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【RIZIN】平常心の“怪物”堀口恭司という強心臓「全部丸いみたいです」=快挙の裏側を公開

2019/06/26 13:06
【RIZIN】平常心の“怪物”堀口恭司という強心臓「全部丸いみたいです」=快挙の裏側を公開

(C)RIZIN FF

6月14日に米国ニューヨーク・マディソンスクエアガーデン(MSG)で開催された「Bellator222」でダリオン・コールドウェル(米国)を判定3-0で破り、Bellator世界バンタム級王座とRIZIN同級王座の史上初の2団体ベルト戴冠を達成した堀口恭司。

その舞台裏を映した動画が放送・配信される。

フジテレビでは、6月26日(水) 26:50~27:50にかけて『FUJIYAMA FIGHT CLUB SP ~格闘技新時代 NYの陣~』と題して、「Bellator222」の模様を地上波放送。

日本から出場した堀口恭司、RENAに密着取材し、MSGでの初めての試合とその舞台裏に迫る。

また、堀口恭司のYouTubeチャンネルでも、バックステージでの模様を紹介。計量から試合直後の堀口と陣営の様子が映し出されている。

UFCではフライ級で活躍していた堀口は、バンタム級王座戦に向け、過酷な減量は行っておらず、計量後の食事にも「なんだか分からないですけど野菜系の……かぼちゃのスープらしいです」と、体調を戻すリカバリーでも細かく食事内容にこだわってはいない場面を見せている。

「アメリカではいつもこんな感じです」「日本とアメリカでは食事がちょっと違うから時々、味が合わない(苦笑)。たまに見た目がよくても味は不味いときがあるよね」とスパーリングパートナーのジョシアを相手にリラックスした表情をのぞかせている。

アウェーでありながら、ホームでもある米国での、堀口の強心臓、タフな内臓もその強さのひとつなのだろう。

さらに驚くべきは、試合前のケージチェック。

四角形のリングのRIZIN、八角形の金網オクタゴンのUFCに対し、Bellatorは円形のサークルケージとなる。

そのケージチェックに向かう堀口は、「カクカクしていないで全部丸い“みたい”です」とつぶやき、ケージの形状について、さほど気にしていない様子を見せている。

広いマットの上では得意の空手の踏み込みを、コールドウェル同様にサウスポーに構えた二瓶孔宇氏を相手に確認。孔宇氏は栃木県足利市の一期倶楽部所属で、堀口の亡き師匠二瓶弘宇館長の三男である。米国に帯同し、最後までともに調整を行ってきた。

孔宇氏めがけて突きを放つ堀口。そのステップにかかわるマットの状況について「全然滑らないけど、濡れたら滑ると思う。試合は後(後半戦)の方なので、また本番始まってから確認する」と、試合の時間帯によって、コンディションが変わってくることは想定していた。

そして、5分5R、25分にわたる激闘の末、判定でベルトを奪取。

試合直後は、「負けたかと思って、判定で驚いた」と率直な気持ちを明かし、ジャッジが自身の打撃、ケージ際での攻防のダメージをしっかり見てくれた、と安堵の表情を浮かべている。

しかし、試合後には、堀口にとってストレスが待っていた。

ドクターチェックやドーピングチェックだ。試合後すぐには尿が出ないため、「長かった」と、ここでは疲労の表情を初めて浮かべた堀口。さらに、右目下の傷の応急治療が待っていた。

「針が嫌いなんです。ビチビチと(苦笑)」と心配する堀口だったが、診断の結果は縫合することなく絆創膏で処置。「よかった。もっと切れていたら絶対縫っていた」と、笑顔をのぞかせた。

試合前後の何気ない会話にも“怪物”ぶりがうかがえる堀口恭司。日本人初の北米メジャータイトル獲得という快挙を成し遂げた二冠王者は、どこへ向かうか。その動向が注目される。

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