2022年8月21日(日)東京・後楽園ホールで『skyticket Presents DEEP 109 IMPACT』が開催された。
今大会から「DEEPフライ級GP1回戦」が開幕。16選手が、8月21日の後楽園と9月11日のニューピアホールの2大会に分かれて初戦に臨む。
今大会では、1回戦4試合が行われ、下記8選手がDEEPフライ級(56.7kg ※タイトルマッチ以外は+0.5kgまで許容のため57,2kg)リミットを無事、パスした。
GP2回戦は11月もしくは12月、準決勝は2023年2月、決勝は、2023年4月に予定されている。優勝賞金は300万円。
なお前日計量では、第2試合のストロー級戦で、中村真人(レンジャーGYM)が、再計量も1.80kgオーバーのため、試合は、林豊が勝った場合のみ公式記録となり、中村は2点減点からの試合スタートに。また、フェザー級戦で、山本歩夢(フリー)が体調不良のため欠場。高野優樹(フリー)との試合は中止となっている。
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skyticket Presents DEEP 109 IMPACT 試合速報
2022年8月21日(日)東京・後楽園ホール
▼第10試合 DEEPフライ級GP 1回戦 5分3R〇伊藤裕樹(ネックス)56.90kg[判定4-1]※29-28×2, 28-29 30-27×2×原 虎徹(CAVE)56.95kg
2021年9月の「DEEPフライ級暫定王座戦」で藤田大和に判定2-3で敗れて王座を獲得できなかった伊藤。その後、「RIZIN.31」で中村優作に1R TKO勝ちも、DEEPで福田龍彌に2R TKO負け。しかし、2022年5月に関原翔との死闘を制すると、7月の前戦「RIZIN.36」では宮城友一に2R TKO勝ちで2連勝をマークしている。
原はMMA2勝3敗。4歳から極真空手を習い、キックボクシング、柔術、ボクシング、レスリングも修得。第2回U-15ボクシング全国大会、第1回ジュニア修斗-44kg(2011年9月)、全日本新空手道選手権大会など数々の大会で優勝。2020年2月のDEEP フューチャーキングトーナメントを制し、2020年9月にプロデビュー。
初戦は“エビ中ファイター”の日比野純也の粘り強いテイクダウンを断ち切り判定勝ち。2戦目では「朝倉未来1年チャレンジ」出身のヒロヤも完封して2連勝。しかし、2021年7月の前戦では、柔道出身の強豪・吉野光にスプリット判定で敗れている。
その後、2022年2月にボンサイ柔術の内山拓真にスプリット判定負け。7月に風我に判定負けと接戦を落としている。GPでその実力を開花させるか。
伊藤「DEEPフライ級GP、狙うは完全制覇なんで、皆さん、しっかりメインを見届けてください」
原「優勝候補の伊藤選手を倒して、僕が優勝候補になるんで、期待して見ていてください」
1R、ともにサウスポー構え。右ジャブのダブルで牽制する原に、ワンツーは伊藤。左を振りかぶり、左ボディストレートも。詰める原の首相撲にヒジを打ち込むのは伊藤!
原の右フックをかわして左を狙う伊藤。ワンツーの左も。右ジャブで原のアゴを上げさせる伊藤。左ボディから右顔面の対角に突く。
右インローを当てる伊藤。左ストレートをかわしてダブルレッグは原。尻餅からすぐ立つ伊藤をボディロックからリフトして崩す。しかしハーフから伊藤もアームロック、アームバー狙いで腕を伸ばしてゴング。
2R、ローの伊藤。右ジャブを返す原。伊藤の左を被弾もサークリング。伊藤は左ハイ。原は左ローを突く。右インローを当てる伊藤。さらにボディストレート。左ボディから右を当てる伊藤だが、その打ち終わりにダブルレッグからバックテイクは原!
脇を潜り正対した伊藤。クローズドガードの原に中腰でパウンドし、立ち上がり足を持ってさばいてパスを狙う伊藤だが、原も再びクローズドガードに入れる。伊藤が体を離して踏みつけにいったところでゴング。
3R、互いに左右をかわすと右が交錯! 右フックにのけぞった伊藤に詰める原。そこにカウンターのギロチンチョークは伊藤も、すぐにとんで外した原が右足をかけて崩してドミネートを狙う。しかし足を抜いた伊藤はスタンドに。
左フックを当てる伊藤! さらにボディ打ち! 原はボディロックで組んで崩すも離れる伊藤は右ボディを効かせると、さらに右! ラッシュに原はシングルレッグもそれを切って後ろ三角絞めの伊藤! 固めたまま背後から鉄槌を連打し、ゴング。
GPの5ジャッジの判定は4-1(29-28×2, 28-29 30-27×2)で伊藤が勝利。「初めてのメインなのに、こんなしょっぱい試合ですみません。原選手、すごい漢気がある選手でした。2回戦でもっと強くなって優勝するのでよろしくお願いします」と語った。
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▼第9試合 DEEPフライ級GP 1回戦 5分3R〇安谷屋智弘(氷ヲ刻メ/池田道場)57.00kg[1R 1分51秒 キムラロック] ※レフェリーストップ×小川 徹(TRIBE TOKYO MMA)57.20kg
TRIBE TOKYO MMAの小川は前フライ級キング・オブ・パンクラシスト。2021年10月に上田将竜が小川のPANCRASE暫定王座に挑戦も、小川が右ストレートを効かせてテイクダウンも奪取。判定3-0で初防衛に成功。2022年3月21日のPANCRASEで猿飛流に判定負けで王座陥落。今回のフライ級GPでDEEPに初参戦する。
安谷屋は、2014年に主戦場をDEEPに定めると12月のDEEP 70では山中憲次に勝利し、16年10月のDEEP CAGEではランボー宏輔からチョークスリーパーで一本勝ちを。しかし、その後、井上直樹、荻窪祐輔、柴田“MONKYEY”有哉相手に3連敗を喫した。しかし18年4月のDEEP CAGE大阪では横溝和也から一本勝ちを収めると、同年9月には坂巻魁斗を破るなど一つのドローを挟み再び3連勝を飾り、トップ戦線に浮上する。今年2月にはDEEP 100回大会で松浦貴志を破り、6月にRIZIN参戦経験もある伊藤裕樹と対戦。この一戦に勝利すればタイトルマッチに手が掛かるところだったが、伊藤のリアネイキッドチョークの前に、無念の一本負けを喫し、タイトル挑戦権を逃している。2021年11月のRIZINで宮城友一にTKO負けからの再起戦となる。
小川「DEEP初参戦ということで、初めて僕のことを見る方もいると思いますので、ぜひ期待していてください。ブッ倒します」
安谷屋「明日はしっかりブッ倒しますので、応援をよろしくお願いします」
1R、サウスポー構えの小川、オーソドックス構えの安谷屋は右を振り左右高速ラッシュからダブルレッグへ。
これをしっかり差し上げスタンドバックの小川に安谷屋はキムラクラッチから回して上に。頭をまたいでのキムラロックに動けない小川に植松直哉レフェリーが見込み一本で試合を止めた。
ルールミーティングの「完全に入っていた場合、止める」との判断通りのストップだが、タップせずに納得しない小川も猛抗議。セコンドの青木真也がなだめ、ケージを後にした。
試合後、安谷屋は「小川選手戦ってくれてありがとうございます。PANCRASEの前チャンピオン? そんなの知らねえ! ここはDEEPだ、俺が優勝するからよく見てろよ!」と叫んだ。
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▼第8試合 DEEPフライ級GP 1回戦 5分3R〇本田良介(CAVE)57.05kg[判定4-1] ※29-28×4, 28-29×越智晴雄(パラエストラ愛媛)57.00kg
本田「無名と言われているので、しっかり名前のある選手を倒して、このフライ級のトーナメントで暴れて自分の力を証明したいと思います。期待してください」
越智「今回、結構調子いいんで、コンディションも良く仕上がっているので、明日は最初からKOを狙いに行ってKOします」
かつてCAVEでともに練習し、セコンドにもついていた両者。渋谷カズキ、曹竜也に判定勝ちの元ストロー級王者の越智は、関原翔に敗れ、フライからストロー級に戻すことも考えていたなかでの、チャンスを求めてのフライ級GP参戦となる。元修斗の本田は7月に杉山廣平との接戦で敗れるも、内容が評価されGP参戦を決めた。
1R、いきなり素早いシングルレッグの本田をギロチンスイープは越智。ともにスクランブルですぐに立ち上がり、本田は左ミドル。越智も左右の出入り。
本田の低いシングルレッグを切る越智。今度は近間から前足を掴み金網まで押し込む本田。ダブルレッグへの移行もトライするが差し上げる越智がケージ背にヒザ蹴りから突き離す。
スタンド。越智の跳びヒザを右で迎撃する本田。越智はスリップから立ち上がりも上になる本田。越智はすぐに立ち上がりに成功すりも右目下をカット。
ドクターチェック後、再開。
左ハイから入る本田。さらにシングルレッグでそのまま金網までドライブ。倒されない越智は金網背に。突き放し、左右ボディ打ちから顔面に。本田も左ミドルを返す。
2R、サウスポー構えから左ロー。さらにシングルレッグに入る本田。これを切り、なおも組んで来る本田に得意のギロチンチョーク狙いは越智。しかし察知している本田は首の対角に移動しサイドに。ブリッジから立ち上がる越智。詰める本田だが差せず離れる。
左右から左フックの越智。ボディ打ちからハイキックは本田。越智の詰めに右回りでサークリングする本田。越智の左から右の飛び込みに後退する本田! 詰める越智は本田の頭を抱えスタミナを奪う。
首を抜く本田に詰めて右ストレートを当てる越智は本田の組みに再びギロチンチョーク! 絞める越智に、ハーフから左で枕に巻き、ヴァンフルーも狙う本田。
3R、右から左の越智。ケージを背にする本田。突き放し左ミドル。越智は跳びヒザ蹴りもそれをキャッチした本田がテイクダウン。しかし、すぐに立つ越智。圧力をかける。左で飛び込み、左で差すのは越智。離れると、本田は左ミドルからの流れでシングルレッグへ。
休まず組み続ける本田。左小手に巻く越智を煽ってシングルレッグへから右足の踵も狙うが、越智はそこにヒジを落とす。両差しからダブルレッグ狙いの本田に、越智は渾身の跳びつきギロチンチョーク!
下に降ろして首を抜いた本田が攻めのターン。左右で組んで金網に押し込むとゴングに右手を挙げたのは本田。越智は両ヒザをマットに着いた。
GPの5ジャッジ制は、判定4-1(29-28×4,28-29)で本田が勝利。「自信はあります。なかなかチャンスが無いのですが、こうしてやると完封できます。GP、暴れます」とマイクで語った。
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▼第7試合 DEEPフライ級GP 1回戦 5分3R×渋谷カズキ(高本道場)57.05kg[1R 4分46秒 ギロチンチョーク]〇ビョン・ジェウン(フリー)57.10kg
渋谷カズキは、MMA8勝10敗1分。柴田同様に強いグラップリングを武器に、2019年11月から4連勝。しかし、2021年2月の藤田大和との暫定王者決定戦でカーフキックを効かされ、3R、サッカーキックによりTKO負け。フライ級のベルトを逃している。2021年9月に元ストロー級王者の越智晴雄にテイクダウンを受けて下になり判定負け。続く2022年4月に柴田“MONKEY”有哉に3R 三角絞めで敗れ、3連敗中。
ジェウンは、MMA2勝2敗。寝技がベースというが2016年にフェザー級で今成正和に判定勝ち。2018年には元谷友貴を打撃で苦しめており、その死闘で4度も顔の手術を行ったという激闘ファイターだ。2022年5月の福田龍彌戦で敗れたものの判定まで持ち込んでいる。
渋谷「いよいよフライ級GP1回戦が開始となりますが、優勝とかを考えないで、明日の試合をエンジン全開、フルスロットルで倒しに行きたいと思いますので、応援よろしくお願いします」
ジェウン(※すべて日本語で挨拶)「元谷選手との試合後、大きな手術をしました。辛い瞬間も悲しい瞬間も、諦める瞬間もあったけど、夢を見てここまでやってきました。私にとって格闘技は趣味です。どんなに状況が苦しくても、どんなに大きな悲しみや苦痛が目の前にあっても、諦めなければ希望ができるということを、明日のトーナメントで証明したいと思います。明日は頑張ります」
1R、ジェウンの詰めに引き込む形となった渋谷。クローズドガードの渋谷。ジェウンはインサイドから左フック。渋谷は右手で左足をすくいにいくが左腕を枕にはがすジェウン。
ブレーク。右を振り組む渋谷を切り、がぶりから首を抱え、ハーフガードからギロチンチョークはジェウン! 絞り上げ、寝技師・渋谷からタップを奪った。
ジェウンはケージの中で「いろんな準備をしてくれた皆さん、ありがとうございます。韓国のフライで一番強いと思います。絶対にトーナメント優勝します。約束します!」と咆哮した。
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▼第6試合 DEEPフェザー級 5分3R×今成正和(今成柔術)66.30kg[判定0-3] ※28-29×3〇芦田崇宏(BRAVE)66.20kg
DEEPでフェザー級&バンタム級の二階級制覇を遂げた“足関十段”今成正和が5年5カ月ぶりにDEEPマットに帰還。元フェザー級王者・芦田崇宏と対戦する。
今成のDEEP参戦は、2017年3月の「DEEP78」以来。そのときは、後のライト級王者の大原樹理を1R ヒールフックで極めている。
以降、ONE Championshipで活躍し、2021年6月のRIZINでバンタム級GPに参戦。瀧澤謙太に判定で敗れたものの、2021年10月のMMAの前戦「RIZIN LANDMARK vol.1」では、春日井“寒天”たけしに1R、アームバーで一本勝ちしている(※グラップリングでは2022年4月のONEでマイキー・ムスメシと対戦)。
対する32歳の芦田は、2019年10月の「DEEP 92」で長倉立尚に判定勝ち以来のDEEP参戦。2020年9月からRIZINに参戦している芦田は、萩原京平に1R 一本勝ちすると、2021年10月に金原正徳に2R TKO負け。2022年4月の前戦ではカイル・アグォンに判定負けしており、2連敗中。「RIZINバンタム級GPで(今成と戦った)瀧澤選手のような(足関節防御一辺倒の)試合になはならないと思います」と語る。
ボクシング&レスリングがベースの芦田は、今成の関節技を断ち切れるか。46歳の今成は、DEEPのケージで芦田をとらえることが出来るか。
芦田「DEEPファンの皆さん、お久しぶりです。久しぶりのDEEP参戦がすごく楽しみです。フライ級GPの前に、会場を一番盛り上げたいと思うので、応援よろしくお願いします」と、最後のGP4試合につなぐ第6試合で、「一番盛り上げたい」と意気込みを語った。
今成「どうも今成です。久しぶりです。えーと、お楽しみに」
1R、サウスポー構えの芦田。オーソドックス構えの今成はインローからイマナリロール。芦田はそのインサイドガードにステイする。今成は下からオモプラッタ狙い。前転せずに正対狙う芦田。
右腕をからめ左腕も背後から固めようとする今成に、腕を抜き正対する芦田。そこに足関節狙いの今成はサンカクに組むが、ヒザを抜いた芦田とダブルガードに。
上を取り、ハーフの芦田にパス狙い。左でオーバーフックして絞ってヒジを突く今成! ブリッジからリバーサルする芦田。下から左腕を抱える今成にインサイドガードから左のパウンドを連打する芦田。下の今成もヒジを突く。
2R、イマナリロールを切る芦田。2回目のスライディングに足を取り、インサイドガードに入る芦田。中央にステイし上からこつこつ鉄槌の芦田に、今成も両踵をこつこつ腰に突く。
下からコントロールしていた手首を外して今成。頭を抱える今成にボディと顔面に細かいパウンドは芦田。徐々に強いパウンドに。足は腰にあてる今成。ハイガードの三角狙いから頭を超えて、芦田の右腕を三角に固める今成は下から鉄槌。芦田も左手でパウンドを返す。
3R、右足にロールする今成。最初のロールは切る芦田だが、2回目は今成が腕で足をすくいガードに。左足を脇下から抱えてオモプラッタ狙いの今成。腕をからめられず正面に戻る芦田。
右手をマットに着いた芦田。そこに左足を脇から抱えて再びオモプラッタ狙いの今成。腕を抜く芦田。下からの今成の蹴り上げに足をさばいてインサイドガードに。右の鉄槌を2連打。
下の今成はケージを蹴って腰を切って腕十字も狙うが、頭にかけかせない芦田が右のパウンドでゴング。 判定は3-0(29-28×3)で今成の仕掛けを潰して細かいパウンドを当てた芦田が勝利した。
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▼第5試合 DEEP ウェルター級 5分3R×住村竜市朗(TEAM ONE)77.55kg[1R 3分35秒 TKO]〇鈴木槙吾(Mil gracias)77.15kg
当初、5月に対戦予定だった住村と鈴木。
住村は2020年3月の渡辺悠太戦からレッツ豪太戦、米田奈央戦の2試合と4連勝後、2021年11月の「RIZIN Trigger 1st」での木下憂朔戦で木下のケージ掴みによる反則勝ちも、厳しい内容で前戦を終えていた。
対する鈴木は、MMAは2018年3月の修斗でのキャプテン☆アフリカ戦での一本負け以来。その後、日本のLETHWEIで1勝1敗後、初のDEEPマット参戦となる。
鈴木「DEEP初参戦。MMAも久しぶりなんですけど、面白い試合をするので楽しみにしていてください。自分が一番、楽しみです」
住村「この試合は5月に行われるはずだったんですが、自分の都合で中止になってしまい、待っていてくれてありがとうございます。前回、他の団体で無様な負け方(※2021年11月の「RIZIN Trigger 1st」で木下憂朔が金網掴みで失格)をしてしまい、ベルトを返上しました。また、新たなタートを切るために、すべてを変えてきました。明日はいいものを見せられると思いますので、皆さん見ていてください」
1R、ともにオーソドックス構えから住村は左インロー。鈴木はそこに右ストレートを狙うが、ローブローに。中断、再開。
鈴木お飛び込んでのワンツーを避けて左右から右の蹴りまで繋ぎ前に出る住村。強烈な右ローは鈴木。しかしそこに左フックを狙う住村は四つから小外テイクダウン。
ガードの鈴木にパウンドで出血させる住村。脇を差して立ち上がる鈴木は近距離の打撃勝負に。左右を当てて住村からダウンを奪うと、パウンドラッシュ! レフェリーが間に入った。
勝利した鈴木はケージポストからバック宙。
「鈴木槙吾です。プロレスもやってます。離れ小島にいたんですけど、強くなれるので、このまま自分の道を進んでいきたいと思います」とマスクマンとともに勝利のマイクを語った。
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▼第4試合 DEEPバンタム級 5分3R〇石司晃一 (フリー) 61.50kg[2R 2分27秒 TKO]×山本聖悟(Team Cloud)61.70kg
山本は、RIZINで村元友太郎、DEEPで藤田大和、Road to ONEで小野島恒太、2022年5月の前戦「Road FC 60」では6連勝中だったイ・ジュンヒョンに、いずれも敗れており、4連敗中。強豪ばかりが相手だが、黒星を止められるか。
山本「明日は僕が一番楽しい試合をして、石司選手と楽しい時間を戦いたいと思います」
石司「明日もしっかりKOして勝ちたいと思います」
1R、ともにオーソドックス構えから。山本は上下にレベルチェンジしながら前手の左フック。スイッチしての左ハイも。ブロッキングの石司は右ロー。さらにシングルレッグへ。
組まれたまま右跳びヒザも顔面に狙う山本。さらに石司の低いシングルレッグも切って、すかさずサッカーキックを狙う。
右カーフを効かせる山本に、石司も左ストレート! バランスを崩す山本。山本の左ローに右を狙う。さらに詰めて足が揃ったところに山本は右! ダウンした石司は止まることなくすぐ立ち上がり、ボディロックでサバ折りテイクダウンで上になって凌ぐ。
2R、鼻血が見える石司。サウスポー構えから入る。またもノーモーションの右ストレートが伸びる山本! 1Rに続き右でダウンした石司はハーフガードで凌ぎ、スタンドに。石司の鼻血でドクターチェック。
再開。サウスポー構えの石司。左ハイから右を振り右で差して詰めて四つに組む石司。金網背に差し返す山本は離れる。
ともにオーソで右の相打ちから下がる石司だが、打ち合いのなかで右ストレート! 山本が後方にダウンし、パウンド。レフェリーが間に入った。勝った石司も口から出血しながら勝ち名乗りを受けた。
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▼第3試合 DEEPメガトン級 5分2R〇誠悟(AACC)116.80kg[1R 3分53秒 袈裟固め]×トーマス(Y&K MMA ACADEMY)100.35kg
フェイスオフで、誠悟がトーマスの首に前腕を押し付けたため、トーマスが突き放し、両者を分ける乱闘騒ぎに。
トーマス「まずはじめにこのような場を設けていただきありがとうございます。誠悟にメッセージは、今まで僕は戦争も体験して、何回も死に直面してきているので、明日はあなたを殺すつもりで行くので、誠悟もそのつもりでかかってこい」
誠悟「一言。何かよく分からん、ポッと出の外人なんで、明日はサクッと終わらせようと思います」
1R、サウスポー構えから左ストレートを伸ばすトーマス。オーソの誠悟は、トーマスの左ローに左ジャブを当てる。左ミドルのトーマス。左前手フックを狙う誠悟。
左ミドルを当てるトーマス。さらに左ロー。左に回り外足を取ろうとする誠悟は首投げも潰されて下に。しかし亀から巻き込み前転で上になると、アメリカーナ狙いから袈裟固めの柔道殺法でタップを奪った。
試合後、誠悟は「いままで負けてるときも応援してくれている人たちに、久しぶりにいいところを見せられて良かったです、引き続きよろしくお願いします」と語った。
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▼第2試合 DEEPストロー級 5分2R〇林豊(パラエストラ柏)52.70kg[判定3-0] ※19-17×3×中村真人(レンジャーGYM)54.50kg※中村が最終計量で1.80kgオーバーのため、林が勝った場合のみ公式記録に。※中村は2点減点からスタート。
中村「この度は、体重オーバーしてしまい申し訳ございません。林選手、大会運営の皆さん、大変申し訳ございません。試合成立に向けてこれから体重を落としていきたいと思います。よろしくお願いします」
林「DEEPにはランキング制度というものはないんですけど、実質ストロー級で、このカードが1位を決めるのに相応しい対戦カードだと思っています。打倒極、すべての局面で勝負できるようトレーニングを重ねてきました。皆さん、第2試合、注目してください(※中村の握手は拒否)」
6月以来の再戦。前戦は1R、林がパウンドアウトしている。
1R、体重超過の中村は減点2からのスタート。ボディロックテイクダウンからバックも前に落とす林。中村は左を当てて前に。林も体を入れ替えヒザを突く。
2R、先に詰めるのは林。詰めてボディロック小外がけテイクダウンも下からアームロック狙う中村。腕を外す林に蹴り上げから立とうとする中村を潰して自らバックに行く林。4の字ロックで背後からパウンド、リアネイキドチョーク狙い。正対し立つ中村は林の立ち際に金網に押し付ける形でギロチンチョークへ。
首を抜く林がバックからチョーク狙いも抜けた中村が払い腰テイクダウンもゴング。判定は3者19-17。規定体重で見たかった再戦だった。林は5勝1敗に。
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▼第1試合 DEEPフェザー級 5分2R〇五明宏人(トラフォース赤坂)66.15kg[1R 0分42秒 TKO]×ゲオ・レバナ(K-Clann)66.20kg
また、2019年度の全日本空手道選手権大会男子個人組手で優勝の実績を持つ五明宏人(トライフォース赤坂)が5月大会の佐藤勇駿戦の判定勝ちに続く参戦。対するゲオ・レナバは、THE☆ナマハゲ、鷹辰を相手に2試合連続判定負け。LETHWEIにも出場した打撃力を、五明相手に見せることができるか。
ゲオ「明日は勝ちに行くだけです」
五明「第1試合ということで、DEEPの興行を盛り上げるために重要だと思っているので、盛り上げられるように頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします」
1R、サウスポー構えから出入りの五明は、左インロー、前蹴り、ヒザ蹴りがローブローとなるも再開。ゲオは右ミドルも、その打ち終わりに五明は詰めて左ストレートを効かせると、金網詰めて左右高速ラッシュ。42秒で勝利を決めた。
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▼オープニングファイト DEEPバンタム級 5分2R〇KENTA(K-Clann)61.25kg[1R 0分58秒 リアネイキドチョーク]×岩見 凌(KIBA マーシャルアーツ)61.30kg
岩見「やってきたことを信じて頑張るだけです。倒します。宜しくお願い致します」
KENTA「ナンバーシリーズに呼んでいただき光栄です。OPマッチ、楽しみたいと思います」