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【KNOCK OUT】「10年に1試合くらいの勝負を見せてもらった」乙津陸の12月王座決定戦を宮田プロデューサーがその場でGOサイン

2022/10/17 22:10
 2022年10月16日(日)東京・後楽園ホールで開催された『KNOCK OUT vol.6』の一夜明け会見が、17日(月)都内にて行われた。  今大会のベストバウトと言えるほどの盛り上がりを見せた、第5試合のKNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級3分3R延長1Rで酒井柚樹(TEPPEN GYM)に判定3-0(29-28、30-28×2)で勝利した乙津陸(クロスポイント大泉)が会見に出席。前夜の試合を振り返った。 「SNSでも評価が高い。噂を聞いてアーカイブで観た人も多いんじゃないか。動きが止まらない試合で、ただ動き回っているだけじゃなく気持ちが見えてそれが最終ラウンドまで続いた。10年に1試合くらいの勝負を見せてもらったと思っています。まるで前田尚紀vs.梶原龍児(2007年8月に全日本キックで行われた伝説の名勝負)を見ていた時のような胸が熱くなる試合でした。観ていない方はぜひMXのKNOCK OUTの番組、またはサムライのオンエアでご覧ください」と、宮田充KNOCK OUTプロデューサーが高評価したように、試合終了と同時に拍手の嵐が沸き起こり、スタンディングオベーションする観客もいたほど。敗れた酒井の退場時にも大きな拍手が起こるなど、観客のハートを揺さぶった一戦となった。  乙津は「昨日の試合はバチバチの試合が出来て凄く楽しくて良かったです」と感想を述べ、「いつもとは違って会見の時にも少し煽ったりして。いつもと違う心境で挑んで、お互いの絶対に負けない気持ちがぶつかり合って出来た試合なので、そこをみんなに認めてもらったのが嬉しいです」とコメント。  戦った酒井の印象は「凄く気持ちが強いな、と。でもそれがデカすぎてそれしか思っていなかったです」と、とにかく気持ちの強さが一番だったという。ボディを狙われていたのでは、と聞かれると「普段から自分は練習で腹踏みを100回×3セットやっているので腹が効くことはなかったですね」とする。  互いに手を出し合う白熱した展開ではパンチ一辺倒になってしまうことが多いが、乙津はパンチだけでなくヒザ蹴り、後ろ蹴りなど技の引き出しの多さも見せていた。それは「考えていた部分もありますし、自然に出た部分もあります。他の選手の試合を見るとパンチだけになってしまっていて、もっと蹴ればいいのにと思うので、自分ではそこを気をつけて心がけています」と、普段から意識していたことだったとした。  3Rは両者とも気合いの声を発して倒しに行ったが「昨日の試合は3R目で倒してやろうと思っていて、いいパンチとか感触があったんですが、下がってくれるけれど倒れなくて。ヤバい、倒れないと思ってやっていました。倒したかったので少し焦りましたね」と、本当は倒したかったとの本音。  それでも「1RのKOで終わった試合より、倒すって試合よりも今回は気持ちよかった。最後まで出し切れた。スタミナもパワーも使い切って気持ちよかった試合でした」と、初回KOの試合よりも自分の満足度は上だったとした。 「早くベルトを獲りたいのはずっと変わらないので、そこは宮田さんにお任せします」と、今回もタイトルマッチをしたいとアピールする乙津。これに宮田Pは「試合が終わってジムさんとマッチメイクのやりとりをしますが、怪我は無いようなので年内最終戦で王座決定戦が一番いいのかなと思っています。スーパーフライ級はRED(ヒジ打ちあり)もBLACK(ヒジ打ち無し)も空位。僕としてはREDの方がいいかなと思いますが、ジムさんと調整して対戦相手の選定もして。待ったなしで12月でいいのかなと思っている」と、12月11日の年内最終戦でのタイトルマッチを検討すると発表。 「めちゃくちゃ嬉しいです。いつもは濁されてばかりだったんですけれど(笑)」と喜ぶ乙津。時期的にちょうど高校の期末テストの時期ではあるが「そんなんやってられないですね(笑)。提出物はしっかりして卒業できるようにします」と、タイトル獲得に全力を尽くしたいと笑った。  王座決定戦はどういう相手がいいかとの質問には「特に相手は指定しないです。誰が来てもOKって感じです」と、KNOCK OUTに任せるとする。  最後には「昨日は応援ありがとうございました。12月、もしかしたら王座決定戦があるので、そこをしっかり目指してここチャンスなので獲り逃さないように今から身体を作り上げていきます」と意気込みを語った。宮田Pからは改めて、12月11日大会に出場決定が告げられた。
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