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【K-1】“KOマシーン”西元也史「この階級が一番強いヤツが集まってる階級。リザーブから盛り上げていきたい」

2022/09/02 22:09
【K-1】“KOマシーン”西元也史「この階級が一番強いヤツが集まってる階級。リザーブから盛り上げていきたい」

初の判定勝ちを経験して、西元はさらなる進化を見せるか

 2022年9月11日(日)神奈川・横浜アリーナ『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~よこはまつり~』にて、「K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント」のリザーブファイトで山本直樹(K-1ジム五反田チームキングス)と対戦する西元也史(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が、神奈川の所属ジムにて公開練習を行った。


 パンチでKOの山を築いてきた西元だが、公開練習ではミドルキック中心のミット打ちを披露した。キレのあるミドルをミットに蹴り込み、距離が詰まるとヒザ蹴りやパンチ。軽快な動きで好調ぶりをアピールした。

 今回はリザーブファイトでの出場となった。だが西元は「トーナメントに出るつもり」で準備をしている。
「トーナメントに出る可能性があるんで。正直、リザーブというのは悔しい部分もあるんですけど、リザーブですけど(出場する)可能性も含めてトーナメント1回戦で試合するつもりで行きます」


 西元はといえばKO。勝ち星がすべてKO勝利というKOマシーンぶりを発揮してきたが、今年5月のKrushでは「ディフェンスも意識しながら冷静に戦うこと」をテーマに、プロ初の判定勝利を挙げている。

「自分のいいところでも、ダメやったところでもあるんですけど『行ける』ことはいいと思うんですけど、どんな時も構わずに行っちゃう、行ってやられちゃう時があったんで。そういう部分も糧にして、考えた結果、ああやって置きに行き過ぎた部分もあって。倒せなかった悔しさはあるんですけど、自分のいい経験にはなったんで。ああいう負けない戦い方を、負けずに倒せる戦い方に変えていけるんじゃないかなと思ってます」

 KRESTの渡辺代表は「今回はちゃんと倒しに行かせますよ」という。


「悪いところが出ないように倒しに行けると、一つ殻を破れるきっかけになるんじゃないかなって思ってます。しっかりK-1らしく、K-1らしい面白い試合を見せます」

 対戦相手の山本直樹は、ジムを移籍して心機一転、この試合に臨む。

「山本選手は上手で、ずっと高い位置にいるイメージがあるんですけど。ジムも変わって、ファイトスタイルも変わってくると思うので、今までの試合を重要視はしてないですね。とりあえず自分をしっかり、覚悟を持って出せればいいと思うんで」


 同じ京都出身で先輩の山崎秀晃からは試合内容から試合後のコメントまでダメ出しされている。

「前回の試合がもう『あれぐらいの相手は倒さなあかんやろ』と言われて『マイクも弱い』とマジで怒られました(苦笑)。去年12月のKrushで、KOで勝った後のリングでのマイクも『前の試合のことなんか誰も気にしてへんのやから、もっと大きいことを言え。言ったもん勝ちやろ。もっと言えよ』って。そういった距離感で言ってくれる人はいないんでありがたいですけど、マイクは本当に難しいです(苦笑)」

 今年2月のK-1東京体育館大会では、試合前に芦澤竜誠と舌戦を繰り広げた西元。ただ「自分からは言えない」という。


「相手に煽られれば、僕は淡々と打ち切っていく。口は関西人なので得意なので(笑)。でも自分からは何かきっかけがないと(相手を)憎めないし、途中で『自分、何やってんのやろ?』って笑ってグダグダになりそうで。仕掛けてこられたら『はあ?』となるんですけど」

 今回はKRESTの先輩、武尊が保持し、返上したベルトを巡ってのトーナメント。西元には特別な思いがある。

「8月のフェザー級トーナメントは軍司選手の覚悟が頭一つ上だったと思うんですけど、今回のスーパー・フェザー級トーナメントはそれを越えんとダメだと思うんです。武尊さんが持っていたベルトだし、僕はこの階級が一番強いヤツが集まってる階級やと思ってて、そこで一番上になりたい、ならないといけないと思ってるんで。8月の大会を越えるインパクトを残したいです」


 西元はKOにこだわり、KOをするためにパワーアップすべく、フィジカルトレーニングの継続で作り上げてきた。

「判定って相手が文句を言えるじゃないですか。でもKOならなんも言い訳出来ないと思いますし、そういう倒すシーンをどんどん生み出していきたいです。フィジカルトレーニングは週2回はガッツリとやってきて、60kgでは誰にもフィジカル負けしない体は出来ましたし、パンチ力が上がったことも実感してます。ただ、それで『倒したい』という気持ちばかりが先行して、技術が追いつかない部分も出て来てるんで。紙一重の戦いに勝つには、自分と向き合って、技術も上げていかなあかんなって思ってます」


 最後に、ファンへのメッセージを求めると、西元はこうコメントした。

「前回は初めて倒し切れなかったんですが、今回は僕らしい試合、K-1らしい試合を見せて、リザーブから盛り上げていきたいと思います。9月11日は楽しみにしてください。応援、よろしくお願いします」

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