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【ONE】岡見勇信「93kgの方が動ける。僕の総合格闘技人生のすべてをンサンとの試合にぶつける」=11月19日シンガポール

2022/10/18 14:10
【ONE】岡見勇信「93kgの方が動ける。僕の総合格闘技人生のすべてをンサンとの試合にぶつける」=11月19日シンガポール

(C)ゴング格闘技/ONE Championship

 2022年11月19日にシンガポール・インドアスタジアムで開催される、ONE Championshipが『ONE 163: AKIMOTO VS PETCHTANONG』の記者会見が17日、都内にて行われ、既報の「ONE世界バンタム級キックボクシング選手権試合」王者・秋元皓貴vs.挑戦者ペッタノン・ペットファーガスに加え、青木真也vs.ザイード・イザガクマエフ、岡見勇信vs.アウンラ・ンサン、若松佑弥vs.ウ・ソンフン平田樹vs.ハム・ソヒの4カードが追加発表された。

▼ONEミドル級(※93.0kg)5分3R
岡見勇信(EXFIGHT)37勝14敗
アウンラ・ンサン(米国)27勝13敗

 2002年のプロデビューから20年目を迎えた岡見。柔道から若手に活躍の場を設けた「DEMOLITION」旗揚げ大会に出場。第2試合の83kg契約試合で判定勝ちでMMAのキャリアをスタートさせた。

 日本人選手にとって絶対的に不利とされるミドル級で2011年には世界の頂点、アンデウソン・シウバが保持するUFC世界ミドル級王座にも挑戦している。

 ONEには2019年から上がり、5月に水抜き禁止の83.9kg=ONEウェルター級でキャムラン・アバソフにTKO負け。8月にジェームズ・ナカシマに判定負けと苦しい日々を送ってきたが、2019年10月の両国大会でアギラン・ターニに判定勝ち。新天地で初白星を掴んだ。

 その岡見が3年ぶりの試合で、ONEミドル級(※93.0kg)で復帰戦に臨む。2022年1月にレアンドロ・アタイデスと対戦予定だったが、アタイデスの新型コロナウイルス感染により試合が中止となっていたが、アタイデス戦前から対戦を希望していたアウンラ・ンサンと対戦することになる。

 会見で岡見は「自分の試合が3年ぶりになりますが、緊張しています。自分の試合でこの舞台に帰ってきたのは、怖さもあり、やっと来たか、やっと自分の仕事ができるという思いがあり、その相手がずっと対戦したかったアウンラ・ンサン。この舞台に帰ってこれたことを嬉しく思います。

 ONEではウェルター級で試合をしてきましたけど、ONEでやり残したこと、やりたいと考えてきたことは、重量級としてアジア人として、ずっと2階級王者として戦ってきた姿を間近で見ていてほんとうに尊敬していて、素晴らしいなと思っていて、彼と戦いたい、そのためにミドル級に上げて、SNSでも彼とCEOのチャトリCEOにお願いして組んでいただきました」と、熱望した試合であることを語った。

 対するンサンは、ONEでミドル級&ライトヘビー級の二冠王者に君臨も、両王座をライニアー・デ・リダーに奪われ、現在は無冠。2021年7月の再起戦でレアンドロ・アタイデスに1R KO勝ちして復活したが、2022年2月の前戦ではヴィタリ・ビグダシュに判定負けで、再び王座に返り咲くべく、37歳でキャリアを立て直しているところだ。


(C)ABEMA

 ビデオメッセージでは、「オカミとの試合のオファーがあったときはテンションが上がったよ。彼のビッグファンだし、別のプロモーションでの試合も見て来た。憧れのアジアを代表する総合格闘家を相手に自分自身を試すことが出来るのは光栄なこと。ファンのみんなにはものすごい試合を期待してもらえると思う。オカミは僕の過去の対戦相手(長谷川賢)と練習しているから、僕の能力を察知していると思う。だからとても真剣にこの試合に向けて練習をしている。あらためて、ユーシン、この試合を受けてくれてありがとう。僕を指名してくれたね。ベストを尽くして準備します。ユーシン・オカミと日本のファンの皆さん、ABEMAありがとう。最高のショーを見せるから楽しみにしていてほしい」と、岡見への敬意とともに、「スーパーシリアス」なトレーニングで自身を追い込んでいるという。

 その言葉を受けて、岡見は「彼が試合を受けてくれて、ONEがこの試合を組んでくれたことを光栄に思います。戦いなのですべてを尽くして戦わないと到底、無理ですし、自分の格闘技人生をすべて賭ける試合になると思います。集大成ですね。小手先の技術じゃ彼に通用することはないですし、この3年の間に培ったもの、考えが変わったもの、僕の総合格闘技人生のすべてをこの試合にぶつけるところを皆さんに見てもらいたいです。精一杯、頑張ります」と、復帰戦の決意を語った。

 また、質疑応答で「3年間で考えたこと」を問われ、「細かいことはいろいろあるんですけど……いまはもっと格闘技を楽しもうと。そこが一番大きく変わりました」という岡見。

 41歳、練習でも強さを見せながら、EXFIGHTでは後進の指導にも力を入れて来た。それが刺激となり、岡見の背中も後押しした。

 水抜き無しの93kgは、どこまで戦いでフィットするか。

「もともと普段の体重がウェルター級の頃も、92~93kgあったんですよね。そのなかで米国に行って練習したりするなかで、自分の動きが93kgくらいの方が動けているな、と。ちょうど2年半前くらいに感じていて、ンサンとの試合を視野にいれて、このミドル、93kgがフィットしているんじゃないかと。日本でも重量級の選手が増えていくなかで、ONEミドル級がベストウェイトだと感じています」と、手応えを得ているという。

“世界の頂きに挑んだ男”と“ミャンマーの英雄”ンサン、レジェンド2人の対戦に、チョトリCEOは、「互いにラブコールを送った両者で、この試合もKO決着が必至のカード。ユーシン・オカミがグラウンドに持ち込めばパウンドで、もしくはンサンがスタンドで決める。どちらにしても100%、KO・TKOで決まると思う」と期待を寄せている。

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