のBellatorライト級ワールドGP参戦を熱望されているRIZIN王者だ。
MMA19勝1敗のマッキーは、2021年8月のBellatorフェザー級ワールドGP決勝兼タイトルマッチで、パトリシオ・ピットブル・フレイレを1R ギロチンチョークで極め、デビュー以来負けなしの18連勝でGP優勝と共に新王者に輝いた。しかし、2022年4月のリマッチで判定負けで初黒星、王座陥落した。2022年10月には1階級上のライト級に転向し、4月のRIZINで武田光司に一本勝ちしたスパイク・カーライルに判定勝ちで再起。2023年開催予定のBellatorライト級ワールドGPに名乗りを挙げていた。
マッキーの19勝は6KO・TKO、7つの一本勝ち、6つの判定勝ちと、まさにウェルラウンダー。サウスポー構えから繰り出す左ローに、パトリシオをグラつかせた左ハイなど多彩な蹴りに加え、ジョージ・カラカニヤンをKOした高速ワンツーの左ストレートも脅威。さらにギロチンやアナコンダチョークやRNCの首極め、腕ひしぎ三角固めやネッククランクと上からも下からも攻めるなど、全局面で対応が出来るのが強みだ。
対するサトシは際だって強い寝技を武器に、近年ではスタンドでの成長も著しい。ムサエフ戦の一本勝ち後のケース戦では立ち会う場面も見せており、マッキー戦でいかに得意の組みに持っていく展開を作れるか。カーライルの寝技をことごとく切り返したマッキーはまだ一本負けもKO・TKO負けも無く、黒星はパトリシオ戦の判定負けのみ。果たしてサトシは難攻不落のマッキーに競り勝つ、あるいは一本を極めることができるか。