再びタイトル挑戦を目指していく不可思(C)K-1
2022年9月11日(日)神奈川・横浜アリーナ『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~よこはまつり~』にて、第8試合のスーパー・ライト級3分3R延長1Rで大野祐志郎(ALL-WIN team 華王州)と対戦する不可思(クロスポイント吉祥寺)が所属ジムにて公開練習を行った。
昨年12月のK-1大阪大会で元K-1ライト級王者・林健太と対戦し判定負けした不可思だったが、今年4月の『K'FESTA.5』では小嶋瑠久をTKOで下し、スーパー・ライト級の生き残りをかけた一戦に勝利した。
「この前の試合は調子と感覚が悪すぎて何も考えずにぐちゃぐちゃ戦うしかなくて、勝ちを何とか拾えたというだけ。試合内容・動きはクソだなという感じでした」と猛省するが、今回の試合に向けては以前の「気持ちよく動いて楽しんで戦う」感覚を取り戻し「ここ1、2年で一番調子がいいので、久しぶりに試合が楽しみ」と語る。
この日の公開練習で不可思はタイ人トレーナーを相手にミット打ちを披露。その仕上がり・コンディションの良さをアピールするように伸び伸びと右ミドルや右ストレートを打ち込み、ジム内に快音を響かせた。
今回対戦するのは関西のハードパンチャー・大野祐志郎だ。大野は2021年2月のK-1 JAPAN GROUP参戦以降、昨年12月のK-1大阪大会で大和哲也に敗れた以外はすべて勝利。4戦3勝(2KO)1敗という高い勝率を誇っている。不可思は「スイッチして戦う巧さがあり、ガツガツ倒しにくる選手」と大野の印象を語りつつ、「色んな攻撃をしてくるので、いい攻撃をもらわない。それをしっかりできればあとは自分が倒すだけです」と自信をのぞかせる。
お互いに一発があるだけに激闘が期待されるところだが、不可思は「激闘というか、面白い試合をしたい。自分が実力を見せて倒す。短期決着かもしれなし、3R決着かもしれないですけど、KOしか見えてないですね。差を見せた勝ち方で“やっぱり不可思は強かった
”というところを見せたい」と一方的な試合展開と勝ち方を思い描いている。
今大会のメインイベントでは、K-1スーパー・ライト級タイトルマッチとして王者・大和哲也vs.挑戦者・佐々木大蔵が行われる。不可思は両者と対戦経験があり、大和にはKO勝利(2019年12月)。佐々木とは出血によるドクターストップで敗れているものの、激しい打ち合いを展開している(2019年6月)。
「どちらがチャンピオンになっても自分がベルトに絡んだら面白いんじゃないか、というアピールをしたい」と大野戦の先に王座挑戦を見据える不可思。
「佐々木選手とタイトルマッチで対戦してリベンジしたい。もし佐々木選手とやることになったら、タイトルが懸かっているだけでなく、リベンジの意味合いもあるので凄く気持ちも上がると思う」と佐々木へのリベンジを睨みつつ「どちらに勝ってほしいというのはなくて、どちらが勝っても俺がベルトを獲りにいくだけ。すぐにやらせてほしいという欲はないけど、ここから確実に勝ち続けてベルトまで登り詰めたい」とベルト奪取を目標に掲げた。