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【DEEP】18歳・神龍が柴田に判定勝利で暫定王者に、水野竜也、小見川が肩固め勝利! しなしがマドレーヌに一本勝ち、渡部修斗が父子後楽園で勝利=DEEP 90

2019/06/29 18:06

▼第7試合 DEEP JEWELSミクロ級 5分2R
○しなしさとこ(43.50kg/フリー/DEEP女子フライ級王者)
[1R 3分05秒 腕十字]
×マドレーヌ(43.95kg/メルヘン王国#FIGHTTEAMミチバ)

DEEP女子フライ級王者しなしさとこ(フリー)が約1年2カ月ぶりの復帰戦を行う。しなしは柔道、サンボを経て2001年12月に総合格闘技プロデビュー。2006年8月のDEEP女子ライト級王座決定戦で渡辺久江に敗れるまで21連勝(2引き分けを挟む)という記録を打ち立てた。

2007年3月にスマックガール・フライ級女王、2008年2月にはDEEP初代女子フライ級王座を獲得。同年10月の試合を最後に結婚・出産のためリングを離れたが、2014年10月に約8年ぶりに復帰。2017年3月に韓国で約9年ぶりの黒星を喫したが、その後も連勝して2018年4月に19歳のジョン・イェジンと年齢差22歳対決を行い、1RでTKO勝ち。マイクを持つと「私、しなしさとこは山本美憂選手と戦いたいです」とアピールしたが、実現には至らなかった。

今回は怪我のため長期欠場からの復帰戦。新設された「DEEP JEWELSミクロ級」で戦うのは、『DEEP JEWELS』で活躍する“メルヘン戦士”マドレーヌ(メルヘン王国#FIGHTTEAMミチバ)に決まった。

マドレーヌは“くびれが美しすぎる格闘家”として2017年5月にプロデビュー。45kgの体重で当時最軽量級のアトム級(-47.6kg)で連敗を喫したが、2018年9月にミクロ級(-44.0kg)が新設されると武井藍にチョークスリーパーで一本勝ち。嬉しい初勝利を飾ったが、3月にはVALKYRIE初代フライ級女王・玉田育子に敗れている。

1年2カ月ぶりの怪我からの復帰戦というハンディを差し引いても、しなし有利は動かない一戦。マドレーヌは大番狂わせを起こすことができるか、それともしなしが順当に勝利して山本美憂戦を再びアピールするのか。

1R、ともにオーソドックス構え。ワンツーから左で差して引手をつかみ払い腰でテイクダウンはしなし! すぐにマウントを奪うがマドレーヌもリバーサル。インサイドガードに入るマドレーヌにしなしは金網蹴りリバーサル! マウントを奪うと腕十字。またいで防ごうとするマドレーヌも粘るが、腕を伸ばしたしなしがきっちり一本でマドレーヌを仕留めた。

新たな階級で強さを見せた42歳の女王は、マイクを取ることなくケージを後にした。

(試合前コメント)
しなし「面白い方ですね(苦笑)。18年格闘技をやってきて、ベストウェイトに近い44kgでできることを嬉しく思います」

マドレーヌ「ぎゃー!(絶叫)ハッピー、メルヘン!」

▼第6試合 DEEP 65kg以下 5分2R
×石司晃一(64.75kg/フリー)
[判定1-2]※18-20×2,19-19(※マスト判定石司)
○白川”Dark”陸斗(65kg/志道場)

ともにオーソドックス構え。白川の右に右を合わせに行く石司。さらに圧力をかけて金網際でシングルレッグテイクダウン! 尻つくが金網背に立つ白川。石司の左には白川が右を合わせるが、細かいステップで詰める石司はサウスポー構えに変え左ミドル! オーソに戻すと白川は左フックをガード上に当てる。さらに金網に詰めて離れ際の左右!

2R、先にシングルレッグは石司。しかし切る白川はオーソから右から左の逆ワンツーで左を2度ヒット! 石司も右を合わせに行くが、その入りに左アッパーも交える白川。ワンツーの石司に返しの左は白川。その打ち終わりにボディロックから引き込みバック奪う石司がチョーク狙い。ゴングにすぐに白川は立つ。

判定は左の有効打を当てた白川がスプリット判定で勝利。「大阪から来ました。何とか首の皮一枚繋がりました。まあ勝ちは勝ちでタイトル戦線にからめたと思います。タイトルマッチ、ぜひお願いします。RIZIN、出たいです。絶対、会場を沸かせます」と試合後に白川は王座戦とRIZIN出場をアピールした。

(試合前コメント)
石司「今回もKOか一本でしっかり勝てるように頑張ります」

白川「今回、オファーもらったのが急で25日前で、急遽調整期間は短かくて、今日もこの周りをグルグル回ってきました。でもジャストでクリアできました。やれることはすべてやってきたんで、自分らしいアツくなる試合をするので応援よろしくお願いします」

▼第5試合 DEEPウェルター級 5分2R
○渡辺良知(kg/JUNGLE GYM)
[判定3-0]※19-19×3(※マスト判定渡辺)
×川中孝浩(kg/BRAVE)

1R、サウスポー構えの川中に、オーソドックス構えの渡辺。渡辺のダブルレッグをがぶる川中は立つ。しかし渡辺はボディロックからテイクダウン。パスガード、肩固め狙い、マウント&パウンド、残り10秒で腕十字へ。しかしここは川中もヒジを抜く。

2R、先にダブルレッグテイクダウンは川中も、すぐに立つ渡辺。しかし川中はなおもダブルレッグテイクダウン! 立つ渡辺のスタンドバックに回り投げを狙うが、正対した渡辺は右で差して四つから崩し。右ジャブを狙う川中に渡辺が右を合わせてゴング。

判定は1Rに決定的な場面も作った渡辺がマスト判定3-0で勝利した。

(試合前コメント)
渡辺「明日は積極的に自分からガツガツ行って、誰が見ても気持ちのいい試合をして必ず勝ちます」

川中「試合は怪我して1年ぶりになりましたが、全力で挑んで勝ちに行きます」

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