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インタビュー

【K-1】中村拓己プロデューサー「軍司選手は武尊選手の戦い方と被るというか、自分がK-1を体現するんだということが伝わってきた」

2022/08/14 16:08
 2022年8月11日(木・祝)福岡国際センターにて開催された『ECO信頼サービス株式会社 PRESENTS K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~K-1フェザー級世界最強決定トーナメント~』。同大会を中村拓己K-1プロデューサーが総括した。  中村プロデューサーは「K-1フェザー級世界最強決定トーナメント」で優勝した軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス)、決勝を争った斗麗(WIZARDキックボクシングジム)、準決勝で戦った玖村修平(K-1ジム五反田チームキングス)、K-1初陣を勝利で飾った石井一成(ウォー・ワンチャイプロモーション)、そしてKO勝ちした与座優貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)らの名をあげ、今大会からテーマとして掲げている“K-1NEXT”に手応えを感じているようだった。 関東の大会を目指す流れを作っていければ、3年やってきた次のステップにK-1の福岡・九州大会も進むことが出来る 「我々K-1 JAPAN GROUPとして3年連続の福岡・九州での大会になるんですけども、改めて大会の冠協賛をしていただきましたECO信頼サービス株式会社様にはこの場をお借りして、御礼を申し上げたいと思います。  過去2年間はコロナウイルスの影響で客席の数が制限されたり、外国人選手を招聘出来なかったりという中での大会だったんですけども、今年はいわゆるフルキャパで大会が出来て、また外国人選手もこれまで通り招聘することが出来た大会を開催できました。3年目の九州大会だったんですけども、ようやく本物のK-1・普段のK-1を皆さんにお見せすることが出来たんじゃないかなと思っております。  大会全体を通して、やはりフェザー級の世界最強決定トーナメントで優勝した軍司選手の戦いぶりに尽きるかなと思います。今回、フェザー級はどの選手も実力が拮抗しているところもあって、チャンピオンを含めた形でのフェザー級の世界最強決定トーナメントを行なったんですけども、結果的には軍司選手が圧倒的な強さで優勝して。本当にこのトーナメントがあったから成長したというか、変わったというか、軍司選手は明らかに今までとは別人だったなと思いました。  一回戦のファク・スアレス戦は相手もタフだったんでKOは出来なかったんですけども、最後まで倒しに行く姿勢とか、KOして勝つんだっていう想いが凄く伝わってきましたし、それは玖村選手の準決勝も斗麗選手との決勝も同じだったかなと思います。今回“#K1NEXT”のハッシュタグを作って、次のK-1やK-1のネクストをテーマにして、今日の軍司選手は武尊選手の戦い方と被るというか、それぐらい今日の軍司選手は自分がK-1を体現するんだということが、いろんなところから伝わってきたトーナメントだったと思います。本当に文句なしの優勝、フェザー級最強は軍司泰斗だなと思わせるトーナメントでした。  あと敗れはしたんですけど、斗麗選手。斗麗選手もまだ19歳かな。その年齢でこれだけのトップ選手たちとしのぎを削ってきたっていうところは凄く立派だと思います。本人は優勝するつもりでやってたので凄く悔しいと思うんですけども、僕はこの結果にも胸を張ってほしいと思いますし、本当にまだまだ若くてこれからがある選手なんで、今後はいろんなタイプの選手、日本人選手、外国人選手含めて戦っていくことで、また成長していく試合を考えていきたいなと思います。  あとは玖村修平選手も一回戦のジャオスアヤイ戦のKO勝利は凄く衝撃的でしたし、あとワン・ジュングァン選手。一回戦でかなり新美貴士選手に削られてボロボロだったんですけど、それでも準決勝に出てきて戦い抜く。やっぱりああいった姿は日本のファンにも伝わったんじゃないかなと思います。本当に久々の外国人選手を入れてのトーナメントっていうところでは、皆さんにも喜んでもらえる戦いを見せられたんじゃないのかなと思います。  それ以外の試合で印象に残ったのはやっぱり石井一成選手ですね。石井一成選手は今年に入ってから我々のK-1 JAPAN GROUPと接点があって、そこから話を進めていく中で福岡大会でK-1初参戦という流れだったんですけども、やっぱりずっとK-1に憧れていたという想いとか、自分がK-1のバンタム級を作っていくんだっていう会見でのコメントがあって。それを試合で見せようっていうところが、試合の前から、そして今日の試合の中でも凄く伝わってきました。まだ初参戦なのに全然違和感がないところもK-1ファイターとして溶け込んでいるというか、K-1ファイターとしてみんなが認めているところだと思いました。  今日会場にも来ていたK-1バンタム級日本最強決定トーナメント優勝の黒田斗真選手、Krushバンタム級王者の池田幸司選手、今日、同じ日に戦った壬生狼一輝選手と、バンタム級も1年間で選手層も厚くなって役者が揃ってきたので、いつになるかは分からないんですけども、一番盛り上がるタイミング、みんなが一番ここで見たいっていうところでトーナメントだったり、ベルトを作っていきたいなっていうふうに思いました。  あとはライト級の与座優貴選手ですね。今回、ライト級4試合カードを並べて誰が印象に残るか、インパクトを残すかっていうところも、そういう勝負でもあったと思うんですけども、ゴンナパー選手がKO勝ちしたり、里見柚己選手がダウン獲って勝ったりいろいろありましたけど、その中でも与座選手の勝ち方は見ている朝久選手にとっても非常にインパクトを与える勝ち方だったんじゃないかなと思います。  前回の朝久戦からさらに強くなった姿、安定感が増したというか、このスタイルをどう崩せばいいんだろうぐらい、この何カ月間で一気に強くなったなっていうのを感じて。セコンドにも就いてましたけど、野杁正明選手のスタイルとか空手ベースのK-1スタイルの完成形に一気に近づいたんじゃないかなと思いました。まあ、試合後の諸々のやり取りもありましたけど、朝久泰央選手に1回勝っているということもありますし、ここからタイトルを懸けてやるっていうのも現実的に流れが出来てくるんじゃないかなと思っております。 (K-1NEXTを掲げて初めての大会だったと思うが、それの手応えは?)僕らも言葉にして打ち出したりとか、僕もインタビューとかでいろんなところで打ち出したこともあったんですけど、やっぱり全選手、自分がこれからのK-1を引っ張っていくんだ、そういう存在になるんだっていうか、なりたいっていう気持ちが凄くみんなから伝わってきたかなと思います。  武尊選手の休養宣言と『THE MATCH 2022』の結果も含めて、これからK-1はどうなっていくんだろうって思っている人とか、僕らもこれからどうやってこのK-1を作っていくんだろうっていうふうに思った中では、非常にみんなの意識の高さが出た大会だったんじゃないかなと思います。あとは次の9月11日のK-1横浜アリーナ大会も僕はK-1NEXTだと思っていますし、別にK-1NEXTという言葉は若い選手とか次の世代の選手とか新人の選手だけのものではない。ベテラン選手にももちろんNEXTはありますし、キャリアを重ねた選手にもNEXTはあると思うんで、そんなことをひっくるめたK-1NEXTっていうものをこの8月大会、9月大会、もっと言えば12月の大阪大会もあるんで、そういったところで見ていきたいなと思います。手応えはありました。 (福岡大会も3回目になって、最初ほど地元選手だけに頼らないマッチメイクが浸透してきたと思うが、逆に地元選手への今後の期待は?)さっき言ったマッチメイクの外国人選手を呼べたりとかそういった部分で、いつもやっているK-1を福岡の皆様にもお届け出来たと思いますし、その中でも福岡の選手でトップクラスを狙える選手っていうのが、今日だったら石井選手とかK-Jee選手もいたと思うので。普段通りのK-1も見せつつなんですけども、我々は福岡で今年アマチュアの大会とKrush-EXで2大会開催することが決まってて、本当にいろんなジムさんから反響も多いので、年に1回のK-1だけじゃなくて、アマチュア大会とかKrush-EXっていうところでK-1を目指す選手の数が増えてきています。  そこで勝ち上がってきた選手たちが、このK-1の福岡大会を目指すとか、もっと言うなら関東のK-1の大会を目指すっていう流れを作っていければ、3年やってきた次のステップにK-1の福岡・九州大会も進むことが出来るんじゃないのかなと思ってますので、K-1の大きなイベントプラスアマチュアとEX、そこの充実っていうのをこれからもっとさせていきたいなと思います」
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