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【Bellator】菊入正行がBellatorと契約「世界で『キング・オブ・パンクラシスト』の強さを証明していく」

2022/09/28 10:09
【Bellator】菊入正行がBellatorと契約「世界で『キング・オブ・パンクラシスト』の強さを証明していく」

(C)ゴング格闘技

 PANCRASEとU-NEXTが28日、ウェルター級王者の菊入正行(NEVER QUIT)がBellatorに参戦することを同時に発表した。

 第14代ウェルター級キング・オブ・パンクラシストの菊入は、MMA8勝2敗1分。2017年4月の「PANCRASE286」でウェルター級でプロデビュー勝利後、2戦目でライト級に転向し3連勝。2019年4月に元UFCの粕谷優介に敗れ、GLADIATORライト級王者の岸本泰昭とドローとなると、階級をウェルター級に戻し、184cmの長身を活かしたアマチュアキックボクシングベースの打撃で中村勇太、髙木健太を相手に連勝。2020年12月の村山暁洋戦は判定負けも、2021年6月に三浦広光を三日月蹴りで2R TKO。2021年10月の村山との再戦にしてウェルター級暫定王者決定戦で判定勝ちし、同級暫定王座に就いた。その後、2022年5月に正規王者でONE Championship参戦中の手塚裕之が王座を返上したことで、菊入が正規王者となっている。

 菊入が参戦するBellatorウェルター級は、正規王者ヤロスラフ・アモソフを筆頭に、暫定王者ローガン・ストーリー、2位にマイケル・ペイジ、3位にジェイソン・ジャクソン、4位にドゥグラス・リマ、5位にアンドレイ・コレシュコフ、6位にゴイチ・ヤマウチ、7位にネイマン・グレイシー、8位にカイル・クラッチマー、9位にサバウ・ホマシ、10位にローマン・フェラルドといった陣容で、ランカー以外でもブレナン・ワード、ムハマド・ベルハモフ、レイモンド・ダニエルスら強豪が控えている。

 今回の発表に菊入は、「BellatorというMMAの世界トップ団体に参戦することができ、非常に嬉しいです。タフなファイターが揃っていて、彼らと闘えることにワクワクしています。この機会を与えて下さったスコット・コーカー氏、そしてこの実現に関わった全ての人に感謝します。必ず結果を残し、日本が誇れるBellatorファイターになることを目指します。また、MMAプロデビューから王者まで全試合、PANCRASEでお世話になりました。ここまで育てて頂き、快く送り出してくれたPANCRASEには感謝していますし、これからもPANCRASEの名前を背負って戦っていきたいと思ってます。必ず世界で『キング・オブ・パンクラシスト』の強さを証明していきます。最後に、尊敬する有名ファイターなど、MMAの歴史に名を残すトップファイター達を数多くをマネジメントしてきたアーセナルスポーツマネジメントと契約できて、非常に嬉しいです。彼らと同じように結果を残せる様に全力を尽くして行きます」とのコメントを主催者を通じて発表。

 スコット・コーカーBellator代表も「我々は、Bellatorにエリートアスリートたちを集結させるべく、世界中の才能を継続的に評価しています。菊入正行選手に関しては、PANCRASEでウェルター級チャンピオンになったことが印象深いです。彼が最も層の厚い170ポンド級の選手と対戦するのがとても楽しみです」とコメントを寄せている。

 また、福井幸和PANCRASE実行委員会代表は、「スコット・コーカー氏の体制となったBellatorは、名実ともに世界最高峰のMMA団体として、年々その存在感と影響力を強めており、日本でも高い知名度があります。そうしたBellatorへ、日本MMA団体の老舗であるPANCRASEから選手を輩出できたことを心より嬉しく思います。こうした機会を下さったBellatorのスコット・コーカー氏、そしてチームBellatorの皆様に感謝いたします。また、私のアメリカにおけるマネジメントパートナーであるアーセナルスポーツマネジメント代表ティキ・ゴーセン(※元UFC、WECファイター)氏の尽力なくして、この素晴らしい機会を得ることはできませんでした。ティキ・ゴーセン氏にも改めて感謝したいと思います。

 菊入選手はPANCRASE・ウェルター級王者として、日本のウェルター級を代表する選手です。もう少し日本での活躍を観たいという気持ちもありましたが『世界の舞台に挑戦したい』という菊入選手の思いを聞いた時、可能性ある菊入選手の将来を考え、PANCRASEとして可能な限り彼の夢の実現をサポートしようと決意しました。菊入選手のBellatorでの活躍を期待し、これを機にPANCRASE王者の海外挑戦の道筋を作っていきたいと思います。菊入正行選手が参戦するBellatorのライブ配信につきましては、今後の続報にぜひご期待ください」と記している。

 Bellatorは日本では、「U-NEXT」が独占配信中で、日本人選手では堀口恭司(アメリカントップチーム)、渡辺華奈(FIGHTER'S FLOW)が継続参戦中だ。また本誌のスコット・コーカー代表への取材では、新たな日本人選手との契約も検討中であることが分かっている。

 10月1日(日本時間2日)に『Bellator 286: Pitbull vs. Borics』フェザー級でパトリシオ“ピットブル”・フレイレ(ブラジル)vs.アダム・ボリッチ(ハンガリー)の王座戦、10月29日の『Bellator 287: Piccolotti vs. Barnaoui』で元ROAD FCライト級トーナメント優勝のマンスール・ベルナウイのデビュー戦にしてメインイベント、11月18日の『Bellator 288: Nemkov vs. Anderson 2』でライトヘビー級のワジム・ネムコフ(ロシア)vs.コーリー・アンダーソン(米国)のライトヘビー級王座戦と、パトリッキー・ピットブル・フレイレ(ブラジル)vs.ウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア)のライト級王座戦、12月9日の『Bellator 289: Stots vs. Sabatello』では、バンタム級選手権試合&ワールドGP準決勝のラフェオン・ストッツ(米国)vs.ダニー・サバテーロ(米国)、マゴメド・マゴメドフ(ロシア)vs.パッチー・ミックス(米国)の2つの準決勝と、女子フライ級王座戦リズ・カモーシェ(米国)vs.ジュリアナ・ヴェラスケス(ブラジル)という怒涛のタイトルマッチが決定しているBellator。そして、年末には日本大会も噂されるなか、菊入のBellaorデビュー戦に注目だ。

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