2022年8月21日(日)エディオンアリーナ大阪で開催される『RISE WORLD SERIES 2022 OSAKA』にて、スーパーライト級(-65kg)3分3R延長1Rでチャド・コリンズ(オーストラリア)と対戦する中野椋太(誠至会)が13日(土)大阪の所属ジムにて公開練習を行った。
板張りの道場でシャドー、そしてミット打ちを行った中野はワンツー、右ボディストレート、得意の左フック、そして左ボディで重い音を響かせた。パンチのみのミット打ちは蹴りをあえて温存したのかと思いきや「床が汗で滑るかなと思って(笑)。いつもは下の階のジムで練習しています」とのことだった。
対戦するコリンズはタイ在住のオーストラリア人選手でこれまでにセクサン、パコーン、サックモンコンといったムエタイのスター選手を次々と撃破。2019年2月の『KNOCK OUT』で初来日し、KNOCK OUTスーパーライト級王者・不可思から右ヒジでダウンを奪い、判定勝ちした。同年4月にはシュートボクシングに参戦し、海人にも判定3-0(50-48×2、49-48)で勝利している同階級で指折りの世界的強豪だ。
その相手を迎える心境を「地元なのでやったろうと思っています。普通にやるかやられるかの試合をしようと思っています」と話す中野。
「映像はけっこうチェックしています。ほんまにムエタイの世界で戦っているワールドクラスって印象です」と言うが、「戦いたかったって気持ちはないです。流れで決まったので、やります。僕、誰とやりたいとかはなくて興味がないんですよ」という。
ムエタイベースの相手に「上手いことキックルールとムエタイルールを組み合わせて自分のリズムを作って行こうと思います」とし、「自分はRISEの王者なので、今回はRISEvs.世界なので日本を背負って思い切りいこうと思っています」とする。
中野が左フックを得意としていることはコリンズも把握済みとのことだが、中野は「逆に警戒されている技で倒してやろうと思っています。自分の武器がどれだけ通用するのか」と左フックで勝負を懸けるつもり。またミット打ちで目立っていた右ストレートも「右ストレートも試合前から意識しているので僕の武器です。フックでもストレートでも一発で終わらせられたらいいと思います。思い切りデカいのを当てて倒したい」と、一発で沈めるような試合を見せたいという。
試合展開については「インパクトを残せる試合になると思いますね。相手もパンチが強いので盛り上がると思います、1Rか2Rで、早い段階で終わらせたい」と、相手の上手さが出る前にKOで仕留めるつもり。「僕は行くのでやるかやられるかだけですね。僕は倒しに行きます。向こうもファイターだから来ると思うので打ち合いになると思います」と、コリンズも打ち合いに応えてくれることを想定しているとした。
警戒するのは「右の攻撃が強いから注意している」と言い、作戦は「バッチリです。自分で考えながらトレーナーのタイ人とやっています。相手の攻撃は一発一発が強いのでもらわんようにする練習をしています。自分を信じてやるだけです」と覚悟は決まっている様子。
今後については「僕も世界を目指してやっているので、ワールドクラスを倒して世界と戦おうと思っています。勝ってから次の景色を見たいと思っていますね。普通に日本人も強いところを見せたいです」と、この試合を皮切りに世界と戦っていきたいとした。
「もっとこういう刺激のある試合をしたかった。相手も強いので毎日生きてるなって感じでやっています」とモチベーションもかなり高く、最後には「世界とタイマンですね。地元大阪でコリンズを倒して、思い切り盛り上げるので注目しておいてください」と宣言した。