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【UFC】ウスマン敗れる! エドワーズが左ハイKO!! 復帰ロックホールドはコスタに判定負けで引退、ドヴァリシビリがアルド越え、ロマノフ連勝が「16」でストップ。3連勝アルバジがフィゲイレード弟を下す=『UFC278』

2022/08/20 23:08
 2022年8月20日(日本時間21日)米国ユタ州ソルトレイクシティのビビント・アリーナで『UFC278』が行われた。 【写真】“絶対王者”ウスマンは9連勝のエドワーズと対戦  メインイベントは、ウェルター級王者カマル・ウスマンがランキング2位のレオン・エドワーズを迎え撃つ、世界王座6度目の防衛戦。両者は2015年12月にも対戦しており、その時はウスマンが判定勝ち。今回は6年8カ月ぶりの再戦となる。  なお、前日計量は全選手がパスしたが、シャナ・ヤングが「医学的な観点から欠場を余儀なくされた」ため、ミランダ・マーベリックとの女子フライ級戦は中止となっている。 【写真】パウロ・コスタは3年ぶり復帰の元王者ルーク・ロックホールドと対戦  今回のソルトレークシティー大会の総収入は、ライブゲート発表によると1,735,904.91ドル 。観客数は18,321人で完売。UFCは、23回連続満員御礼でソールドアウトとなっている。また、Vivint Arenaでも過去最高の興行収入をあげている。 【写真】会見時のジョゼ・アルドとメラブ・ドバリシビリ。井上直樹や朝倉海とも練習したドヴァリシビリがオッズではフェイバリットだ 「“シン・ウスマン”をエドワーズは退化させることができるか」“負けない者”同士の再戦の行方を占う(高阪剛) [nextpage] UFC 278: Usman vs. Edwards 2 速報 2022年8月20日(現地時間)米国ユタ州ソルトレイクシティビビント・スマート・ホーム・アリーナ 【メインカード】 ▼UFC世界ウェルター級選手権試合 5分5R×カマル・ウスマン(ナイジェリア)20勝2敗(UFC15勝1敗)170lbs/77.11kg[5R 4分04秒 KO] ※左ハイ〇レオン・エドワーズ(英国)20勝3敗(UFC12勝2敗)170lbs/77.11kg※エドワーズが新王者に  ウェルター級王者のウスマンは、6度目の防衛戦。現パウンドフォーパウンド1位で、UFCデビュー以来、15連勝中。オールアメリカンレスラーのレスリングをバックボーンに揺るぎない打撃で相手を寄せ付けない。  対するエドワーズは、2015年12月のウスマン戦後は負け無しで、ベラル・ムハマドとのノーコンテストを挟み9連勝中。2021年6月の前戦ではネイト・ディアスに判定勝ち。ランカー相手では2017年3月に7位のヴィセンテ・ルケに判定勝ちしている。  コールにエドワーズの目前まで歩き、手を上げたウスマン。  1R、ともに低い姿勢でコールを待つ。サウスポー構えのエドワーズ。オーソドックス構えのウスマン。エドワーズの前蹴りを掴むウスマン。互いにレベルチェンジのフェイントから、圧力をかけるウスマンに、エドワーズは左インローを当てる。  さらに左前蹴りも。右ローを当てるウスマンはダブルレッグから崩しを狙うが、押し戻すエドワーズに足払いテイクダウン! 下からスイッチ狙いのエドワーズにスタンドバックに付くウスマン。  ボディロックから崩すウスマン。戻すエドワーズは正対し、両脇を差して小外がけでテイクダウン! そのままマウントを奪うと、押さえ込んでパウンドもすぐに跳ね上げ半身になるウスマン。  バックから引き込み、足を4の字に組んだエドワーズ。リアネイキドチョーク狙い。後ろ手を組ませないウスマンは脇を潜り、互いに上下でパンチを打ち合いブザー。  2R、左前蹴りを突くエドワーズ。詰めるウスマンは前手の左フックで飛び込む。金網に押し込み右で差すウスマン。突き放すエドワーズに左右ボディから右アッパーをガードを潜り打ち込む。  サークリングで離れるエドワーズはオーソドックス構えに。詰めるウスマンの左に左手を伸ばすがアイポークに。再開。  右ローを当てるウスマンに左フック、左関節蹴りを狙うエドワーズ。ウスマンの入りにサウスポー構えで左ヒザを突く。2度目のテンカオも当てるエドワーズ。  詰めて右で差して組むウスマンに、脇硬く差せないエドワーズは自ら低いダブルレッグから押し込むが、切るウスマンが前に。  金網に詰めてヒジ、ボディ打ちから一転、ダブルレッグテイクダウンはウスマン! 背中を着かせると中腰からヒジを落とす。  3R、サウスポー構えから左ミドルハイで牽制のエドワーズ。ブロッキングのウスマンに左インローを当てる。さらに左ボディストレート。  近づき、すっと前足をシングルレッグで倒すのはウスマン! 金網使い立ち上がるエドワーズのスタンドバックにつき、背後からヒジ。クラッチをアームロック狙いから正対し、四つに組もうとするエドワーズ。  離したウスマンは金網に詰めて右ヒジを打ってダブルレッグテイクダウン。左足をかけてハーフから細かいパウンド。右手首をコントロールされているエドワーズは外して立ち上がりも、今度は正対し上から押し込むウスマン。  上体を金網に立てるエドワーズだが座ったまま。無限ドミネートするウスマンはがぶり、エドワーズが首を抜いて立ち上がったところでブザー。  4R、チャンピオンシップラウンド。オーソドックス構えになるエドワーズ。歩いてサウスポー構えになると左フックが大振りに。  左前蹴りをかわし、右ローを当てるウスマン。そこに組んでスタンドバックにつくエドワーズ。左足をかけてボディロックも放すエドワーズ。そこですぐにシングルレッグテイクダウンはウスマン!  テイクダウンに苦しむエドワーズに対し、ウスマンはタイミングよくエドワーズをテイクダウン。エドワーズの立ち際にボディロックし、背後からヒザ。エドワーズが正対するとすぐにダブルレッグ。立ち上がりに金網を掴んだエドワーズに、座った時点から再開。  スタンドバックからエドワーズが正対するとウスマンの右に左ヒザを合わせるエドワーズだが、ウスマンは右ヒジをヒットさせる。  5R、「KOするところが見たい」とコーナーマンのトレバー・ウィットマンから送り出されたウスマン。ワンツーの入りにエドワーズは左テンカオを狙う。  詰めて左右ボディ打ちからダブルレッグで尻を着かせるが、汗ですべるウスマン。右で差して押し込み、もう一度足を取りに行くが、ここはエドワーズもディフェンス。ブレーク。  スタンド再開。エドワーズの左ローがローブローとなり、中断。再開。右ローを当てるウスマンに左ローを返すエドワーズ。ここでエドワーズは距離を掴んだか。  互いに慎重に見合うなか、サウスポー構えのエドワーズは左ストレートを出しながら左ハイ! 右手でストレートをパーリングしながら、右に頭を倒してストレートをかわしに行ったウスマンは、ヘッドキックをまともに受け、ヒザから崩れ落ちた。エドワーズは追打の必要もなく、KO勝ち!  ベルトを巻いた新王者エドワーズは、「言葉に出来ない。長い長い4年間だった。みんな自分のことを疑っていた、自分には無理だと言っていた。今の俺を見てくれ。パウンドフォーパウンドを倒したんんだ! ナンバーワンのヘッドショットだ。ここまで鍛えてきた、やることをやってきた。人生を賭けてここまでやってきたんだ。みんなチームメイトのために、英国のために、やったんだ。パウンドフォーパウンドはもういない。俺だ。やったよ。言った通りになっただろ。神が私の味方をしてくれたと思った。パンデミックもあり、2年間、何も出来なかった。ジャマイカで生まれ何も無いところから出て来た。この日をずっと待っていた。ダナ、ありがとう。何も無かった俺にチャンスを与えてくれてありがとう。苦境を乗り越えて来たんだし、やり遂げるまで頑張ってきた。見てくれ! イギリス出身でも勝てると言っていただろう? お母さん、あなたのためにやったんだ!人生を変えると言っただろう? 今の自分を見てくれ!」と歓喜の言葉を語った。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R〇パウロ・コスタ(ブラジル)14勝2敗(UFC6勝2敗)185.5lbs/84.14kg[判定3-0] ※30-27×3×ルーク・ロックホールド(米国)16勝6敗(UFC6勝5敗)185.5lbs/84.14kg  ミドル級6位のコスタ。3年ぶり復帰の元王者ロックホールドはランク外。31歳のコスタは、2019年8月にヨエル・ロメロに2R TKO勝ちも、王者イスラエル・アデサニヤにKO負け、マーヴィン・ベットーリ戦では体重超過でライトヘビー級戦で判定負けと連敗中。  ロックホールドは37歳。UFCではクリス・ワイドマンを下して王座獲得も、代役のマイケル・ビスピンに王座を明け渡した。ヨエル・ロメロとの暫定王座決定戦ではロメロの体重超過もありKO負け。2019年7月にライトヘビー級でヤン・ブラホヴィッチに2R KO負けし、以降、怪我もありケージから遠ざかっていた。  1R、サウスポー構えで左ふくらはぎにサポーターを着けるロックホールド。オーソのコスタの右を浴びて組み付くも剥がすコスタ。  なおもガード上に右を当てるコスタが金網に詰めてテイクダウン! ハーフガードのロックホールドは抱き寄せて脇を潜る。金網に上体を立てようとするが、コスタは潰して寝かすと脇に重いパンチを連打。  いったん亀になって立ち上がるロックホールドは左ミドルを連打! 下がりながら来いと示すコスタのターンに。詰めると左で差して金網に押しこみ。ロックホールドは右で小手に巻いて崩して離れる。ブザーにロックホールドは両ヒザに手を着いてしまう。  3R、中央を取るのはコスタ。右ミドルから左に繋ぐが、廻し蹴りでバランスを崩したところにロックホールドは上に。それを跳ね上げてスクランブルで立ち上がるコスタ。  下がるロックホールドは半身に。右ストレートを被弾し金網背にするが、左ストレートで押し戻す。後ろ手にしてノーガードを見せるコスタに、ロックホールドは遠間からダブルレッグへ。  これを切ったコスタ。ロックホールドはヒップアタックもガードに戻せず。サイドを奪われバギーチョーク狙いも、かけさせないコスタはバックへ。リアネイキドチョーク狙いに脇に腕を挟むロックホールドは、正対して上になるも残り20秒。コスタはガードの中に入れてブザーを待つ。  判定は3-0(30-27×3)でコスタが勝利。「ソルトレークシティー、最高だ。前回試合した2019年、その時以来だ。この観客から湧き上がるエネルギーはすごかった。ありがとう。この試合は戦争だった。そしてとても良い戦いでもあった。彼が良いショットをたくさん打ってきて驚いた。サプライズばかりだよ。クリアショットを当ててもすぐに当て返してきた。みんなは彼のアゴが脆いと言ってるけど、実際はそうではなかった」とコメント。  敗者のロックホールドは、「昨年いろいろあった。ありがとう、UFC。もうできない。すべてを捧げました。歳も取った」と、3年ぶりの試合で引退を表明した。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R〇メラブ・ドヴァリシビリ(ジョージア)15勝4敗(UFC8勝2敗)136lbs/61.69kg[判定3-0] ※29-28×2, 30-27×ジョゼ・アルド(ブラジル)31勝8敗(UFC13勝7敗) 136lbs/61.69kg  バンタム級3位のアルドと、6位のドヴァリシビリの対戦。  アルドは、ムエタイベースで初代UFC世界フェザー級王者に。アレクサンダー・ヴォルカノフスキーに判定負け後、バンタム級で再起し、マルロン・モラエス、ピョートル・ヤンに敗れたものの、そこから3連勝。マルロン・ヴェラ、ペドロ・ムニョス、ロブ・フォントらランカー相手に勝利し、3位につけた。  ドヴァリシビリは、ジョージアのレスリングベースで7連勝。1試合平均7回を記録するテイクダウンを武器に勝ち上がり。2021年9月の前戦は元WSOF王者マルロン・モラエスにダウンを喫したものの逆転のKO勝ち。井上直樹、朝倉海の練習仲間で日本でも知られる。  1R、ともにオーソドックス構え。前足を上下するムエタイスタイルのアルドに、右の後ろ廻し蹴りはドヴァリシビリ。  圧力をかけるドヴァリシビリは金網を背負わせてダブルレッグからシングルレッグへ。片足を持ち上げるが切ったアルド!  スタンド。互いに右ローもアルドのそれにドヴァリシビリは回転。ドヴァリシビリは右ロー。蹴り返すアルド。遠間からのワンツーを見せて組み付くドヴァリシビリだが、シングルレッグに切り替えても組ませないアルドのヒジ狙いに、ドヴァリシビリはバランスを崩す。  圧力をかけるアルド。ボディストレート。ドヴァリシビリも後ろ廻し蹴りで牽制。アルドは右から左で前進。ドヴァリシビリも跳びヒザで押し返す。  2R、中央を取り、前手の左フックを振るアルド。ドヴァリシビリもワンツー。さらにダブルレッグも、片足立ちになりながら倒れず金網を背負うアルド。右で差し上げると、ドヴァリシビリは右ヒザをコツコツと突く。突き放すアルド。  圧力をかけるアルドは左ボディ狙い。またも走り込んでのダブルレッグはドヴァリシビリだが、頭を横に流して差し上げ離れるアルドはテンカオ! ここもしつこくドヴァリシビリは右で差して押し込む。  中央でのドヴァリシビリのダブルレッグを、両足を後方に飛ばしてスプロールして切るアルド。アルドの右の打ち終わりに組み付くドヴァリシビリ。カウンターで腰につくが、アルドは崩れない。  3R、ハグしてから最終ラウンド。すぐにシングルレッグで押し込むドヴァリシビリ。切るアルド。サークリングするアルド。右を振って前に出るドヴァリシビリ。アルドは手数が欲しい。ドヴァリシビリの入りにカウンターのヒザを突くアルド。  詰めてアタックを続けられるのが強みのドヴァリシビリ。アルドは切り続けるが、ドヴァリシビリの左右がかすめると、アルドもカウンターの右ヒザがかすめる。  左右からバックフィストも見せるドヴァリシビリ。足を傷めたか、スタミナ厳しいか動かないアルド。12分の12のテイクダウンディフェンスとアナウンス。ボディロックで崩すドヴァリシビリ。しかしテイクダウンはさせないアルド。スタンドバックからこつこつヒザを突くドヴァリシビリ! そのままブザー。  クリンチ際のヒザ、テイクダウンアテンプトはどう評価されるか。アルドは全テイクダウンを防御している。  判定は3-0(29-28×2, 30-27)でドヴァリシビリが勝利し、UFC8連勝。敗者アルドはドヴァリシビリに頭をつけて抱き寄せ、会話。  試合後、ドヴァリシビリは、「信じられない。これは夢です。アルドが素晴らしいファイターだと覚悟してきました。大きな敬意を彼に表したい。彼はとてもテクニカルでケージ際でも真ん中でもテイクダウン出来なかった。(世界チャンピオンがスパーリングパートナーだが?)アルジャメイン・スターリング、彼がいたからここまで来れました。10年前、英語も喋れないなか、マット・セラや彼に出会い、謙虚になりトレーニングを続け、今の自分があります。彼がいたから。兄弟なんだ」と、コーナーマンのスターリングと歓喜のハグをかわした。 [nextpage] ▼女子バンタム級 5分3R〇ルーシー・プディロバ(チェコ)9勝6敗(UFC3勝5敗)135.5lbs/61.46kg[2R 4分04秒 TKO]×ウー・ヤナン(中国)12勝6敗(UFC1勝5敗)136lbs/61.69kg  女子バンタム級。中国のヤナンはストロー級時代に魅津希に判定負け。バンタム級でもジョセリン・エドワーズ、マイラ・ブエノ・シウバに判定負け。  チェコのプディロバは2017年にUFCと契約も、2020年に4連敗でリリース。地元のローカルイベントで5勝1敗で白星を積み上げ、2022年5月にUFCと再契約を果たした。  1R、ともにオーソドックス構え。右で差すプディロバ。離れるヤナンは遠間から左右の蹴り。かわすプディロバはその蹴りの打ち終わりにダブルレッグテイクダウン! ヤナンの下からの腕十字、三角絞め狙いをヒザで右足を押して潰してサイドポジションに。  プディロバは左で枕に巻き、押さえ込んで時折、鉄槌。マウントで乗り過ぎたプディロバ。亀になり立ち上がり正対するヤナン。  2R、ニータップ狙いから右を振るヤナン。詰めてボディロックで組むも、首投げを決めるプディロバ。すぐにバックに回り、リアネイキドチョーク狙い。後ろ手を剥がしたヤナンだが、背中を着けると、プディロバのバックマウントからのヒジ打ち連打に、レフェリーが間に入った。 [nextpage] ▼ライトヘビー級 5分3R〇タイソン・ペドロ(豪州)9勝3敗(UFC5勝3敗)205.5lbs/93.21kg[1R 1分05秒 TKO]×ハリー・ハンサッカー(米国)7勝6敗(UFC0勝3敗)204.5lbs/92.76k  ライトヘビー級戦。ペドロは前戦で3年4カ月ぶりに復帰し、イケ・ヴィラヌエヴァにカーフキックを効かせて1R KO勝ち。  ハンサッカーは、ヘビー級でタイ・ツイバサ、ジャスティン・タファに連続1RKO負けし、ライトヘビー級に落として戦う。  1R、ともにオーソドックス構え。ジャブの刺し合いから、ペドロはカウンターの左ジャブを効かせて、ハンサッカーを下がらせると、右三日月蹴り! は腹を押さえてダウン。パウンド連打にレフェリーが間に入った。  試合後、ファイターであるパパ・ペドロがオクタゴンに飛び込んでハグ。タイソン・ペドロは、「いろいろあって大変だったけど、いまは力が漲っている。みんな声を効かせてくれ。実は子供が出来たんだ。父は祖父になり、僕は父になる。パパは君のことを愛しているよ」と笑顔で語った。 [nextpage] 【プレリム】 ▼ヘビー級 5分3R〇マルチン・ティブラ(ポーランド)23勝7敗(UFC10勝6敗)252.5lbs/114.53kg[判定2-0] ※29-28×2, 28-28×アレクサンドル・ロマノフ(モルドバ)16勝1敗(UFC5勝1敗) 239.5lbs/108.64kg  1R、ともにサウスポー構えから。先に組んだロマノフが右で差して脇を潜り、ボディロック。バックに回り、ティブラを持ち上げ投げると、ティブラは立ち上がりへ。  亀のティブラの左手を自らの手でつかみ、空いた手でパウンド! 立とうとするティブラにスタンドバックでヒザを突き、ティブラの立ち上がり際にボディロック、なおも持ち上げてテイクダウン!  亀のティブラの右手を右手でリストコントロールして左手のパウンドを連打、さらにティブラが片ヒザ立ちになりマットから手を放すと、ロマノフはヒザも突く。  2R、先に頭を胸につけてのテイクダウン狙いはロマノフ。切られると、その際でバックフィスト。ティブラもワンツーの右。しかしサウスポー構えになると、ロマノフの右を被弾。  オーソドックス構えになり右前手、サウスポー構えで左を当てるティブラ。前蹴りはローブローとなるが、時間を置くことなくロマノフは再開を要求。  ロマノフの前蹴りを潰してテイクダウンはティブラ。上四方を奪い、細かいパウンド。ロマノフが亀になると、バックマウントからパウンドを奪うが、ロマノフは前方に落として首を抜く。  3R、ハグを求めたロマノフ。ティブラはサウスポー構えからワンンツーの左! さらに右インロー。ロマノフはスタミナ厳しいか。手打ちになるロマノフ。ティブラは出入りし、ロマノフの前蹴りをかわして圧力をかける。  半身になり、思わず手をヒザに着きそうになるロマノフ。最後は死力を尽くして左スーポーマンパンチで飛び込みゴング。  判定は2-0で、中盤からテイクダウンが奪えず失速したロマノフを、ティブラが打撃で攻勢となり下した。ロマノフは連勝が16でストップ。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇ジャレッド・ゴードン(米国)19勝5敗(UFC7勝4敗)155.5lbs/70.53kg[判定3-0] ※30-27×3×レオナルド・サントス(ブラジル)18勝6敗(UFC7勝3敗)156lbs/70.76kg [nextpage] ▼フェザー級 5分3R△ショーン・ウッドソン(米国)9勝1敗1分(UFC3勝1敗1分)146lbs/66.22k[判定1-1] ※29-27, 27-29, 28-28△ルイス・サルダナ(米国)16勝7敗1分(UFC2勝1敗1分)145.5lbs/66.00kg [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇アンジュ・ルーサ(コンゴ)9勝3敗(UFC1勝1敗)170.5lbs/77.34kg[判定3-0] ※29-27, 29-28×2×AJ・フレッチャー(米国)9勝2敗(UFC0勝2敗)170.5lbs/77.34kg [nextpage] ▼フライ級 5分3R〇アミル・アルバジ(イラク)15勝1敗(UFC3勝0敗)126lbs/57.15kg[1R 4分34秒 リアネイキドチョーク]×フランシスコ・フィゲイレード(ブラジル)13勝5敗(UFC2勝2敗)125.5lbs/56.93kg  フライ級11位のアルバジは2連勝中。フランシスコ・フィゲイレードは、王者デイブソンの実弟。UFC2勝1敗で4月の前戦でヒザ十字を決めて一本勝ちしている。  1R、最初はサウスポー構えのフィゲイレード。オーソドックス構えのアルバジは、フィゲイレードの左ミドルの蹴り足を掴んでテイクダウン。  中腰から強いパウンドを入れながらパスを狙うアルバジ。そのスペースで立ち上がるフィゲイレード。  アルバジの組んでの大内刈狙いも凌いだフィゲイレードだが、アルバジはボディロック小外がけでテイクダウンを奪い、フィゲイレードの立ち際にバックに。4の字ロックでリアネイキドチョークを極めた。  UFC3連勝を決めたフライ級11位のアルバジは「俺は黒帯だ。タイトルに向けてどんどん行くぞ」と語った。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R〇アオリ・チロン(中国)24勝11敗(UFC2勝2敗)136lbs/61.69kg[判定3-0] ※29-28×3×ジェイ・ペリン(米国)10勝6敗(UFC0勝2敗)136lbs/61.69kg  中国出身のアオリ・チロンは、ジェイ・ペリン相手にユナニマス・デシジョンで判定勝利を収め、バンタム級初戦を白星で飾った。持ち前の忍耐力で、アオリ・チロンはハードなカウンターパンチでペリンを打ちのめし、厳しい場面では優れたテイクダウンディフェンスを見せた。 [nextpage] ▼フライ級 5分3R〇ビクトル・アルタミラノ(メキシコ)11勝2敗(UFC1勝1敗)125lbs/56.70kg[1R 3分39秒 TKO] ※パウンド×ダニエル・ダ・シウバ(ブラジル)11勝4敗(UFC0勝3敗)126lbs/57.15kg 【中止】▼女子フライ級 5分3Rミランダ・マーベリック(米国)10勝4敗(UFC3勝2敗)シャナ・ヤング(米国)8勝4敗(UFC1勝2敗)
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