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レポート

【ONE】DJがモラエスを跳びヒザKOで新王者に!「36歳になってもまだ成長できると心から信じていた」。平田樹がダウンを奪う逆転勝ち、ノンオーがカーフTKOで王座防衛、パンパヤックが左ハイKO! ブシェシャが盟友に捧ぐ涙の一本勝ち、元RIZINアリアックバリが初勝利、スーパーレックが縦ヒジKO!

2022/08/27 10:08

▼ONEムエタイ世界バンタム級選手権試合 3分5R
〇ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)王者 144.5ポンド(65.54kg) 1. 0091
[1R 2分10秒 TKO] ※右カーフキック

×リアム・ハリソン(英国)挑戦者 145ポンド(65.77kg)1. 0091
※ノンオーが王座防衛

 ノンオーはシンガポールのメガジム「Evolve MMA」に所属する32歳。262勝54敗10分の驚異的な戦歴を誇り、ルンピニースタジアムでスーパーバンタム級からライト級まで四階級制覇、ラジャダムナンスタジアムでライト級のベルトも獲得している、まさにムエタイの伝説的存在だ。2019年2月にONEムエタイ・バンタム級王者となり、5月のバンコク大会では元SB世界スーパーライト級王者の鈴木博昭を2Rに腓骨を骨折させるなど、セーマペッチやロドレックを相手に5度の防衛に成功している。強豪ぞろいのONEで8連勝と負けなし。

 ハリソンは13歳でムエタイを始めると15歳でプロデビュー。瞬く間に頭角を表し、2004年にWAKO-PROで-62kg級世界王座に就くと、2006年にはWPMF世界スーパーライト級王座を獲得。2007年にWMC世界ライト級王座に就くと、2014年にはWBCムエタイ世界ウェルター級王座も獲得した。増田博正、宮越宗一郎、野杁正明、大和哲也ら日本人選手との対戦も多く日本にもその名を知られている。

 長年トップ戦線とYOKKAOなどの国際大会で活躍し、ONEには2018年12月から参戦。ペットモラコット、ロドレックに連敗を喫したが、2020年1月にモハメド・ビン・マフムードから初回KOを収めると、2021年10月の「Road to ONE: ムエタイGP」でブライアン・マティアスに判定勝ち、2022年4月にはムアンタイと1R僅か2分19秒の間に両者合計5度のダウンを奪い合う大激闘の末にTKO勝ちした。戦績は90勝(50KO)24敗2分。

 試合は1R、ともにオーソドックス構え。前蹴り、左右ローから入るノンオーに対し、足を上げチェックするハリソン。ノンオーは、ジャブ、強烈な左ミドルを腕上に当てると、右カーフを蹴るなど対角線で攻撃する。

 そして、ハリソンの右の蹴りをブロックすると、右カーフキック! ハリソンもノンオーの右の蹴りをスウェイでかわす。

 左ミドルハイを右腕に当てるノンオー! これを受け続けるとガードが上がらなくなるが、ノンオーはさらに右カーフキック! 足が流れるハリソンはいったんは体勢を戻したものの、なおもノンオーは右カーフキック! ダウンしたハリソンは立ち上がれず。ノンオーがKO勝ちでV6を達成した。

 黄金のベルトを肩にかけたノンオーは、「シンガポールのみんなありがとう。相手がハイキックをブロックしてきたので、ローが当たると思って、セコンドからもローで倒せという指示もあったんだ」と語り、今大会4つ目の5万ドルボーナスを獲得した。

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