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【Krush】それぞれの“K1NEXT”、寧仁太・アリは「野杁正明・安保瑠輝也に次ぐポジションを作った」、岩尾力は「危ないヤツが入って来た」、森田奈男樹に「次の展開を考えたい」=中村プロデューサー総括

2022/08/29 14:08
 2022年8月27日(土)東京・後楽園ホールで開催された『Krush.140』を中村拓己K-1プロデューサーが総括した。 「8月のK-1福岡大会から“K1NEXT”という言葉を使って、大会や選手を打ち出している中で、今回も色んなキャリアの選手の“次”が見える大会だったかなと思います」と、様々な選手の“次”がどうなるんだろうとの期待が持てた大会だったと総括。  また「僕たちK-1 JAPAN GROUPがK-1のプロ大会と共にこのKrushのプロ大会を月1回年12大会、またEXも年7~8回やっているんですけれども、イベント全体の取り組みというところがひとつの形になった。大会数が多く、いろいろなテーマを持ってやっていることが形になった大会になったんじゃないかなと思っています」と、Krushを毎月やっていることの強味が出た大会だとした。  それぞれの試合に関しては、まず「メインのタイトルマッチで中野滉太選手に勝った寧仁太・アリ選手は、ここ3戦で野杁正明選手、松岡力選手、中野選手とやって、一気に相手のグレードが上がるなか、着実に強くなっているなと思いました。試合前はもつれる展開になると思っていたら、寧仁太選手は堂々として落ち着いていて、防衛戦のプレッシャーをはねのける戦いぶりだったと思います。  あとは中野選手が挑戦者でよかったな、と。1Rにダウンを取られる劣勢の中で、2Rに前に出たからこそ、ああいうKO決着になったと思います。ああいう前に出る試合ができるのも僕は才能だと思うので、中野選手が挑戦者だったからこそタイトルマッチに相応しい試合になったと思います。2人は年齢も同じなので、同じ階級で戦うならいいライバルになるんじゃないかなと思います」と評する。  寧仁太に関してはK-1再出撃のアピールを受けて「もちろん考えたいと思います。昨年9月の王座決定トーナメントで野杁選手とやって、トーナメント3位の松岡選手に勝って、防衛戦にも勝って、K-1に出るにふさわしい実績を残したと思います。すぐ防衛戦ではなくてK-1参戦も考えたいです。今日の勝利で野杁・安保瑠輝也に次ぐポジションを作ったかなと思います」と、可能性は十分にあるという。  セミファイナルの「岡嶋形徒vs稲垣澪はフェザーの次のタイトル戦線・トップ戦線にどちらが食い込むかの試合で、この試合も接戦になるかもと予想していました。そこでKOで勝ち切った稲垣選手は立派だなと。稲垣選手はこれまで同じくらいのキャリア・同世代とやることが多かったですが、これからはキャリアがある選手やチャンピオンクラスとやっていくことになると思います」と、稲垣が上位選手と戦う時が来たとした。  他には「インパクトでいうと岩尾力選手ですね。交通事故で復帰は難しいと言われた怪我を乗り越えての試合で、約4年のブランクがあったのに、それを感じさせない試合でした。もともとポテンシャルが高い選手でしたが、ブランク明けであの勝ちっぷりはすごかったですね。スーパー・バンタム級はK-1で金子晃大・玖村将史、Krushで璃明武・永坂吏羅がトップにいますが、そこに危ないヤツが入って来たなと思います。  森田奈男樹選手もよかったですね。大会前に対戦相手が変わって調整が難しかったと思いますが倒して勝って。森田選手は空手の蹴り技で倒せることが魅力で、ムエタイのエイワスポーツジムさんからこういう選手が出てくるのも面白いなと思います」と、印象に残った選手として2人の名をあげた。  森田に関してはこれで3連続KOということで「スーパー・ウェルター級という階級も含めて、面白い選手がでてきたと思います。次はチャレンジになるような相手もいいかな、と。Krushでいうとジョーダン・ピケオーが怪我で試合できない状況で、それも踏まえて次の展開を考えたいです。9月のK-1横浜アリーナ大会は同じスーパー・ウェルター級で和島大海vsメレティス、アビラルvsジョムトーンを組んでいて、森田選手はそこに割って入るポテンシャルがあるところを見せてくれたと思います」と、チャレンジになる試合を次回は組みたいとする。  加えて「あとMOMOTARO選手はKrushで再起戦を組んで、いい意味で倒しに行きすぎないで、自分の戦い方を貫いて、自分の色を出して勝った試合だったと思います。K-1 JAPAN GROUPの強みはKrushを毎月やっていることで、MOMOTARO選手のようにKrushからキャリアを創っていく、選手と調整してKrushで再起戦を組めることができます。また若い選手がMOMOTARO選手のようなトップ選手に挑むチャンスにもなりますし、K-1 JAPAN GROUPに来てくれた選手にはK-1・Krushでいいキャリアを創っていけると思います」と、K-1で連敗したMOMOTAROの再起の場としてKrushがいい場所になったとした。  さらに「もう一点、今日はプレリミナリーファイトがよかったですね。まだ年齢も若くて、キャリアもこれからの選手たちでしたが、K-1ルールやK-1で戦うことがどういうものかを見せてくれたと思います。特に赤田功輝vs松本和樹はよかったです。K-1・Krushはプレリミナリーファイトでいい試合をしてくれる若い選手がいることが財産で、本当にKrushはプレリミナリーファイトが面白いです。ぜひ本戦前のプレリミナリーファイトからファンのみなさんには見てもらいたいです」と、本戦の前に行われるプレリミナリーファイトを見逃さないで欲しいと話す。
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