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【RIZIN】宇佐美正パトリック「オファーしてもらえたところに出ると決めていた。本当は矢地さんとやりたい」、ボイド・アレンと対戦の矢地祐介は「時が来たら…」、佐々木信治「ここに戻って来る事を願っていた」

2022/10/05 21:10
 2022年10月23日(日)にマリンメッセ福岡 A館で開催される『湘南美容クリニック presents RIZIN.39』の追加カード発表記者会見が10月5日(水)、都内にて行われた。 「75kg契約」で、RIZIN初参戦の宇佐美正パトリック(フリー)が佐々木信治(総合格闘技道場BURST)と対戦。ライト級(71kg)で矢地祐介(フリー)とボイド・アレン(南アフリカ)の対戦が発表された。 宇佐美「ずっとやることは変わらない」  22歳の宇佐美は元ボクシング高校6冠。極真空手の経験も持ち、2021年5月に『格闘DREAMERS』で勝利し、LDH martial arts所属となり、プロ修斗、VTJで3連勝。 2022年4月の「POUNDSTORM」で大尊伸光に判定負け後、6月9日の『ROAD TO UFC』でアンシュル・ジュブリ(インド)との対戦が決まっていたが、減量に失敗し、欠場していた。  会見で宇佐美は「初RIZIN参戦ということで気合も入っているので、しっかり倒してアピールして、自分、もっとやりたい選手がたくさんいるので、しっかりアピールしようと思っています」と意気込み。  RIZINの印象を「すごいデッカイ大会だなと。自分も有名になりたいと思ったら、こういう場でしっかり戦っていかないといけないんだなと思いました」と語った。  LDH martial artsを離れ、フリーとなり、地元・大阪を拠点に移し、東京・GENスポーツパレスでも教えを受けていたストラッサー起一らと練習を行っている。 『Road to UFC』を勝ち上がってUFC参戦という目標が閉ざされ、RIZIN参戦と方向転換したことについて宇佐美は、「『ROAD to UFC』でああいう事態が起きて、僕は試合のオファーをしてもらえると思ってなかったので、オファーしてもらえたところに出ると決めていたので、オファーをいただいた時はすぐに『出る』と決めました。その(『ROAD to UFC』)後も、ずっとやることは変わらないから、いつでも試合ができるように準備はしていました」と説明した。 [nextpage] 佐々木「自分の全てをぶつけたい」  今回はベテランの佐々木信治との対戦だが、冒頭で「やりたい選手がたくさんいる」と語った、その具体的な名前も問われ、「矢地さんとやりたいですね、本当は」と矢地祐介の名前を挙げている。  その言葉に矢地のアンサーは、「時が来たら。以上です」と、笑顔で答えるのみ。自身のYouTubeでは、9月大会で最初に決まりかけた日本人選手を「メリットはないが、盛り上がるような相手。選手本人は出たいと言っている」とし、『超RIZIN』というスペシャルなイベントだからこそ、ライト級で戦うことを承諾したため、次の大会では「無し」だと語っていたが、宇佐美もその候補だったか。  今回、宇佐美と対戦する42歳の佐々木は、元第修斗環太平洋ウェルター級王者。修斗、PANCRSE、DEEPを経て、韓国ROAD FCにも参戦。2021年2月に約3年ぶりに復帰し、GLADIATORで植田豊に1R TKO勝ち。同年12月には修斗「闘裸男」でジョナサン・ヴァレスに判定勝ちで2連勝中。RIZINには2016年4月のダロン・クルックシャンク戦以来の出場となる。  佐々木は主催者を通じて「『RIZIN.1』に出場してから戻ってくるのに6年半もかかりましたが、やっと戻ってきれました。その間に海外でタイトルマッチを経験したり命に関わる大きなけがを負って長く競技から離れていたりと選手として本当に色々ありました。その間もずっとここに戻って来る事を願っていたので、当日は自分の全てをぶつけたいと思います」とコメントを残している。 「ずっとやることは変わらない」というストライカーの宇佐美は、いかに相手の組みを切って得意な打撃を当てるか。強いグラップリングを軸に、MMAの際の打撃でのKO勝ちも多い佐々木は、20歳差を越えて、ベテランの意地と引き出しの多さを見せるか。 [nextpage] 矢地「自分の得意を押し付けて戦う」  宇佐美から対戦のラブコールを受けた矢地は、ライト級(71kg)でボイド・アレン(南アフリカ)と戦う。  川名“TENCHO”雄生、武田光司と日本人王者クラスに連勝したものの、ホベルト・サトシ・ソウザ、ルイス・グスタボ相手に連敗している矢地は「この階級で外国人選手に勝つことがテーマ」と公言しており、元EFCフェザー級王者でMMA16勝4敗1分、プロボクシング戦績6勝(4KO)1敗1分、182cmの長身オーソドックスのアレンといかに戦うか。  会見で矢地はアレンについて、「総合的にできるけど、打撃が得意な選手で噛み合うと思う。そういう選手に、相手のいいところを出させないようにして、自分のいいところをぶつけてしっかり勝ちたい」とし、国際戦で2連敗のなか「自分は相手に合わせて戦ってしまうのが良くないところだったので、相手に“自分の得意を押し付けて戦う”ということを重点的に練習してきた。対海外勢ということでしっかり勝ち切って、もう1回、矢地祐介に期待してもらえる内容で勝って、もう一度上がっていきたい」と意気込みを示している。  対するアレンはRIZIN宛に、「世界的に評価されているRIZINの舞台で自分のパフォーマンスを早く見せたい。対戦相手の矢地は良い選手で総合的に強い選手だ。自分のファイトIQの高さ、派手なファイトスタイルで観客を湧かせたいと思います」とのコメントを送っている。  70kgで海外選手を相手に結果を残せていない矢地は、リーチ・コンパスの長いアレンを相手に「自分のやりたいこと」を押し付けることができるか。
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