K-1にムエタイ選手を送り込んでいるウィラサクレック会長から直々に特訓を受ける天馬(C)K-1
2022年9月24日(土)東京・後楽園ホール『Krush.141』にて、「初代Krushフライ級王座決定トーナメント」に出場する天馬(WSRフェアテックス西川口)が都内にて公開練習を行った。
今回がKrush初参戦となる天馬はこれまでプロで8戦を行い、他団体でムエタイの王座も獲得した若き実力者。これが初のK-1(Krush)ルールとなるが、これまでの実績もあり、いきなりの王座決定トーナメント出場となった。
所属はウィラサクレック西川口だが、三ノ輪の本部でウィラサクレック会長とともに公開練習に臨んだ天馬は、ウィラサクレック会長の持つミットに重いミドルや鋭いパンチを叩き込んでいく。
天馬が三ノ輪・本部で練習することになったきっかけはKrush参戦が決まったタイミングでウィラサクレック会長から「こっち(三ノ輪)で練習すれば?」と声をかけられたから。天馬は「(会長の指導は)テクニックが多くて、毎日毎日違うことを教わって、いろんなものを吸収させてもらっています」と手応えを感じている。
Krush初参戦、しかもいきなり王座絡みということが発表されると、周囲からも「凄いね!」と多くの反響があったという天馬。K-1ルールも1日2試合もプロとして初となるが、本人に不安な様子はない。
「1日2試合あったら、スネが腫れたりとか、ケガが怖いというのはありますけど、気持ちでどうにかできるんじゃないかと思ってます。Krushルールについても、スパーリングでルールに適したスタイルでやっているので、対応はできるんじゃないかなと思ってます。蹴り足をキャッチしちゃうクセがあったんですけど、スパーリングでもそこは特に注意してやってきました」と、対策の成果に自信を見せる。
準決勝では大夢との対戦が決まっている。大夢はK-1・Krushのフライ級のトップ戦線で活躍する選手だが、天馬からは「大夢選手はパンチも長いし、蹴りもヒザも全部できるので全てに対処しつつ、(自分の攻撃を)当てるところは当てて、効かせられればと思っています。トーナメントではムエタイスタイルは崩さず、攻めてポイントを取っていって、倒せる場面があれば倒して、ベルトを獲ろうかなと。一番自信があるパンチで倒したいです」と、力強いコメントが続いた。
決勝については、大久保琉唯・西林翔平のどちらの対策もしているというが「その時になってみないと分からないですけど、自分がやれることをやって精一杯戦えば勝てるんじゃないかと思っています」と自信の様子は変わらない。
優勝候補と目されている大久保については「一緒に練習しているデンサヤームが大久保選手と同じぐらいの身長なので、いつも対策を練ってスパーリングをやってもらっています。もし対戦することになったら、試合を見てもらえれば分かると思います」と不敵に語った。
ウィラサクレックジムからはゴンナパーをはじめとして、多くの選手がK-1 JAPAN GROUPのリングで活躍している。また9月のK-1横浜アリーナ大会でもタイ人選手の活躍が目立った。その中でのKrush参戦を前に「今は『K-1vsムエタイ』という感じになっているので、ムエタイがナンバー1だということを僕も証明したい」と天馬。
ムエタイの中で特に見せたいものを問われると、「リズムじゃないですかね。自分のリズムを作っていって、相手のリズムにさせないというのがムエタイ。それを見せたいと思います。あと、自分はムエタイスタイルですけど、パンチでも倒せるので、攻撃的なムエタイスタイルを見てほしいです」と意気込んでいる。
そして最後に天馬は「当日は熱い試合を見せられるように頑張るので、応援よろしくお願いします!」と締めくくった。