キックボクシング
レポート

【RISE】大﨑一貴が風音を破り53kg級“最強”の座に、ハイキックで白鳥大珠がダウンを奪いYA-MANの猛攻に耐えて判定勝ち、チャンヒョン・リーが中村寛をKO、チャド・コリンズも直樹をKO、安本晴翔がハイキックKO、那須川龍心が圧倒の勝利

2022/10/15 14:10
Cygames presents RISE WORLD SERIES 20222022年10月15日(土)東京・大田区総合体育館 ▼メインイベント RISEスーパーフライ級(-53kg)タイトルマッチ 3分5R無制限延長R〇大﨑一貴(OISHI GYM/王者)判定2-0 ※50-49、48-48、49-48×風音(TEAM TEPPEN/挑戦者・同級1位)※大﨑が初防衛に成功。  大﨑はタイ・ルンピニースタジアムで8連続KO勝利を飾り、同スタジアム王座に挑戦したこともある。2018年には「KING OF KNOCK OUT初代フライ級(51kg)王座決定トーナメント」で準優勝。RISEには2020年2月に初参戦し、9月に田丸辰を破ってスーパーフライ級王座を奪取。2021年7月に開幕した「RISE DEAD or ALIVE 2021 -53kgトーナメント」では1回戦で石井一成を破って優勝が期待されるも、右足関節外果骨折で準決勝を欠場した。2022年3月に復帰戦で田渕神太に判定勝ち、8月にサンチャイをKOしている。戦績は35勝(18KO)5敗2分1無効試合。  風音はプロキャリア前半は関西を中心に活躍し、2019年3月にTEAM TEPPENに移籍。同年9月には元新日本キックボクシング協会フライ級王者の麗也からTKO勝利、11月には元NJKFフライ級王者の松谷桐に判定勝利、2021年2月には元新日本キックボクシング協会バンタム級&フライ級王者HIROYUKIに判定勝利と他団体王者キラーぶりを発揮。2021年の「RISE DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント」では江幡睦、政所仁、志朗にいずれも“番狂わせ”の勝利を収めて優勝。今年4月には那須川天心のRISEファイナルマッチの相手に抜擢され判定2-0で惜敗したが、6月の『THE MATCH 2022』では黒田斗真に延長戦で勝利した。戦績は17勝(6KO)6敗。  1R、ジャブを突く大﨑に風音は左右フックを連打して下がらせる。大﨑はガードを高く上げて右カーフ。風音も左右の細かい連打で大﨑にガードを上げさせての右カーフ。大﨑は右ローで風音の左足内側からもカーフを蹴る。  2Rも右カーフを狙い撃ちにしていく大﨑に風音は右フック。大﨑は右フックから左フック、風音もパンチを返すが大﨑はよく見て右を返す。風音は連打を繰り出してのロー、そしてミドルも大﨑のガードは固い。  3Rもガードを高く上げてじりじりと前へ出ていく大﨑。風音はステップで動きながら左右フックを打つが、大﨑は右ロー、ジャブ、そして右フック。細かい連打を出す風音に大﨑は後ろ蹴り。大﨑の右カーフ連打に足を上げる風音。大﨑は風音にロープを背負わせて左フック、そして右カーフで優勢を印象付ける。  4R、大﨑の右に風音が右のカウンターを合わせ、大﨑が下がる。そこへ風音がラッシュを仕掛けたが、大﨑が右フック&左ボディで逆襲。風音は右アッパーとアゴへのヒザ蹴りを突き上げるが、大﨑は右フックをねじ込んでくる。風音の細かい連打からのヒザ蹴りにはボディブローを返す大﨑。至近距離で両者フックを打ち合うが、左ボディと右フックを当てるのは大﨑だ。風音も左フックと右アッパーを打ち返すが、大﨑の一発の重さがあるパンチが目立ったか。  5R、大﨑のバックハンドブローを空振りさせた風音はすぐに連打からのヒザ蹴り。大﨑は強烈な左ボディを打つが、風音も手を出し続けてヒザまでつなぐ。大﨑の左ボディに風音は右フック。風音は細かく手を出し続けるが、大﨑はブロック。大崎は左ボディとバックキック。超至近距離でショートを打ち合う中、試合終了のゴングが鳴った。  判定は2-0で大﨑の勝利。普段はクールな大﨑が勝利の雄叫びをあげた。 [nextpage] ▼セミファイナル Super Fight!スーパーライト級(-65kg) 3分3R延長1R〇白鳥大珠(TEAM TEPPEN/RISE WORLD SERIES 2019 -61kg級王者、第5代RISEライト級王者)判定3-0 ※29-28×2、29-27×YA-MAN(TARGET SHIBUYA/ライト級10位)  白鳥はキックボクシングからボクシングに転向し、8勝(5KO)3敗の戦績を残してキックボクシングにカムバック。2019年2月に第5代RISEライト級王者に輝くと、3月に開幕した「RISE WORLD SERIES 2019 -61kg Tournament」で優勝。世界王者のベルトを巻いた。2021年6月のRIZIN KICKワンナイトトーナメントでは皇治らを破って優勝。2022年は4月に秀樹から延長戦の末に判定勝利を収めたが、6月の『THE MATCH 2022』ではゴンナパーに初回KO負けを喫した。戦績は23勝(10KO)9敗1分。  RISEの“キングオブストリート”ことYA-MANは14歳から高校生までの6年間、ストリートファイトに明け暮れ、19歳でキックボクシングを始めた。2018年2月にRISEでプロデビューし、当初は目立たない存在だったが2021年5月にRISEでオープンフィンガーグローブ着用試合がスタートすると自ら名乗りをあげ、山口侑馬、北井智大にKO勝ち。11月のRISE大阪大会では中村寛とフルラウンド、バチバチの殴り合いとなる大激闘を演じて話題に。さらに大晦日RIZINに出場すると、皇治に判定勝ちして一気に名をあげた。6月の『THE MATCH 2022』では芦澤竜誠との因縁の試合をKOで制し、戦績を12勝(5KO)3敗とした。  1R、YA-MANは右カーフを蹴って距離を詰めて右フック。サウスポーの白鳥はロープを背負いつつ回り込み、左を打つ。思い切り左右フックを繰り出すYA-MANだが振りはコンパクト。白鳥も左を返してアゴへヒザを突き上げる。YA-MANが右カーフから右フック。白鳥も左ストレートでYA-MANを仰け反らす。しかし、YA-MANは怯まず前へ出て思い切り右フック。YA-MANは倒す気満々だが、白鳥もよく見て戦った。  2Rも前に出ていくYA-MANだが、もつれたところでYA-MANが右目上をカットして流血。ドクターチェック後再開。前に出てくるYA-MANに白鳥が左ハイキックからヒザをアゴへ突き上げてダウンを奪う。立ち上がるとフラつきながらも前へ出ていくYA-MAN。白鳥はワンツー、左飛びヒザの猛攻を加えるがYA-MANは倒れない。それどころか前へ出て打ち合いに行く。  白鳥は下がりながらジャブ、ヒザ蹴り、左フック。ショートの距離で打ち合う両者。YA-MANは流血しながらも前へ出て白鳥にロープを背負わせてボディを叩き続ける。ラウンド終了のゴングが鳴ると、YA-MANは雄叫びをあげる。  3R、前へ出るYA-MANが白鳥にロープを背負わせて右フックを何度も強打。コーナーに詰まる白鳥にその右がヒットする。白鳥はステップで離れるがYA-MANは逃がさず右アッパーを突き上げる。さらに右ストレート、左フックと白鳥をロープに釘付け。白鳥もYA-MANの攻撃が止まると左ストレート、左ロー。  雄叫びをあげながら左右フック、アッパーで襲い掛かるYA-MAN。場内のボルテージは最高潮に。白鳥はガードを固めてYA-MANの猛攻に耐えるが右フックをもらう。逆転を狙って攻め続けるYA-MAN。コーナーを背にして耐える白鳥。あわや逆転かという中、試合終了のゴングが鳴った。精魂尽き果てたYA-MANはその場に崩れ落ち、セコンドに支えられてやっと立ち上がるほど。  判定は3-0でダウンを奪った白鳥が勝利。敗れたYA-MANも株が全く下がることがない激闘ぶりだった。  白鳥は「ちょっとYA-MAN気持ち強すぎでしょう。俺も最初ダウン取った時に終わったと思ったのにフラフラしていたのに、この男は強いよ。この試合はイケメンvs.イケメン狩りになっていたけれど、格闘技のリング、YA-MAN最高にカッコよすぎでしょう。僕のことを初めて見る人もいると思うので、ぜひ僕のことを好きになってください。このアツい戦いをしたYA-MANと一緒にRISEを盛り上げていきたいと思います。そしてめちゃくちゃフルに戦って疲労がヤバいんですけれど、ここでようやく再スタートできたので12月25日両国俺を出させてください」とYA-MANを称え、連続参戦を希望した。  敗れたYA-MANもマイクを持ち、「本当は勝ってマイクしたかったんですけれど、白鳥君、イケメンで強くて金持っていて、どうやって勝てばいいですか、誰か教えてください。でも自分が見せたいものは見せられたかなと思って(大きな拍手)。1R(実際は2R)にハイキックをもらって、1Rで左のアバラも折れて2Rに鼻も折れて、イケメンボコボコにするつもりが、ブサイクが余計ブサイクになっちゃったよ」と言って観客を沸かせる。  続けて「今回、児童養護施設の子たちとシングルマザーで頑張っている方を200名、応援してくれる企業が無償で提供してくれて招待できたんですけれど、僕が伝えたいことは同じ環境で今これだけ活躍出来ているので。THE MATCHで勝ってこの先どうしようってモチベ―ションが低くなっていて。それまでは金を稼ごうというモチベ―ションでやっていたんですが、稼いでも変わらなくて。人のために生きたいと思ってこうやって招待することが出来ました。僕でもこうやって活躍できる舞台があるので、皆さん一人一人が輝ける舞台が絶対にあるので頑張ってください」とメッセージを送った。 [nextpage] ▼第9試合 Super Fight!-62.5kg契約 3分3R延長1R〇チャンヒョン・リー(韓国/RAON/第5代RISEスーパーフェザー級王者)TKO 2R 1分39秒 ※レフェリーストップ×中村 寛(BK GYM/ライト級3位、第6代DEEP☆KICK-60kg級王者) “韓国の鉄拳”リーは強打を武器に数々の日本人ファイターを撃破。2017年にRISEスーパーフェザー級王座を戴冠。2018年KNOCK OUTアジアトーナメント(ヒジあり)に出場すると町田光、森井洋介をTKOで下し決勝戦へ駒を進めたもののヨードレックペットに敗れ準優勝。2019年3月より開幕した「RISE WORLD SERIES -61kgトーナメント」では1回戦で裕樹に勝利したが、準決勝で梅野源治に敗れた。今年7月、約2年半ぶりに来日して暫定王者の一馬と王座統一戦を行い、ダウンを奪われるも逆転KOで初防衛に成功している。戦績は27勝(14KO)12敗1分。  中村は野性味あふれるファイトスタイルから、“人獣”とも評される。日本拳法仕込みのサウスポーから放たれる破壊力抜群のパンチを武器に、2019年6月のRIZINで元RISEフェザー級王者・一刀を相手に壮絶な2RKO勝利を収め、一気に注目株となった。2019年7月にRyuki戦でプロ初黒星を喫し、2020年7月の復帰戦でも判定負けとなったが、11月のRISEで魚井フルスイングを初回KOして復活。2021年7月には大雅からダウンを奪って判定勝ち。11月にはYA-MANに判定負けを喫したが、大激闘を演じて強烈なインパクトを残す。今年6月の『THE MATCH 2022』ではレオナ・ペタスから番狂わせの勝利を収めた。戦績は12勝(10KO)4敗。第6代DEEP☆KICK -60kg王者。  1R、サウスポーの中村は右へ動きながら左ストレート、左ハイ、左ボディ。リーはガードを固めてじりじりと前へ出ていくが、右ローがローブローに。再開後も右へ動きながら力強い左ストレート、左ボディ、左ハイを打ち込む中村。リーは中村の攻撃が終わるとジャブ、右フックで前へ出る。左ストレートをヒットさせて、さっと離れる中村。リーは距離を詰めてボディから顔面のコンビネーション。中村の右フックをかわして左フックを打ち込むリー。  2Rはリーが前へ出ていく。左フックから右ストレートを打ち抜き、中村をコーナーへ吹っ飛ばす。詰めてくるリーへ左ストレートを打つ中村だが、リーは左右ストレート、そして左右フックの連打。ステップで逃げる中村だが、リーは逃さず右ストレートから右フックのダブルで中村から2度目のダウンを奪った。ここでレフェリーが試合をストップ。リーが“鉄拳を炸裂させてTKO勝ちした。  リーはマイクを持つと「今日はKOで勝ててすごく嬉しく思っています。ただ1Rにローブローをしてしまったことは本当に申し訳なく思っています」と頭を下げ、「12月25日の試合でもっと強い姿で皆さんにお会いしたいと思います」と、12・25両国国技館大会への参戦をアピールした。 [nextpage] ▼第8試合 Super Fight!-64kg契約 3分3R延長1R×直樹(BRING IT ONパラエストラAKK/第7代RISEライト級王者)KO 2R 2分42秒 ※左フック〇チャド・コリンズ(オーストラリア/Strikeforce/WMCインターナショナルスーパーライト級王者、WKA豪州スーパー・ライト級王者、WBCムエタイ・クイーンズランド州同級王者)  直樹は伝統派空手出身で、2015年RISING ROOKIES CUPスーパーフェザー級で優勝後、独特の間合い操作と当て感の良さでRISEライト級の上位選手として長く活躍。2019年11月にはムエタイ大会『スックワンキントーン』でスーパーライト級王座決定戦に勝利し、プロ初戴冠を果たした。2020年10月の「RISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント」では準決勝で優勝候補の白鳥大珠をTKOで破る番狂わせを演じ、決勝では原口にKOで敗れるもインパクトを残した。2021年1月には第7代ライト級王座に就き、9月には白鳥との再戦で返り討ち。今年4月に山田洸誓との王者対決でKO負け、8月にはGLORYのドイツ大会に参戦したが判定で敗れ連敗中。戦績は19勝(10KO)7敗。  コリンズはタイ在住のオーストラリア人選手でこれまでにセクサン、パコーン、サックモンコンといったムエタイのスター選手を次々と撃破。2019年2月の『KNOCK OUT』で初来日し、KNOCK OUTスーパーライト級王者・不可思から右ヒジでダウンを奪い、判定勝ちした。4月にはシュートボクシングに参戦し、海人にも判定3-0(50-48×2、49-48)で勝利。その後もタイを中心に試合を重ね、今年5月にはルンピニーでジャック(タイ)に判定で敗れている。RISEには8月の大阪大会に初参戦を果たし、RISEウェルター級王者・中野椋太から1RでTKO勝ちを奪っている。同階級で指折りの世界的強豪だ。戦績は51勝(26KO)18敗2分。  1R、直樹は前に出てくるコリンズに左右ボディを打っていく。コリンズは右のパンチを振りながら左ミドル。直樹は左右ボディをしっかりと連打で当てていく。コリンズは右ローとワンツー、直樹も右ローと左右ボディ。コリンズの前進に直樹は下がるがボディをしっかりと当てていく。コリンズが伸びる右ストレート。直樹が下がりながら蹴る右カーフにコリンズは足が流れ始めた。それでも前へ出るコリンズが攻めの姿勢。  2Rも前に出るのはコリンズ。右ロー、左ミドル、そして伸びる右ストレート。直樹は反撃に転じて左右ボディで前へ出るが、コリンズもすぐに押し返す。そこへ直樹が右ボディ、左の前蹴り。面白いようにボディを当てていく直樹。コリンズはボディをかばうようにヒザを上げながら入っていき、右ローを蹴るが直樹は右カーフ、さらにボディ。いいペースで戦っていた直樹だったが、コリンズの左フックをもらって大きくグラつく。  このチャンスを見逃さなかったコリンズが追撃のパンチでダウンを奪い、最後もラッシュから左フックで倒れ掛かった直樹へもう一発左を見舞い、仰向けにダウンする直樹。ここでレフェリーがストップした。  コリンズはマイクを持つと「日本が大好きです。一番大好きな国です」と話した。また、コリンズは花道でベルトを巻くポーズでタイトルマッチをアピールしていた。 [nextpage] ▼第7試合 Super Fight!アトム級(-46kg) 3分3R延長1R〇宮﨑小雪(TRY HARD GYM/第2代RISE QUEENアトム級王者)判定3-0 ※30-29×2、30-28×ペットルークオン・サーリージム(タイ/sarigym/タイ国イサーン地方女子-45kg級王者、パタヤ テーパシットスタジアム女子-47kg級王者)  宮﨑は“宮﨑姉妹”の妹で、小学3年生から空手を学び、2019年8月のKAMINARIMON全日本女子トーナメントで優勝。アマチュア戦績10戦10勝(3KO)無敗の戦績を引っ提げ、16歳で2019年11月にプロデビュー。新人離れしたテクニックを見せて関係者から高い評価を受け、2021年1月「アトム級NEXT QUEENトーナメント 2021」で優勝。3月にはRISE QUEENアトム級王者・紅絹に挑戦し、判定2-0で破り第2代王座に就くと、9月に伊藤紗弥から延長戦で勝利、今年2月には百花にも判定勝ち。5月には小林愛理奈に大差の判定勝ちで初防衛に成功している。戦績は7勝1敗1分。国際戦は今回が初となる。  ペットルークオンはキックとパンチを得意とし、17歳にしてイサーン女子45kg王座、パタヤ テーパシットスタジアム女子47kg王座を含む4つのタイトルを持つ。  1R、サウスポーの宮﨑は出入りを繰り返してワンツー&左ロー。ペットルークオンが右ミドルを返そうとするとすぐにバックステップでかわす。徹底して左右ローを蹴る宮﨑。ペットルークオンも右ミドルを蹴るが、手数で宮﨑が上回る。ジャブを出しながら右へ移動しての左ストレート。ボディにもパンチを散らす。  2R、右へ動きながらパンチをまとめて打ち、ローにつなぐ宮﨑。出入りしてのワンツー、右フック。左ストレートをクリーンヒットさせる。ペットルークオンは組みの展開が増えた。  3R、宮﨑はローを蹴って右フック、左ストレートにつなげていく。ペットルークオンは右ミドルを当てていくが、宮﨑が左ボディストレート、左インローと倍以上の手数を返す。ペットルークオンは左右フックを放つが、宮﨑はバックステップでかわす。宮﨑がワンツー・スリーから前蹴り、ペットルークオンが捕まえてのヒザ蹴りで試合終了。  判定は3-0で宮﨑。採点の発表に力強くうなずいた宮﨑がテクニックを見せた。 [nextpage] ▼第6試合 バンタム級(-55kg) 3分3R延長1R〇志朗(Be WELLキックボクシングジム/同級1位、RISE DEAD OR ALIVE 2020 -55kg~那須川天心挑戦者決定トーナメント~優勝、RISE DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント準優勝)延長R 判定3-0 ※10-9×3×大﨑孔稀(OISHI GYM/フェザー級10位、BOMバンタム級王者)※本戦の判定は29-29×3。  志朗はジュニアキックを経て2009年8月にタイでプロデビュー、翌年1月に国内でプロデビューを果たした。新日本キックボクシング協会で活躍し、2016年1月にはISKAムエタイ世界バンタム級王座を獲得して2度の防衛に成功。2018年11月からは「打倒・那須川天心」を掲げてRISEに参戦。2019年9月の「RISE WORLD SERIES」-58kg級決勝戦でついに実現したが、判定3-0で敗れた。  2020年11月の「RISE DEAD OR ALIVE 2020 -55kg~那須川天心挑戦者決定トーナメント」で植山征紀と鈴木真彦を破って優勝。2021年2月に再び那須川に挑んだが、判定で敗れた。7月に開幕した「DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント」では9月の決勝へ進出するも風音に敗れて準優勝。今年4月には江幡塁をハイキックでKOしたが、6月の『THE MATCH 2022』では玖村将史にダウンを奪われて敗れた。戦績は25勝(11KO)5敗4分(タイの試合は除く)。  大﨑は28勝6敗1無効試合の戦績を持ち、28勝の内18勝がKO勝ちという攻撃力の持ち主。パンチ、蹴り、ヒジ、ヒザいずれでもKOできる破壊力を持ち、タイ人と渡り合うテクニックも持っている。特にボディブローは強烈。様々な団体で活躍し、RISEには2019年11月から参戦。初戦で政所仁に敗れるも後は連勝を重ねたが、兄・一貴の欠場で繰り上がり出場となった9月の「RISE DEAD or ALIVE 2021 -53kgトーナメント」にて計量オーバーにより志朗に失格負け。今年3月に一気にフェザー級に階級を上げての再起戦は龍翔に判定勝ち、5月に55.5kgで加藤有吾にTKO勝ち、7月に56kgでJyoseiにKO勝ちと3連勝を飾っている。また、2021年6月のRIZIN東京ドーム大会では、パンチのみの試合で那須川天心とも1Rに拳を交えた。  1R、ジャブから右ストレートを放つ大﨑に志朗は右のカウンターを狙っていく。右のボディストレートも打つ志朗。自分からローを蹴りながら右のカウンターを狙う志朗に大﨑は右ストレートを返す。  2R、大﨑は前蹴り、ハイキックでけん制しつつ左ミドルと右ロー。志朗は右カーフ、左インローを蹴る。志朗のジャブに大﨑は左ミドル、右カーフを合わせに行く。両者ともパンチからロー、ローからパンチとつないでいく。志朗は前蹴りから左ボディ、すぐに右フック。大﨑はパンチから接近すると得意のテンカオ。大﨑の左ミドルを2発もらった志朗はバックハンドブローを放つが空を切る。  3R、互いに左ボディを打ち合い、右ローを蹴り合う両者は一歩も譲らない。大﨑が右のクロスをヒットさせれば、志朗も右を打ち返す。大﨑の一発に対して志朗がコンビネーションで3~4発を返していくが、最後は大﨑が蹴りを当てる。大﨑の左フック、右ストレート、志朗も打ち合う。志朗のパンチをかわしながら左右を打ち返す大﨑。  本戦の判定はドロー。延長戦へ突入する。ミドル、ローを蹴っていくのは大﨑。疲れからかマウスピースを2度連続落としてしまった大﨑に注意が与えられる。大﨑は前へ出て右ストレートからのヒザ蹴り、志朗は左右ボディ。大﨑は離れてミドル、接近してヒザを蹴り、志朗はジャブと右ストレート。志朗が最後に前へ出たが、すぐに大﨑も前へ出て挽回。  難しい判定となったが、判定3-0で志朗が延長戦を制した。「危なっかしい試合をしてすいませんでした。スタイルが変わったんゴアみんな分かったと思います。12月、RISEが大きい大会があるんですけどぜひ出たいのでお願いします」と、自分から攻めるアグレッシブなスタイルに変わったことと、12月の両国大会への出場をアピールした。 [nextpage] ▼第5試合 フェザー級(-57.5kg) 3分3R延長1R×山川賢誠(Kickboxing Academy Sapporo/同級6位)KO 1R 1分04秒 ※右ハイキック〇安本晴翔(橋本道場/元KNOCK OUT-REDフェザー級王者、WBCムエタイ日本統一フェザー級王者)  山川は北海道在住のファイターで、2018年にはRISEバンタム級王座決定トーナメントに出場。2019年4月大会からフェザー級に階級を上げ、11月に初開催された『RISE NORTH』では堂々メインを務め、タイ人選手に勝利。サウスポーからの蹴りを得意とするが、打ち合いも辞さない。対戦相手の欠場によりキャンセル、追突事故に巻き込まれて負傷により欠場と不運が重なっていたが、2021年4月にホームリングの『BOUT』でNJKFスーパーバンタム級王者の久保田雄太を右フック一発で初回KOに沈めて復活した。7月に梅井泰成にTKO負けしたが2022年2月には森本“狂犬”義久に2RでKO勝ち。7月の『BOUT』では山元剣心に判定勝ちしている。戦績は16勝(8KO)8敗2分。  安本は少年時代からアマチュアで150戦以上を経験し、24冠王に輝くなど活躍。2016年6月に16歳でプロデビューを果たすと、6戦目でREBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王座、2018年12月にはINNOVATIONスーパーバンタム級王座を獲得した。2019年2月にシュートボクシングのリングで迎えた14戦目で初黒星を喫したが、6月のREBELSでは栗秋祥梧を破りKNOCK OUT-REDフェザー級王座を戴冠。そこからの快進撃でKNOCK OUTをホームに活躍し、2021年9月にはNJKFのリングに乗り込み、松本龍斗にTKO勝ちでWBCムエタイ日本統一フェザー級王座も獲得。  今年は4月の『藤原祭』でヨーパースーを初回KOし、5月の『NO KICK NO LIFE』でも森井洋介をKOして怒涛の14連勝。7月にRISE初参戦を果たし、メールダード・サヤディにKO勝ちしたが「有効打である右のパンチからの流れで前腕部分が当たってのダウンが確認された」ためノーコンテストとなった。戦績は24勝(14KO)1敗2分1無効試合。  1R、安本の強烈な右ストレートが決まり、山川がバランスを崩して一気に安本が攻めるが、山川が立て直す。一度落ち着いた安本は右三日月を蹴っていくと、フェイントをかけて山川の右フックを差そうといきなりの右ハイキックでダウンを奪う。  立ち上がろうとした山川だが、再び崩れ落ち、安本の衝撃KO勝ちとなった。  マイクを持った安本は「この間、すいませんでした。今回はちゃんとハイキックでKO出来て良かったです。これからもっともっとフェザー級を荒らしていくのでもっと強い相手お願いします」とアピールした。 [nextpage] ▼第4試合 スーパーフェザー級(-60kg) 3分3R延長1R〇大雅(TRY HARD GYM/元K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者、元Krushスーパー・バンタム級王者)延長R 判定3-0 ※10-9×3×奥平将太(FIGHT CLUB 428/Team Bull/同級7位、Bigbangアマチュア6階級王者、元NJKF EXPLOSION-50kg級王者)※本戦の判定は28-30、30-29、30-30。  大雅は2012年1月に16歳でプロデビューし、2014年8月にKrushスーパー・バンタム級王座を奪取。2016年にはK-1 WORLD GP -60kg日本代表決定トーナメントで優勝し、翌2017年2月にはK-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座を奪取した。2018年9月からRIZINに参戦。2020年8月の『RIZIN.23』で原口健飛に初回KO負けを喫するなど泥沼の3連敗を経験したが、11月の『RIZIN.25』でDEEP☆KICK -63kg王者・山畑雄摩に勝利。2021年11月にはRISEで梅野源治に勝利し、2022年3月の『RIZIN.34』では高橋亮とドロー。2022年7月には新田宗一朗から判定勝ちを収めた。RISEには今回が4度目の参戦。戦績は24勝(6KO)13敗2分。  奥平はBigbangアマチュア6階級王者の肩書きを引っ提げ、2020年10月にプロデビュー。ルックスもよく、大会前日に計量を終えたその足で『TGC teen 2021』にSUPER teenの一人として出演したこともある。2021年7月大会ではベテランの瑠夏を破ったが、フェザー級に階級を下げて臨んだ9月大会で宮崎就斗に判定で敗れプロ初黒星。12月大会でも小野幹晃に敗れ連敗を喫したが、今年7月大会で藤井重綺に延長戦の末に勝利して再起した。戦績は4勝(2KO)2敗。RISEスーパーフェザー級7位。  1R、サウスポーの大雅はじりじりと前へ出ていき、奥平はvs.サウスポーの定石とは逆に右へ回り込んでいく。詰める大雅は右フック、奥平は攻める時だけ大雅の前足外側へ踏み込んで右ストレートを出す。  2R、大雅は思い切って左ボディストレート、踏み込んで左右フックを繰り出すが、奥平を捉えることが出来ない。奥平は右の三日月蹴り、ヒザ蹴りとボディを攻めていく。右に左にと動く奥平をなかなか捕まえられない大雅。展開を懸けるためかスーパーマンパンチを放つ。  3R、大雅のワンツーに鋭い右テンカオを合わせた奥平。間に出る大雅へジャブ、右ストレートで距離を獲り、大雅が入ってくると右テンカオを突き刺してクリンチに持ち込む奥平。この右ヒザが何度もきれいに突き刺さる。大雅も左ストレートを当てるが、奥平のヒザが目立つ。攻めの姿勢を見せる大雅とヒザでヒットを奪った奥平。  判定は三者三様のドローで延長戦へ突入。大雅が左ハイからの左ストレートを見せると、奥平もすぐに右ハイを返す。前へ出てジャブを突く大雅に奥平は組んでのヒザ。前へ出る大雅の左ストレートがついにヒットし、奥平の動きが悪くなる。チャンスを逃さない大雅はパンチで詰め、左ストレート、ワンツーを当てていく。カモンゼスチャーをしながら左ストレートで前へ出て行く大雅、奥平も左フックを返すが大雅の勢いに押され、大雅が延長戦で振り切った。 [nextpage] ▼第3試合 スーパーフライ級(-53kg) 3分3R延長1R×花岡 竜(橋本道場/同級2位、53㎏賞金トーナメント ZAIMAX MUAYTHAI オープンフィンガールール優勝、KNOCK OUT BLACK初代スーパーフライ級王者)2R負傷判定0-3 ※19-20×3〇翼(TARGET/同級12位、第2代ジャパンキックボクシング協会バンタム級王者)  花岡はアマチュアで28冠王を達成し、122勝20敗15分という驚異的な戦績を引っ提げて2019年春に中学卒業後すぐにプロデビュー。2020年8月の『INNOVATION』でフライ級王座認定戦を行い、勝利して無敗のまま王座に就いた。2021年9月にはトーナメントで空龍と濱田巧を破り初代KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級王座を獲得。今年1月の『NO KICK NO LIFE』では石井一成を圧倒しての判定勝ちで周囲をあっと言わせ、3月には岡山で開催されたオープンフィンガーグローブ着用トーナメントも制した。4月にはペットソンチャイにも初回KO勝ち。6月にRISE初参戦を果たすと滉大に判定勝ち、8月には政所仁にTKO勝ちして連勝。戦績は17勝(7KO)1敗1分。“平成最後の怪物”と呼ばれている。  翼は2019年11月に流血戦を制してジャパンキックバンタム級王者となり、デビュー以来9戦無敗を誇っていたが、2020年11月にWBCムエタイ日本統一&NJKFバンタム級王者の一航に判定で敗れ初黒星。2021年7月の『NO KICK NO LIFE』では加藤有吾にも判定負け。2022年2月にジムを移籍してRISEに初参戦すると鳩にKO勝ちを収めたが、続く3月は京介にKO負け。7月には溜田蒼馬を2RでKOしている。戦績は10勝(6KO)3敗1分。  1R、花岡はステップを踏みながら右ローを蹴っていき、好戦的に前へ出るサウスポーの翼をかわしていく。中盤からは花岡が前へ出て速いパンチのコンビネーションからヒザ。しかし、前へ出る翼が左ストレートをヒットさせて花岡を後退させる。花岡もヒザと右ストレート、右ヒザで反撃するが、どんどん前へ出て攻める翼の右ストレートに何度も仰け反らされて印象が悪い。翼は偶発的なバッティングで右目の上をカット。  2Rも翼がパンチで前へ出ていく。打ち合いに持ち込んでワンツー、左右フックを繰り出す翼。花岡はそのパンチをかわし、ブロックして右フック、右ストレート、ヒザを返す。翼はコーナーへ追い込んで右ストレートで仰け反らせる。花岡は左右に構えをスイッチさせて右ミドルのフェイントから右ストレート、二段前蹴りと多彩な技を繰り出す。翼の流血酷くなりドクターチェック。再開後、前に出る翼へ前蹴り、右ストレート、ヒザと花岡が押し返す。それでも前へ出る翼。  ここで翼に3度目のドクターチェックが入り、流血がひどくドクターストップ。負傷判定となり、1Rに攻勢を見せた翼の勝利に。負傷判定という結果ではあるが、大番狂わせとなった。花岡は左足を引きずり、セコンドの肩を借りて退場していった。 [nextpage] ▼第2試合 ライト級(-63kg) 3分3R延長1R〇小川 翔(OISHI GYM/同級5位、ホーストカップスーパーライト級王者、元WBCムエタイ日本統一ライト級王者)判定3-0 ※30-29×3×KENTA(HAYATO GYM/同級8位、第4代王者DEEP☆KICK -63kg王者)  小川は34勝(10KO)24敗4分のベテランで、強いローキックと打たれ強い頑丈さに定評がある歴戦の強者。対するKENTAはRISEの中盤戦を盛り上げる激闘派ファイターで、戦績は16勝(6KO)3敗1分。今年3月にプロ初のタイトルとなるDEEP☆KICK -63kg王座を獲得すると、7月には木村“ケルベロス”颯太に勝利。現在4連勝中。  1R、右カーフを蹴り合う両者。小川は左インローもタイミングよく蹴り、KENTAのバランスを崩す。KENTAは飛び込んで右ストレートを繰り出すが、小川は執拗に右ローと左インローを蹴っていく。  2Rもローを蹴り合う両者だが、小川のローがより強烈か。前に出る小川のローでKENTAはダメージを感じさせる。  3R、KENTAがパンチで攻め込み、“打ってこい”とカモンゼスチャーをするが、小川はこに乗らず右ローを蹴る。さらに左ボディ。左右フックを放つKENTAだが、小川の左ボディがめり込む。さらに左右ローで前へ出る小川。KENTAは明らかに脚にダメージを感じさせるが、立ち続けて左右フック、ヒザを返す。最後は両者左右フックの打ち合い。  根性のぶつかり合いを見せた一戦は、判定3-0で小川が勝利を収めた。 [nextpage] ▼第1試合 フライ級(-51.5kg)3分3R〇那須川龍心(TEAM TEPPEN/2021年RISE Nova 全日本大会 -55kg級トーナメント優勝、Stand Up Aクラストーナメント-55kg級優勝)判定3-0 ※30-26×3×吉田亮汰朗(BK GYM)  那須川は2021年RISE Nova全日本大会-55kg級トーナメント優勝、Stand Up Aクラストーナメント-55kg級優勝、2021年RISE NovaジュニアAクラストーナメント-50kg級優勝などアマチュアで経験を積み、今春から高校生となって4月のRISEでプロデビュー。笠原直希に判定勝ちして白星で初陣を飾った。しかし、6月の『THE MATCH 2022』ではK-1の大久保琉唯に判定で敗れ初黒星。8月の平山龍馬戦からフライ級に階級を下げ、TKO勝ちで再起を果たした。  吉田は中村寛と同門で1勝2敗の戦績。ボクシングで京都府の新人王になった実績がある。「中村とファイトスタイルが似ている。油断のできない相手」(伊藤隆RISE代表)だという。今回がRISE初参戦。  1R、ゴングと当時にコーナーを飛び出した那須川はジャンピングハイキックの奇襲攻撃。これは吉田にかわされたが、その後はジャブからの右ストレートを的確に当てていく。サウスポーの吉田は那須川の右ストレートからの左フックを浴びながら右ローと左ミドルを返していく。前に出る那須川が圧をかけて右ロー、ワンツー、右ストレートからの左フックとパンチでヒットを奪っていった。  2R、セコンドの兄・天心からアドバイスを受けてコーナーを出た那須川。吉田は右ローを蹴るが、那須川の右ストレートが伸びる。左ミドルを蹴られるとすぐに左ボディを返す那須川。右ストレートもまともに入り、吉田のアゴが上がる。左フックからのヒザ蹴りで前へ出る那須川に吉田もパンチを繰り出すがヒットを奪うのは那須川だ。右のヒザが2度ボディへ鋭く突き刺さる。さらに那須川は追いかけて左フック、右ヒザ、右ハイキック2発と圧倒する。  3R、那須川は左ボディから右ロー、さらにジャブを出しながら追いかけていき右ヒザをジャンプしてボディへ突き刺す。スピードのある手数・回転力で那須川の一方的な展開が続き、吉田には2度目のクリンチでレッドカードが提示された。さらに詰める那須川は吉田のパンチをかわしての右ストレート、左フック、右ヒザ。何度もヒットを奪う那須川だが吉田もフラフラになりながら立ち続け、最後は那須川もやや攻め疲れを見せた。  判定はジャッジ三者とも30-26の大差で那須川の勝利。圧倒的な手数、スピードを見せつけた。 [nextpage] ▼オープニングファイト2 スーパーフライ級(-53kg) 3分3R×星 拓海(IDEAL GYM)判定1-2 ※28-29、29-28、28-29〇伊藤琉之助(EX ARES/JAPAN CUP 2022 -55kg準優勝)  1R、両者とも躍動感のある動きで前へ出てワンツーを繰り出していく。なかなかヒットを奪えない展開ながら両者ともスピードのある技を繰り出していきアグレッシブな展開。  2R、ワンツーで切り込んでいくのは星だが、伊藤はカウンターを放つ。さらに伊藤は右カーフ、フェイントをしての右ボディ。徐々に圧をかけていく伊藤に星も右ストレートをヒット。伊藤は安定したどっしりとした構えからフェイントを多用して入り込んでいく。  3R、前に出る伊藤がフェイントをかけてワンツーを繰り出すが、星は飛びヒザ蹴りを繰り出し、右のカウンターを打つなどして対抗。残り1分、伊藤が左右フックで勝負をかけて前へ出る。手数を出す伊藤に星はロープを背負いながら打ち返す。伊藤が左フックをヒットさせて試合終了。  判定2-1の僅差で伊藤がデビュー戦を勝利で飾った。 [nextpage] ▼オープニングファイト1 フェザー級(-57.5kg) 3分3R〇指田 烈(TEAM TEPPEN/Stand upアマチュアBクラストーナメント-65kg級優勝)判定3-0 ※29-26、30-26×2×永松進之介(FJ KICK ASS/2021年RISE Nova 全日本大会 -60kg級トーナメント準優勝、ITF2013・2015世界テコンドー選手権大会優勝)  1R、右ローを蹴り合う両者。指田が右カーフを蹴ると永松も右カーフ。永松は前蹴り、横蹴り、右ミドルと蹴っていき、指田がパンチを繰り出すとヒザを合わせる。パンチを当てたい指田だが、永松が蹴りとジャブで長い距離を保つ。  2Rも永松が横・前蹴りで距離を保ち、ハイキックも蹴っていく。左フック、右ストレート、左ボディで距離を詰める指田に永松も打ち合うが、ここで指田の右ストレートがクリーンヒット。一気にパンチでラッシュをかける指田が次々とヒットを奪い、左ボディでダウンを奪う。  3R、前に出る指田が左ボディを狙い撃ち。右ストレート・右フックから左ボディへつなげて永松を下がらせる。永松はほぼ防戦一方。左フックで永松をコーナーへ追い詰めた指田は左ボディでダウンを追加。永松はジャブを出しながらハイキックで逆転を狙うが、コーナーへ詰められて指田の左ボディ、右ストレートをもらう。  最後まで耐えた永松だが、2度のダウンを奪った指田が判定勝利を収めた。
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