ミノワマンが最終形態の“ミノワマンZ”になり、約2年ぶりのRIZIN参戦
2022年9月30日(金)15時より『RIZIN LANDMARK 4 in NAGOYA』(11月6日・ドルフィンズアリーナ=愛知県体育館)の追加対戦カード発表記者会見が行われた。
ミノワマンが“ミノワマンZ”となって2020年大晦日RIZINでのスダリオ剛戦(TKO負け)以来の参戦を果たす。対戦相手は侍マーク・ハント(Martial Arts Fighter team侍)。
ミノワマンこと美濃輪育久は1997年7月にパンクラスでプロデビュー。2003年4月にパンクラスを退団すると2003年大晦日からPRIDEに参戦し、クイントン・"ランペイジ"・ジャクソン、ヴァンダレイ・シウバ、桜庭和志らとの戦いを繰り広げた。2006年大晦日には「超人になりたい」との願いからリングネームをミノワマンに変更。その後はDREAM、DEEP、INOKI BOM-BA-YEなど様々なリングに上がり、現在のところMMAでの最後の試合は2020年大晦日RIZINでのスダリオ剛戦(TKO負け)となっている。デビューから26年目を迎え、46歳になった。
侍マーク・ハントこと桑原清は「サモアの怪人」マーク・ハントに憧れ、このリングネームを名乗るヘビー級戦士。2011年4月に『M-1 Selection 2011』でプロデビューし、グラディエーター、HEATといった舞台で経験を積むとその後は韓国のROAD FCを中心に活躍。2016年5月の『ROAD FC 31』のクォン・アソル戦では、対戦相手の欠場により4日前のオファーを受けて出場すると、わずか18秒、得意のパンチでアソルを沈めアップセットを演じて見せた。地元・岐阜を愛し、岐阜から世界へ、という目標を掲げ、2017年にはRIZIN初参戦でロッキー・マルティネス相手に一歩も引かない殴り合いを見せ、敗れるも会場を大いに盛り上げた。今回は2019年3月のDEEPでの試合以来となる。
そのハントからは「おい、襟足のないミノワ。岐阜の先輩のあんたのこと大好きだけれど、襟足のないあんたは弱いから試合までに襟足伸ばして来いよ。最後に、あんたには関係ねえが個人的にムカついているプロレスラーが一人いる。試合当日はそのストレスのはけ口になれ」とのメッセージが寄せられた。
会見に出席したミノワマンZは「初めまして、ミノワマンZです。先日、ミノワマンからミノワマンZに改名しました。改名した理由というのが、この日本を変えるため、そして明るい未来の子供たちのためにZにしました。Zという意味は最後とか最終とかって意味があります。最終形態の超人になる、そして究極のミノワマンになろうと思ってZにしました。次は、僕はZはデビュー戦なのでデビュー戦のつもりで頑張ります。襟足はちょっと伸ばしています。頑張ります」と、デビュー戦のつもりで臨むと意気込み。
今大会がケージで行われることには「ケージは今知りました。ずっとリングかなと思っていたんですけれどケージだったんですね。まあ、やることは一緒ですので一緒です」と、今まで知らなかったというが気にしないとする。
ミノワマンとミノワマンZの違いを聞かれると「前回2年前くらいに年末にスダリオ選手とやりましたけれど、あの時は82kgくらいだったんですけれど今は92kgくらいで。今までは無差別でずっとやっていたんですけれど、無差別で主張してもなかなか理解してもらえない世界でしたので、無差別でやるんじゃなくて僕自身がヘビー級になって、結局大きい人に憧れていますので僕が大きくなってヘビー級になってやろうかなと思いまして。今後はヘビー級でやっていこうと思い、前回から10kgくらい体重を増やしました。今100kgを目指してやっています」と、ヘビー級であるところが違うのだという。
榊原信行RIZIN CEOは「美濃輪選手が最終形のZにさらに進化したわけですから、PRIDE時代から僕が美濃輪選手に期待することはひとつ、同じだと思うんですね。やっぱり本当に会場を沸かせる試合、プロの試合、それが1試合目であろうと3試合目だろうと5試合目であろうとやっぱり美濃輪の試合が印象に、今日どの試合がよかったと言ったら美濃輪が凄かったねって試合を、PRIDEの時代も今も美濃輪選手には期待したいと、今回の試合もマッチアップさせていただきました」と、会場を沸かせる試合を変わらず期待するとした。
それを受けてミノワマンZは「ありがとうございます。期待に応えられるよう名古屋の会場を盛り上げたいと思います」と、盛り上げる試合をすることを誓った。