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【RIZIN】武田光司、ゼイン戦は「漬けて漬けて、泥臭く」、ケラモフ戦の中原由貴「国内トップ級のレスラーと組んできた」、7戦無敗のフィニッシャーと対戦するスダリオ剛「一方的に沈める」、梅野源治「ムエタイ、やっと俺にやらせるか」=10月23日(日)福岡

2022/10/06 22:10
 2022年10月23日(日)にマリンメッセ福岡 A館で開催される「湘南美容クリニック presents RIZIN.39」の追加カード発表記者会見が10月5日(水)、都内にて行われた。  すでに発表済みの下記6カードに加え、新たに追加6カードが発表され、全12試合が決定。また既報カードの選手たちも会見に出席した。  今回新たに発表されたのは、フェザー級で、4月の敗戦から復帰戦となる矢地祐介(フリー)と南アフリカボクシングのランカーで元EFCフェザー級王者のボイド・アレンの国際戦。芦田崇宏(BRAVE)vs.中田大貴(和術慧舟會HEARTS)。  75kg契約で、2016年以来のRIZIN参戦となる佐々木信治(総合格闘技道場BURST)と、RIZIN初参戦の宇佐美正パトリック(フリー)が対戦。ヘビー級(120kg)で、スダリオ剛(HI ROLLERS ENTERTAINMENT / PUREBRED)と7戦無敗のヤノス・チューカス(ハンガリー)のMMA4試合。  さらに、RIZINキックボクシングルールで、57.5kg契約で栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺)vs.翔(REVOLT)、 63.0kg契約でREITO BRAVELY(BRAVELY GYM)vs.関幸一郎(ELEPHAS)の2試合の計6試合が追加された。  別項で紹介済みのフェザー級王座戦の王者・牛久絢太郎(K-Clann)と挑戦者クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)と、宇佐美vs.佐々木戦以外の対戦カードと見どころ、選手コメントは以下の通りだ。 ケース撃破の武田にとって「勝ち切りたい」相手 ▼ライト級(71kg)5分3R武田光司(BRAVE)14勝3敗ザック・ゼイン(米国)15勝13敗  高校6冠グレコローマンレスラーの武田は、2020年9月に川名TENCHO雄生にスプリット判定勝ち、2021年3月に久米鷹介にも判定勝ちで連勝も、2021年9月に矢地祐介に判定負け。同年大晦日の“ブラックパンサー”ベイノア戦で腕十字で一本勝ちで復活。しかし、2022年4月にスパイク・カーライルのギロチンチョークで一本負け。ハワイでクリスチャン・リーとの練習を経て、2022年7月の前戦でジョニー・ケースに判定勝ちで再起を遂げている。  対するゼインはMMA15勝13敗。2017年6月から2019年3月まで8連勝を挙げてBellatorに参戦。3連勝中だったナイノア・ダンに判定勝ちも、現在はEagle FC、LFA、Titan FCなどで4連敗中。ハワイで行われたRIZINトライアウトで選ばれ、RIZINデビューの切符を手に入れた。15勝のうち10勝が一本勝ちと柔術で培った極めの強さを持つが、ケースを破った武田としては、負けられない相手だ。 ◆武田光司「四つからの展開でやれば普通に勝つ」 「BRAVEの武田光司です。この前の7月、試合が終わってから連戦で試合が続くんですけど、だけど僕らしさを出すというか、なんだろう。僕は一撃を持っているわけじゃんで、漬けて漬けて、泥臭く我武者羅にやるのが僕のファイトスタイルなんで、それを会場でお見せできればなと思います。 (強化)7月の試合後、少し休んでから練習を始めて、(阿部)大治選手と一緒にハワイに行って、そのときに現地で教わってきたことを動画やメモを取って僕なりにどうやったらいいか、分析して考えながらやってきたので、ハワイで狙ったことを日本でも続けてやっています。 (ゼインのトライアウトの映像は)見ました。打撃に関してはちょっとトリッキーだなと。変則的な動きのイメージで、でも僕の得意分野の四つからの展開で、そこでやれば普通に勝つと思っています。いつも判定が多いですけど、KOなり、一本でしっかり勝ち切りたいなと思います。対戦相手が誰であろうと敬意を持っていますが、とにかく試合をして戦いたいという気持ちが強いので、(相手がトライアウトで勝利して涙を流したことについて)感情は無いですね」 (C)Bellator ◆ザック・ゼイン「夢が一つ叶った」 「RIZINで試合をする事はまさに夢が一つ叶ったという事。この気持ちは言葉では表せない。対戦相手はタフで頑丈だ。彼と、そして日本の全てを尊敬する」 [nextpage] ケラモフvs.中原由貴はフェザー級の次期コンテンダー争い ▼フェザー級(66kg)5分3Rヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)17勝4敗中原由貴(マッハ道場)16勝5敗  ケラモフは、柔道、ウーシュー散打、コンバットサンボがベース。2021年6月に、当時のフェザー級王者・斎藤裕とノンタイトルで戦い、テイクダウンでは優ったものの、試合中の反則行為でイエローカードを受け、スプリット判定負けを喫した。2022年4月には、PANCRASEバンタム級暫定王者の中島太一から一本勝ち、2022年7月には山本空良に判定勝ちで2連勝中。  対する中原は、柔道ベースながら打撃も得意とするストライカー。GRACHAN、GLADIATORを経て2015年からPANCRASEに参戦。ユータ&ロックにスプリット判定負けも、以降7連勝を含む9勝2敗でONEに移籍。  2019年2月エミリオ・ウルティア戦の3R TKO勝ちでデビューを果たすと、同年5月にはゲイリー・トノンと対戦し一本負け。その後、コロナ禍で試合から遠ざかったもの、2021年3月に14戦無敗のルスラン・エミベックを1Rに左ストレートからのカウンターの右フックでダウンを奪い、パウンドアウト。さらに4月大会にも連戦し、モンゴルのシネチャツガ・ゼルトセトセグを組みで圧倒も、足関節に反則の顔面蹴り上げを食らい反則勝ち。不完全燃焼に終わっていた。  2022年7月に佐々木憂流迦との対戦が決定も、佐々木の欠場により急遽、ZST王者の関鉄矢と対戦。「ストライキングで行けるだろう」と判断し、テイクダウンは封印。終始スタンドで、乱打戦を望む関の距離にさせずに判定で完封勝ちした。  ケラモフにとっては、ONEで活躍した中原も下して3連勝でフェザー級タイトル戦線に名乗りを挙げたいところ。  RIZINデビュー戦で勝利した中原は試合後、佐々木との試合のほかに対戦を望んでいたケラモフについて、「彼のレスリング力は体感しておいて損はないかなと。やっぱり戦うことで強くなれる相手はいる。それは試合をすることでってわけじゃなく、その選手との試合に向けて準備する段階で、自分がどんどん成長していくのを今まで感じてきたので、そういった、自分を高めてくれる選手、相手とどんどん試合をしていきたい」と語っていた。  強い圧力、テイクダウンを武器に、フィニッシュの勝負所も知るケラモフを相手に、中原は強化したレスリングを活かし、「しっかり距離作って戦う」打撃でケラモフをフルラウンドで消耗させるか。勝者はフェザー級のコンテンダーになる可能性を秘めた国際戦だ。 ◆中原由貴「レスリング練習を増やしてきた」 「どうも、マッハ道場の中原です。この試合が発表されてから『すごい楽しみだ』って声を頂いていて、そんな人たちに楽しんでもらえるように当日は最高のパフォーマンスをお届けするべく、残りの期間しっかり仕上げていけたらなと思ってます。応援よろしくお願いします」 (強化してきたのは)ケラモフ選手、レスリングが強いなという印象があるので、前回の試合よりもレスリングの日数を増やして、国内でもトップどころとも組ませてもらいました」 [nextpage] スダリオ剛、7戦無敗のヤノスと「スリル満点なヘビー級戦を」 ▼ヘビー級 5分3Rスダリオ剛(HI ROLLERS ENTERTAINMENT / PUREBRED)5勝1敗ヤノス・チューカス(ハンガリー)7勝0敗  大相撲での最高位は西十両5枚目、元貴ノ富士 三造ことスダリオ剛は、エンセン井上の指導のもと、2020年9月にMMAデビュー。フィリピンと日本のハーフとして高い身体能力を誇り、MMA転向後は、プロレスラーのディラン・ジェイムス、宮本和志をTKOに下すと、ミノワマンにもカーフキックを効かせてTKO勝ち。しかし、2021年6月にシビサイ頌真に3Rにリアネイキドチョークを極められ初黒星を喫した。  米国修行も経て、10月の横浜大会では米兵のSAINTを相手に1Rに左ボディからの右フックでKO勝ち。その後、練習中に怪我を負い、手術とリハビリで暫く試合から遠ざかっていたが、さらなる米国修行も敢行し、約9カ月ぶりの参戦となった2022年7月のRIZIN.37で4連勝中の関根“シュレック”秀樹をカウンターの左ストレートでマットに沈め、復帰戦をTKO勝利で飾っている。  対するヤノス・チューカスは、CageRageの後継団体であるUltimate Challenge MMA(UCMMA)が主催しているアマチュア大会で実績を積むと、2019年2月のUCMMAでプロデビュー。19秒でリアネイキドチョークによる一本勝ちを収めた。デビューから3試合連続1R決着で3連勝後、2021年12月からはFightStar Championship、Cage Glory Championshipで再び3連勝。2022年6月にホームのルーマニアで行われたHeroes Fight Leagueでアリン・コンスタンチレスキューを1R、パウンドアウト。プロ戦績7戦7勝、フィニッシュ率100%を記録している。  プロ公式戦では無敗だが、2017年3月のアマチュア大会で現UAE Warriors参戦中のアメド・テジャニ・シェフ(※UAEWでクリス・バーネットに1R TKO負け)に2R TKO負け。2019年10月のEuro Fight Nightではエキシビションマッチとして、現Bellator2勝1敗のルーク・トレイナーに一本負けしているマック・ソスノウスキを相手に1R TKO負けも喫している。  オーソから左前手のフック、右フックを強振して組んで倒して削ることを得意とするチューカスだが、テイクダウンディフェンスには難もあり、「組み技を強化してきた」というスダリオは、いかに対外国人を相手にいつもの力を発揮するか。 ◆スダリオ剛「映像は全部見たけど、強烈な印象は特に無い」 「こんにちは、スダリオです。やっと念願の外国人選手と戦える事になりました。前回の復帰戦であっさりと終わってしまったんですけど、今回の相手はそうは行かないと思うので、スリル満点なヘビー級の試合を見てもらえたらなと思います。(強化してきたのは)組み技と寝技。(対戦相手の試合は)全部映像は見ました。強烈な印象は特に無いですね。外国人であろうが誰であろうが、一方的にKOして沈めることしか考えてないです」 ◆ヤノス・チューカス「勝つための道は見えている」 「RIZINと契約ができた事は何よりも嬉しい。自分の実力と技術を世界中のファンに見せる事ができる、またとない機会だ。スダリオ剛選手みたいな強敵と戦う機会をくれたRIZIN関係者、そしてマネージメントに深く感謝したい。対戦相手の映像は何度も見てよく研究している。勝つための道は見えている。あとは作戦を遂行しつつお客さんが喜ぶような試合を魅せるだけだ。この試合は必ず見てほしい、そして瞬きは厳禁だ!」 [nextpage] 「殺気を磨いた」阿部大治、福岡に柔術移住の田村ヒビキ ▼ウェルター級(77kg)5分3R阿部大治(フリー)11勝5敗田村ヒビキ(パラエストラ大阪)16勝13敗9分1NC  UFC、ONEで戦い、現DEEPウェルター級王者の阿部は、2021年10月のRIZIN初戦はライト級でアキラに一本負けも、2022年3月に本来のウェルター級に戻しストラッサー起一からダウンを奪う判定勝ち。2022年7月にはマルコス・ソウザの寝技を凌ぎ、右ストレートで2R KO。2連勝をマークしている。  対する田村は、カルペディエム福岡を主宰し、MAM16勝13敗9分のベテラン。2005年にDEEPフューチャーキングトーナメントミドル級優勝後、2008年からプロ修斗に参戦。2017年9月にウィル・チョープに2R、ヒザ十字固めで一本勝ちするなど、3連勝で2019年6月、空位の修斗ウェルター級環太平洋王座を賭けてソーキと激突もスプリット判定で敗れ、戴冠ならず。2022年5月にTORAOでの2年11カ月振りのダイレクトリマッチでソーキに2R KO勝ちで、第6代修斗ウェルター級環太平洋王者に輝いた。 (C)TORAO NATION STATE  長いリーチを活かした右の強打と、柔道仕込みの足払いのテイクダウン、RIZINルールに慣れた4点ヒザと強さを増している阿部に対し、田村はソーキを下したサウスポー構えからスイッチしての打撃、森戸新士らとグラップリングを戦った柔術でいかにチャンスを作るか。MMAファイターとしての姿を地元で見せる。 ◆阿部大治「殺気を磨いてきた」 「こんにちは、阿部大治です。今回の試合ではリングのど真ん中で圧倒的な打撃で、圧倒的に倒したいと思います。ウェルター級はメチャクチャ面白いので注目していてください。よろしくお願いします。 (強化してきたのは)僕の武器は打撃なので、打撃を一番に強化してきました。あとは試合に向けて“殺気”ですね」 ◆田村ヒビキ「ワクワクしている」 「RIZINという大きい舞台に上がれる事を光栄に思います。強い選手が集まる場所なのでファイターとして非常にワクワクしています。勝つことは大前提ですが、ファンの人が盛り上がる面白い試合をしますので応援よろしくお願い致します」 [nextpage] 「爆梅」「やばいだろ」の梅野源治のヒジ有りムエタイ ▼RIZINキックボクシングルール 61.0kg契約 3分3R梅野源治(PHOENIX)トレント・ガーダム(Tiger Muay Thai & MMA)  梅野は、2016年10月にラジャダムナンスタジアム ライト級王座を獲得し、日本人として史上6人目の王者となる快挙を成し遂げたレジェンド。2019年にはRISE世界トーナメント(-61.0kg)に参戦し、一回戦でル・ジュン、準決勝でチャンヒョン・リーに勝利し、決勝で白鳥大珠にKO負けで準優勝。2021年4月にはBOMで一度黒星をつけられたキヨソンセン・フライスカイジムに判定勝ちでリベンジ。  2021年6月にRIZINに初参戦し、トーナメント一回戦で皇治と対戦も偶発的なバッティングによりノーコンテストに。2022年3月の再戦では判定2-0で敗れた。しかし、7月のKNOCK OUTでは、大谷翔司を相手に3R、右ヒジでTKO勝ち。ムエタイルールの強さを見せている。福岡大会では待望のヒジ打ちありルールで戦う。  ガーダムは、ボクシングとムエタイとMMAの三刀流ファイター。2018年11月のシュートボクシングで初来日。健太に判定負けも、2019年からUAEWarriorsに参戦しMMA2連勝。2018年8月のRIZINデビューで現UFCのビクター・ヘンリーに3R 三角絞めで一本負けも健闘。2020年2月にUFC帰りの井上直樹に判定で惜敗。MMA戦績を12勝4敗とする。プロボクシングでも3勝1敗で、2022年5月の前戦では豪州の「King of the Castle」で5勝無敗のハッサン・ハムダンに判定負け。8月に三浦孝太が出場した「RWS」では、海人に勝利したピンペットを相手にキックルールで判定負けも3Rを戦い抜いている。  オーソの梅野にサウスポー構えのガーダム。ヒジありルールのなかで、梅野はガーダムの伸びる左を警戒しながらも、得意のヒジ・ヒザ、ロー、ミドルをいかに効かせるか。 ◆梅野源治「一番練習したのは、SNS対策」 「梅野源治です。遂にムエタイ、やっと俺にやらせるかと。まあみんなね、期待していると思うんで、俺がヒジを使ったら、どれだけムエタイルールだと強いのかというのを、皆に分からせられるように、学ばせられるような試合を見せるんで、是非、期待していてください。 (強化してきたのは)今回は久しぶりにヒジ有りなので、皆さんにヒジ打ちの怖さを見せられればいいなと思って、ヒジを一番、練習したのと、あと試合後、一番練習したのは、SNS対策ですね(微笑)。 (「爆梅」「やばいだろ」がバズり)基本的に思うのは……力の無い人はあまりやり方を選べないというか、やりたくないことをやらなきゃいけないという。それで僕が目指していたのは、このRIZINのリングにムエタイルールというものを持ってくると。それがゴールのひとつ、もうひとつは認知度を上げること。この2つのゴールを設定して、そのときに僕が一番、近道を選んだのがアレ(SNS)だったんで、わりと自分の思い描く形になっているのかなと。あとは、10月23日にムエタイ、ヒジでしっかりアピールして、このリングにしっかりムエタイを確立させて、試合後にしっかり言いたいと思います」 [nextpage] サウスポーの芦田と近距離戦の中田 ▼フェザー級(66kg)5分3R芦田崇宏(BRAVE)25勝12敗2分中田大貴(和術慧舟會HEARTS)5勝3敗  芦田は、中学で柔道、高校でレスリングとボクシングを始め、ボクシングではインターハイと国体に出場。2010年にプロデビューし、2017年12月に上迫博仁に判定勝ちでDEEPフェザー級王座を獲得。2020年9月にRIZIN初参戦で萩原京平にハンマーロックで一本勝ちも、2021年10月に金原正徳にTKO負け、2022年4月にはカイル・アグォンにも判定負けで2連敗を喫した。2022年8月には、今成正和と対戦し、今成の関節技の仕掛けを潰しての判定勝ちで再起を遂げている。  対する中田は、ラグビーから中3で大道塾に入門し空道を学んだ。2019年アマチュアパンクラス全日本選手権で優勝後、2020年7月のPANCRASEネオブラでプロデビュー。岩本達彦、田村一聖、Ryoを相手に3連勝も、2021年11月の「RIZIN TRIGGER 1st」で堀江圭功に判定負け。2022年3月のPANCRASEで亀井晨佑にスプリット判定負けで2連敗。2022年7月のPANCRASE 328で内村洋次郎に1R パウンドでTKO勝ちし、再起を遂げた。  サウスポー構えの芦田はジャブ、左ミドルと長い距離から組み立てるのに対し、オーソドックス構えの中田はスタンドでの近距離での打ち合いに勝機を見出す。組みを混ぜた展開は芦田に一日の長があるが、中田はそれを凌いでタフファイトに持ち込めるか。 ◆芦田崇宏「生まれ故郷の九州で戦う準備はできている」 「こんにちは、BRAVEの芦田です。まず僕の生まれ故郷でもある九州(佐賀県)で、九州の皆さんの前で戦うことが出来るのはすごく嬉しく思ってます。今、中田選手が『お客さんの記憶に残るような試合をする』と言ってくれたので、僕もそれなりに準備出来ると思います。是非、期待しててください。よろしくお願いします。 (強化したのは)8月から試合間隔が空いていないので、8月の試合では徹底的に寝技の対策をしていたので、引き続き寝技もやりながらも、今回は打撃もしっかり準備しています」 ◆中田大貴「お客さんの心に残るような試合を」 「PANCRASEから来ました、和術慧舟會HEARTSの中田大貴です。まずこの試合が組まれるにあたって尽力していただいた関係者の皆さま、そして対戦を承諾してくださった芦田選手ありがとうございます。せっかくこういうRIZINという舞台で戦わせていただくので、しっかりお客さんの心に残るような試合をしたいと思います。皆さんよろしくお願いします。押忍。 (強化したのは)MMAの打撃・寝技・レスリングを練習しているのと、最近、イスラエルの軍隊格闘術のクラブマガをやっていて、格闘技のヒントになることが多くて、そこからも学んでいます。 [nextpage] ムサエフ盟友マメドフに手塚のサブミッションがハマるか ▼バンタム級(61kg)5分3R手塚基伸(シークレットベースドミネート/コブラ会)34勝14敗6分メイマン・マメドフ(アゼルバイジャン)5勝5敗1NC  35歳の手塚は、UFCでアレックス・カサレスにスプリット判定負け後、ヴァウアン・リーにも判定負けでリリースされたが、2014年7月に第3代GRACHANバンタム級王者に。同年9月にはHEATバンタム級初代王座決定トーナメントに出場し、アラン“ヒロ”ヤマニハ、祖根寿麻に連続一本勝ちで王者となった。修斗で3連勝後、PANCRASE、GRACHANで3連勝で6連勝をマークし、2022年3月にRIZINデビューでヤマニハと再戦もリアネイキドチョークで一本負け。7カ月ぶりの再起戦となる。  MMA5勝5敗のアゼルバイジャンのマメドフは34歳。2015年にKunlun Fightカザフスタン大会でプロデビュー。白星と黒星を繰り返しながらも2019年10月から2勝1NCと負け無し。2021年3月にモルドヴァで開催されたEagles FCでは当時3連勝中だったエフゲニー・マンコを5R 判定で破り、EFCフライ級王者となった。  盟友のトフィック・ムサエフ、ヴガール・ケラモフ同様に強い体幹を誇り、オーソドックス構えの懐は深く、細かいステップから右のカウンター、前進しての右ミドル、際の打撃を得意とする。テイクダウンも力強く、トップから削ってEFC王座を獲得しているが、その一方でガードからの腕十字、ヒザ十字での一本負けも喫しており、手塚にとってはテイクダウン際のサブミッションのチャンスもありそうだ。 ◆手塚基伸「自分にしか出来ない闘いを見せる」 「シークレットベースドミネートの手塚です。またRIZINナンバーシリーズに呼んでいただき、勢いのあるアゼルバイジャン勢の第3の男と試合を組んでいただき本当にありがとうございます。前戦のヤマニハ戦では多くの応援ありがとうございました。試合内容に自分も失望しましたが、あれからしっかり作り込む事が出来ました。前戦を払拭出来る様にと、しっかりと自分にしか出来ない闘いをしてRIZINに手塚ありを示します」 [nextpage] 跳びヒザ栗秋と泥臭く戦う翔 ▼RIZINキックボクシングルール 57.5kg契約 3分3R栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺)翔(REVOLT)  大分出身の栗秋は、九州で活躍後、2018年10月に上京してクロスポイント吉祥寺に入門。天性の格闘技センスを生かした左の攻撃を武器とし、跳びヒザ蹴りは一撃必倒の切れと破壊力を秘めている。2022年7月のKNOCKOUTでのTAKERU戦の判定負けから再起なるか。  福岡出身の翔は、プロ12戦8勝中4KOと得意のパンチで高いKO率を誇る。主戦場のRISE WESTを大舞台に持っていくことを目標に掲げており、必殺の左ボディを武器に、真っ向から打ち合う戦いで栗秋もタフファイトに巻き込むか。 (C)RISE ◆栗秋祥梧「生まれ育った九州でヤバいKO勝ちを」 「今回、自分が生まれ育った九州で試合ができることを嬉しく思っています。この日は梅野源治選手も出場するようですが、彼には逆立ちしてもできないような、ヤバいKO勝ちをお見せします。早めにやっつけますので、トイレには行かずに観ていてください」 ◆翔「相手が倒れるまで打ち合う」 「選手として、RIZINという大舞台で試合が出来ることを幸せに思います。ただ、僕の目標はRIZINに出る事ではなく、RIZINに出て地元・福岡を盛り上げて、僕を育ててくれて、ここまで大きくしてくれたRISE WESTをもっと大きな舞台で開催できるようにすることです。僕はテクニックだったり器用に戦う事はできません。真っ向から相手が倒れるまで打ち合うファイトスタイル、どれだけ打たれても絶対に倒れない、そして最後に必ず逆転する姿に注目してほしいです。必ず見てる人達の気持ちを僕の試合で熱くさせます」 [nextpage] 瞬き厳禁、大分のREITOと熊本の関 ▼RIZINキックボクシングルール 63.0kg契約 3分3RREITO BRAVELY(BRAVELY GYM)関 幸一郎(ELEPHAS)  大分出身のREITOは、中学生時代にはジュニアムエタイで三冠王。16歳でプロデビューを果たすと、19年10月にKOSスーパーフェザー級王者の北園翔大を2R TKOで破り、19歳でプロ初戴冠。2020年12月には田中陸登を判定に下し、M-1 JAPANライト級チャンピオンにも輝く。2021年4月にはKNOCK OUTに初参戦し、スアレック・ルークカムイに延長4R、左ストレートでKO勝利。22歳でRIZIN初参戦となる。  熊本出身の関は、高校時代にアマチュアボクシングで熊本県3位。2013年4月に「ACCEL」神戸大会でプロデビュー。アグレッシブなファイトスタイルで、MASATO BRAVELY、マサ佐藤、北野克樹らとの対戦経験も持つ。プロファイターのかたわら、熊本市内でバーともんじゃ焼き店を構え経営者の顔も持つ35歳だ。 ◆REITO BRAVELY「『とんでもないのがいたな』と思わせる」 「今回、RIZINに初参戦ということで僕を知らない人も多いと思いますが、試合が終わった後に『とんでもないのがいたな』と思わせる試合を見せます。ムエタイの技術で圧倒して、倒せるタイミングがあれば速攻で倒しにいくので、瞬き厳禁でお願いします!」 ◆関幸一郎「しっかっ見ときなっせ!」 「熊本は『くまモン』だけじゃなかばい! 熊本んキックボクサー関幸一郎の名前ば、ファンの皆さんの胸に刻み込むごたる試合ばすっけん、しっかっ見ときなっせ!」
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