▼ONEムエタイ・フライ級ワールドGP準決勝 3分3R
〇パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)135ポンド(61.24kg)1.0099
[KO 2R]※左ハイキック
×サヴァス・マイケル(キプロス)134.25ポンド(60.89kg)1.0136
当初、マイケルとロッタンがグランプリ準決勝を争う予定だったが、ロッタンがハイドレーション・テストの検体を提出できず、計量が許可されなかった。このため欠場となり、グランプリからも外された。代わってロッタンに元トレーニングパートナーだったパンパヤックが補欠戦から繰り上がり、マイケルと対戦することとなった。
パンパヤックは16歳でラジャダムナンスタジアムのミニフライ級王者になると、ラジャダムナンのライトフライ級王座、ルンピニーのバンタム級とフェザー級王座を獲得して4階級制覇。2013年から2015年まで、タイ国スポーツマスコミ協会が選定するムエタイMVPを3年連続受賞という前人未到の記録を打ち立てた。
ワンチャローン、スアキム、プラジャンチャイ、サムエー、スーパーレック、ガオナー、スーパーバンク、ロドレック、セクサン、センマニーらトップ選手にことごとく勝利し、2018年12月からONEに参戦。ルイ・ボテーリョと工藤政英に勝利するも、2020年7月にスーパーレックに敗れた。その後はチャムアックトーンに勝ち、2021年10月のONEではロッタンの代打としてダニエル・プエルタスに勝利している。戦績は247勝(34KO)41敗3分。
マイケルはアマチュアで2012年から2014年まで世界ムエタイ連盟ジュニアワールド選手権3連覇、2016年はユース世界60kg王座にも就いた。プロデビューは2013年11月で、2014年にWKU欧州王座、2016年にISKAムエタイ欧州王者、2017年にはWMC世界ライト級王座、2019年にWBCムエタイ世界同級王座を獲得。2018年にはワンデートーナメントのトヨタムエマラソンでライト級とスーパーライト級の2階級を制覇している。
タイを主戦場としてラジャダムナンやランシットのリングに上がって活躍。2019年5月にONEへ初参戦を果たすとシントンノーイに勝利したが、2戦目でルーシラーにTKO負け、2020年2月には内藤大樹に判定負け。2021年10月にイギリスでオスカー・クレスポにTKO勝ちして再起を果たすと、2022年5月のグランプリ準々決勝でアミール・ナセリを判定に降した。
1R、サウスポーのパンパヤックは右前蹴りから左ロー、マイケルは右ミドルを返し、太ももへの前蹴りを放つ。パンパヤックの左ミドルがマイケルの左腕にヒットすると歓声が沸き起こり、首相撲で崩してのヒザ蹴りにも歓声。パンパヤックも太ももへの前蹴りからワンツー、さらに左ミドル。
パンパヤックの左ハイはマイケルが肩口で受け止める。首相撲で華麗にマイケルをコカしたパンパヤックは、次に組むとヒジ打ちを見舞う。左ミドルも面白いようにヒットさせ、ゴングが鳴るとパンパヤックは“どうだ”と言わんばかりのアピール。
2Rが始まってすぐ、マイケルの前蹴りをさばいたパンパヤックがその右手で右フックを打ち、左側に注意をひきつけておいての左ハイキック。マイケルは左ミドルと読んでいたのか両手を下げており、これが見事に決まってマイケルはバッタリと倒れた。
Panpayak Jitmuangnon 🇹🇭 ICES Savvas Michael to make the ONE Flyweight Muay Thai World Grand Prix final!#ONEonPrimeVideo1 | #ONEChampionship
— ONE Championship (@ONEChampionship) August 27, 2022
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鮮やかすぎるKOでスーパーレックに続いての決勝進出を果たしたパンパヤックは5万ドルのファイトボーナスを受け取り、飛び上がって大喜び。「今回はノンオーと練習したことによって力を磨くことができた。今回の試合では変わった自分を見せたかった。左のキックばかりというところで右フックでやってみせたのが嬉しい」と、ONEムエタイファイターとして進化したところが見せられたと語った。