2022年10月1日(土)シンガポール・インドア・スタジアムで開催される『ONE Fight Night 2』のメインイベントにて、アンジェラ・リー(米国)vs.ション・ジンナン(中国)のラバーマッチが決定した。
ONE世界女子ストロー級王者のション・ジンナン(中国)に、現 ONE女子世界アトム級王者のアンジェラ・リー(シンガポール)が、二階級制覇をかけて挑戦する。同大会は、北米のゴールデンタイムでも生中継される。
両者は2019年3月の東京大会「A NEW ERA 新時代」で初対戦。このときは、リーが1階級上のジンナンに、MMA無敗記録キープをかけてストロー級で挑戦し、ONE史上初の二階級女王の座を狙った。試合は、4Rにリーが腕十字を極めかけたものの、ジンナンが最終5RにKO勝ち。ストロー級のベルトを防衛した。
2019年10月の東京大会「CENTURY 世紀」では、今度はジンナンがアトム級に階級を下げて、二階級女王の座を目指し、リーに挑戦。打撃で攻勢に立ったものの、凌いだリーが最終ラウンド残り12秒でリアネイキド・チョークで劇的な一本勝ちを収めている。
この試合以降、両者とも完璧な戦いぶりを披露している。
出産を経てリーは、2022年3月の「ONE X」で、ONEアトム級世界GP優勝者で元ONEムエタイ&キック世界王者のスタンプ・フェアテックス(タイ)に一本勝ち。
ジンナンはティファニー・テオ(シンガポール)、ミッシェル・ニコリニ(ブラジル)、三浦彩佳を相手に3連勝とし、タイトルを保持し続けている。
ここまで1勝1敗。決着戦となる3度目の戦いで、最後にケージに立っているのはジンナンか、リーか。
また、同大会では、「ONEキックボクシング世界フェザー級選手権試合」も決定。スーパーボン(タイ/王者)が、同級ワールドGP王者のチンギス・アラゾフ(ベラルーシ/挑戦者)を相手に王座防衛戦に臨む。
スーパーボンは、 2021年10月にキックボクシング界の“GOAT”ジョルジオ・ペトロシアンを2R KOし、初のONE世界フェザー級キックボクシング王者となった。2022年3月の『ONE X』では、マラット・グリゴリアンに判定勝ちで王座防衛に成功している。
対するアラゾフは、ONEフェザー級キックボクシング・ワールドGPでサミー・サナ、ョー・ナタウットをいずれもKO。『ONE X』での決勝でシッティチャイ・シットソンピーノンに判定勝ちし、GP王者となっている。初対決でスーパーボンの王座も奪うことが出来るか。
さらに、グラップリング部門を拡大させているONEは、初のグラップリングのタイトルを制定。「ONEフライ級サブミッション・グラップリング世界選手権試合」として、IBJJF世界王者=ムンジアル4連覇中のマイキー・ムスメシ(米国)と、長年ライバルだったクレベル・ソウザ(ブラジル)が王座を争うことが決定した。
すでにONEグラップリングデビューを果たしているムスメシは、2022年4月に今成正和にリアネイキドチョークで一本勝ち。5万ドルボーナスを獲得したばかり。
対するソウザは、IBJJF2017パン柔術選手権でレフェリー判定により、ムスメシを破り、銅メダルに。しかし、ムスメシはその1カ月後の2017年アブダビ世界プロ柔術選手権でソウザをポイントで破り、リベンジを果たしている。
両者のラバーマッチは、ONEでのケージグラップリングでどんな結末を迎えるか。