初戴冠を逃したAKARIが再起戦、デビュー戦同士で対戦したERIKOと約3年ぶりの再戦
2022年10月30日(日)東京・後楽園ホール『RISE 162』の追加対戦カードが発表された。
ミニフライ級(-49kg)3分3R延長1Rで、同級1位AKARI(TARGET)vs.同級4位ERIKO(TKDJ市川式)が決定。
AKARIはジュニア時代から第2代RISE QUEENなど5冠王の神村エリカに憧れ、教えを乞い神村の遺伝子を継ぐ女子ファイターで、2019年9月大会にてプロデビューを飾り、2021年3月の「ミニフライ級NEXT QUEENトーナメント 2021」で宮﨑若菜、大倉萌を破って優勝。初代RISE QUEENミニフライ級王者・寺山日葵に挑戦したが、判定3-0(49-48×3)で敗れた。今年4月に開幕した「第2代RISE QUEENミニフライ級王座決定トーナメント」では宮﨑若菜を返り討ちにするも決勝でerika(=名前の後ろにハートマーク)との再戦に敗れて戴冠ならず。戦績は9勝(1KO)3敗。キャッチフレーズは“美脚炸裂シンデレラ”。
ERIKOは、普段は派遣OLで、ダイエット目的でキックボクシングを始めた。2019年9月の『RISE』でプロデビュー。同じくプロデビュー戦のAKARIに判定3-0で敗れたものの激しいファイトを展開。その後は山岸愛子に初回TKO勝ち、アリスとオンドラムに判定勝ち、山上都乃をヒザ蹴りでKOと4連勝を飾ったが、2021年2月に真美に敗れて連勝はストップ。4月には紗彩に勝利するも6月のシュートボクシングではMISAKIに敗れた。8月のKNOCK OUTでは、3月12日にぱんちゃん璃奈と初代KNOCK OUT-BLACK女子ミニマム級王座を争った喜多村美紀から勝利を収めている。今年4月にはMMAからの挑戦者・永尾音波に得意のパンチで圧勝した。
前述の通り、両者はプロデビュー戦で対戦しており、互いの成長ぶりを競い合う対戦となる。ERIKOは「AKARI選手にしか興味がないです」と再戦を熱望しており、約3年ぶりの再戦のチャンスを手に入れた。AKARIの長足の蹴りか、ERIKOのアグレッシブファイトのパンチか。
バンタム級(-55kg)3分3R延長1Rでは、同級10位・寺山遼冴(フリー)vs.スーパーフライ級6位・京介(TOP DIAMOND)が決定。
寺山は2020年7月から開催された「DEEP☆KICK53kg王座決定トーナメント」に参戦。準決勝では勇馬を強烈な顔面前蹴りでKOし、王座決定戦ではOISHI GYMのルーキー・HΛLからダウンを奪う完勝で、わずか5戦目にしてDEEP☆KICK王者となった。11月には有井渚海にプロ初黒星を付けられ、2021年5月に京谷祐希とドロー。7月にはCKC2021-54kgトーナメントに出場し、決勝で有井にリベンジを達成して優勝した。さらに9月にはDEEP☆KICK王座を2度のダウンを奪う完勝で初防衛に成功すると、11月にはRIZINに初参戦して弘樹から4度ものダウンを奪う圧勝。今回よりTEPPEN GYMを離れてフリーとなった戦績は8勝(1KO)1敗3分。
対する京介は風音、政所仁、大﨑孔稀、有井渚海らに苦杯をなめさせられてきたが、2021年11月から3連続KO勝利と勢いに乗った。しかし、今年6月大会で念願の上位ランカーとの対戦を実現させるも知花デビットにKOで敗れ今大会から再スタートを切る。戦績は11勝(3KO)12敗2分。
フライ級(-51.5kg)3分3Rでは、空龍(=くうりゅう/空修会館)vs.空龍(=あろん/ホライズンキックボクシングジム)の“空龍”対決が決定した。
空龍はジュニアキック出身で高いレベルのテクニックを持つ広島在住の18歳。2021年9月の『KNOCK OUT』で初代KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級王座決定トーナメントに出場し、1回戦で花岡竜に判定負けして9戦目にして初黒星を付けられたが、11月にはDEEP☆KICK-51kg初代王座決定トーナメントで決勝戦進出。今年1月の『RISE 154』の初参戦では快進撃を続けていた数島大陸にプロ初黒星をつけた。
その実績が評価され4月24日より開催された初代フライ級王座決定トーナメントに参戦。元スーパーフライ級王者の田丸辰と対戦したが1R開始早々に偶然のバッティングにより田丸が試合続行不可能となり試合はノーコンテストに。8月28日に再戦予定となっていたが、空龍が新型コロナウイルス感染欠場により試合が中止となっていた。体調も回復しここから巻き返しを図る。
その空龍(くうりゅう)に対するは元新日本キックボクシング協会フライ級ランカーの空龍(あろん)。空龍は2017年4月にプロデビュー戦を白星で飾り現在は9勝(2KO)2敗3分の戦績を持つ21歳。前戦ではNJKFランカーの吏亜夢を判定で下している。
また、スーパーフェザー級(-60kg)3分3R延長1Rで、同級4位・小野幹晃(IGGY HANDS GYM)vs.DEEP☆KICK -60kg級2位・岩郷泰成(EX ARES)の対戦も決定。
4月24日の『RISE 157』でベテランのSEIDOを破り現在4連勝中と波に乗る小野が、DEEP☆KICKランカーで過去にKO負けを喫している岩郷泰とのリベンジマッチに挑む。岩郷は今回からフェザー級王者の門口佳佑が所属するEX ARESに移籍しての初戦となる。