前ライト級王者の瓦田(左)が因縁の昇也と再戦
2022年10月28日(金)東京・後楽園ホール『Krush.142』の対戦カード発表記者会見が、8月31日(水)都内にて行われた。
ライト級3分3R延長で、瓦田脩二(K-1ジム総本部チームペガサス)vs.昇也(士魂村上塾)が決定。
瓦田は 伸びのある右ストレートを武器にアグレッシブなファイトスタイルでデビューから5連勝。東本央貴、川崎真一朗、ワン・ジーウェイに敗れたが、その後は覚醒して2021年7月・9月の「第6代Krushライト級王座決定トーナメント」で優勝し、王座に就いた。2019年12月から8連勝と快進撃を続けていたが、2022年2月のK-1で篠原悠人に判定で敗れて連勝がストップ。4月には初防衛戦に臨んだが大沢文也に敗れ王座を失った。戦績は14勝(6KO)5敗。
昇也は2019年12月のBigbangで行われた王座決定戦を制して第4代Bigbangスーパーライト級王者となった。11月の『スーパービッグバン』では稲石竜弥を相手にドロー防衛に成功。2021年4月にKrush初参戦を果たし、迅也に先制のダウンを奪われるも逆転KO勝ち。7月には瓦田脩二に判定負け、10月もバズーカ巧樹に敗れて連敗し、2022年1月のBigbang王座防衛戦では増井侑輝に判定負けで王座を失った。7月には三宅祐弥に初回KO勝ち。サウスポーから多彩な蹴り技を繰り出し、左フックを強打するタイプ。戦績は15勝(7KO)9敗2分。
両者は2021年7月に「第6代Krushライト級王座決定トーナメント」の1回戦で対戦が決まっていたが、昇也は前日計量で最終的に1.5kgオーバーで計量をパスすることができず、昇也には減点2が与えられてのワンマッチとして試合が行われた。結果は瓦田が判定3-0(30-27、30-26、30-25)で勝利している。
早くも再戦の機会が巡ってきた昇也は「この話が来て、前回計量失敗したのに瓦田選手が受けてくれてめっちゃ嬉しかったですね」とコメント。瓦田は「復帰戦ということでめちゃくちゃやる気があります。前回まで守りに入る試合をして自分の良さが出ていなかったので、今回は自分を全開に出して楽しんで勝ちたいと思います」と意気込んだ。
仕切り直しでの再戦となったことに昇也は「前回は本当に総本部の皆さんにも瓦田選手にも申し訳なかったです。でも自分は今年は魅せるので」と、念頭に誓った「今年は本当に大暴れしようかなと思っています」「今年は本格的に格闘技と向き合って頑張ろうと思っている」との言葉通り、今度こそ自分の真価を見せるとする。
瓦田は「前回は前回で自分は全く気にしてないです。今回は今回でバチっと勝ちます。前回は自分の調子がよくなかったので今回は自分らしい試合が出来ればと思います」と、自分も前回の対戦は納得いくものではなかったとした。
Krush王座を失ったことについては「自分の戦いが出来なくなっていて、王者になって固くなっていたのがあって。先日先輩にミットを持ってもらったら、2敗した相手より実力的には上だと思うと言ってくれたので、自分が自分を信じていなかったのだと思います。今回は自分を信じてどんどん前へ出て攻めようかと思います」と、王者であることを意識しすぎていたという。
「試合をするイメージをする時に、前は(相手の攻撃を)もらわないように自然としてしまっていたんですけれど、今は倒せるようなイメージがどんどん湧いてきているので前に戻ってきているのはありますね。プレッシャーもないし、背負うものもないので、思い切りぶつかって行こうというのがめちゃくちゃあります」
同じ総本部所属の選手が活躍していることは「刺激になっています。自分はベルトを獲られしまって、実力がまだまだだなというのもあるし、そういう選手たちと練習しているので自分も行けるだろうと思っています」と、力になっているとした。約半年ぶりの試合で「進化した姿というよりも、自分らしい姿をもう一度見られると思います。自分らしい好戦的なスタイルでどんどん行けたらと思います」と、本来の自分を出すことをテーマに掲げた。
一方、昇也は「完全決着ですね。判定じゃなくKOで決めます。今日も村上(竜司)塾長と練習していたんですが、KO決着して来いと言われたのでKOします」とKO宣言。
改めて互いの印象を聞くと、昇也は「負けた相手」としか答えなかったが、瓦田は「自分と戦った時よりも前回の方が良くなっているかなと思うんですけれど、まだまだ全然自分の足元にも及んでないと思うのでボッコボコにしてやろうかなと思います」と言い放った。それを聞いた昇也は「最&高ですね。自分もうずうずしています」とニヤリ。
8月のK-1で同じライト級の選手たちが活躍していたのを見て、瓦田は「セコンドで会場にいたんですが、全員ブッ倒してやろうかなって気持ちになって練習にさらに磨きがかかりました」と発奮したとする。
昇也が改めて「KO決着ですね、押忍」と言えば、瓦田も「自分もKOで倒してやりたいと思っているので、楽しみにしていてください」と言い返す。
そして「皆さんが見たい試合をするのでお楽しみに」(昇也)、「相手がKOを狙ってきてくれるということで、盛り上がる試合になると思うので注目しておいてください」(瓦田)と、それぞれ好試合を誓った。