MMA
インタビュー

【RIZIN】伊澤星花「RENA選手との方がやりやすかった。アナスタシア選手の方が多彩」=9月25日(日)『RIZIN.38』さいたま

2022/09/15 13:09
 2022年9月25日(日)に開催される『RIZIN.38』(さいたまスーパーアリーナ)で「RIZIN WORLD GRAND-PRIX 2022 スーパーアトム級トーナメント準決勝」でアナスタシア・スヴェッキスカ(ウクライナ)と対戦する伊澤星花(フリー)が14日、公開練習を行った。  公開練習で伊澤はオーソドックス構えからボクシンググローブを着けて、パンチのみの動きを30秒間、披露。その後の囲み取材で当初の対戦相手で欠場したRENAとアナスタシアを比較し、「アナスタシア選手の方が多彩。RENA選手との方がやりやすかった」と、スタンド、寝技ともにオールラウンダーのIMMAF世界大会優勝者を警戒した。  一方で、手足の長いアナスタシアとの戦いについて、本誌の取材に「リーチはありますが、K-clannでCOROさんやカズト(兄)や風我(弟)ら男子選手と練習をしているので問題ありません」とも答えている。  現RIZINスーパーアトム級&現DEEP JEWELSストロー級王者の伊澤星花の「ファイトIQ」の更なる進化が見られるか。 パク選手と浜崎選手? どっちが強いんだろう…(伊澤) ──7月31日のスーパーアトム級トーナメント1回戦では、ラーラ・フォントーラ選手の下から三角絞めのような体勢に入られ動けない時間が続きました。あの場面についてはいかがでしたか。 「下から三角だったり、(腕)十字やスイープを狙われて、それを対処する時間が長い試合でした。下からの攻めてくるとは想定していたんですけど、思っていたよりも相手の足が長かったので、(形に)はまっていたのが嫌でした。でも気持ちを切らさず、自分の時間を待つという気持ちでした」 ──焦りは? 「1Rの残り時間が2分と聞いて、“自分はまだ何もしていない”というもどかしさはありましたけど、対処していたので極められる怖さはなかったです(※試合後会見で「手が両方入っていたので全然極まっているとかはなくて、ただそこから逃げ出すタイミングが全然来なくてじれったい時間がすごい続いていました」 ──下からの攻撃を防いで、ギロチンチョークに入り、一本勝ちでした。 「前回の試合は首を獲りに行く練習をしていて、そのパターンにハマったなという感じです。ラーラ選手はすごい手足が長かったので(腕)十字とかを狙ってしまうと、(ポジションを)返されるリスクがあったので、首ならば(ポジションを失わずに)獲れる自信がありました。パスしながら首を抱えたところでしっかりセットできていたので、その時点で勝ったなと思いました。極め切ることができて良かったです」 ──「IQレスラー」の名を継ぐ試合ぶりと評判です。 「気負いはないですけど、もっとその名がしっくりと来るように頑張ります。(冷静?)試合中に気持ちの波は無くて、やることを考えていて、ただ淡々と考えているだけです」 ──これまで感情が高ぶった試合は? 「無いですね。そのときにできる最善のことを考えてやっています」 ──RENA選手が欠場となりアナスタシア選手との対戦が決まりました。印象は? 「アナスタシア選手が、すごい蹴りもコンビネーションに入れてくる多彩な選手なので、そのコンビネーションの速さに対して、自分の動きをしっかりしていくことを練習しています。前回の試合はほとんど打撃のシーンしか見れなかったんですけど、たぶん寝技もしっかり出来る選手なので、たぶん、RENA選手とよりも、面白い試合ができるんじゃないかなと思います。寝技の展開でも、しっかりレベルの高い攻防を見せられると思います」 ──RENA戦でアナスタシア選手は、右ハイを受けてダウンにつながりそうな危ない場面があったものの、そこからリカバリーしています。そのタフさをどう見ましたか。 「気持ちの強い選手で、スタミナもしっかりある選手だなと思います。3Rを通して、自分のやりたいことを徹底して出していた印象です」 ──RENA選手とアナスタシア選手でどちらが戦いやすい相手ですか? 「勝ったのはRENA選手なので、RENA選手とやるんだなと思っていましたけど、試合を観ると、アナスタシア選手の方が多彩だなという印象があります」 ──どちらと戦いたかったですか? 「やりやすさ、という意味ですか?」 ──はい。 「RENA選手との方がやりやすかったかなと思います。アナスタシア選手は、まだ寝技が未知数のところがあるので、そこが少し怖いかなと思います」 ──理想の展開は? 「やっぱりやることは変わらず、自分がテイクダウンして上を取ってパスして極めに行くのが理想ですが、いくつかパターンはあります」 ──桜庭技志選手からも直伝の技があるようですね。 「桜庭さんに教わったことは大きいので、練習のなかでも意識してレベルは上がっていると思うので、アームロックと腕十字、楽しみにしていてください。技の入り方であったり、技ではないですけど、技に入る前のキープ力だったりポイントの押さえ方とかがすごく勉強になりました。 ──桜庭選手からメンタル面については何か感じることはありましたか。 「そうですね……もともと精神面で不安が無いので(笑)。でも、ずっと桜庭さんの年齢(53歳)になっても、『研究、研究の毎日』と言っていたので、生涯を通して楽しみたいなって気持ちもあります。『試合中すごい考えながら戦っている』と仰っていたので、その面では影響を受けてます」 ──2回戦のもう1試合、浜崎朱加選手とパク・シウ選手のどちらが決勝戦に上がってくると予想しますか。 「いやー、難しいですよね。大晦日出たときから、パク選手と浜崎選手のどっちが強いんだろうって、思っていたので。今回、その試合が見れるのが楽しみで、予想出来ないですね。どっちだろう、と悩みます(笑)。グラップリングをやってくれる面では浜崎選手の方がやりたいなって思いますね。寝技の攻防が出来るので、浜崎選手とやりたいなという気持ちはあります。いい試合が見せられるんじゃないかと」 ──もし決勝で浜崎選手と3回目の戦いになったら、相当な気持ちで向かってくるかと思います。それでやりにくいという感じはないですか。 「そうですね。特に相手の気持ちは気にせず、ただ向かい合った相手とやることやる、という感じですね」 ──GP後の目標も。 「もっと強い選手と戦っていきたいと思います」
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