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【BJJ】銃撃されたレアンドロ・ロの葬儀に柔術家たちが柔術衣で参列、格闘技界から多くの追悼コメント

2022/08/09 12:08
【BJJ】銃撃されたレアンドロ・ロの葬儀に柔術家たちが柔術衣で参列、格闘技界から多くの追悼コメント

2014年来日時のレアンドロ・ロ。彼のインタビューと技術紹介は同年9月号に掲載された。(C)Yoshiyuki Mizuno/GONG KAKUTOGI

 ブラジリアン柔術のIBJJF世界王者(2012年~2016年、2018年~2019年、2022年)8度、ライト級・ミドル級・ミディアムヘビー級・ヘビー級・オープンクラスと5階級を制覇した“最強パスガード”レアンドロ・ロ(ブラジル=33歳)が銃撃され死亡したことで、格闘技界に大きな衝撃が広がっている。

 現地からの続報によると、事件が起きたのは2022年8月6日の土曜日の深夜。ブラジル・サンパウロの一等地に構えるスポーツクラブ「クラブ・シリオ」で開催されたパゴージ(ブラジル音楽)のライブに向かったレアンドロ・ロは、容疑者の男がテーブルに近付いて、空のグラスを手渡して挑発、さらにボトルを手に脅すような仕草を始めたため、男を床に組み伏せたという。その後、落ち着いてその場を去るように促したところ、容疑者はテーブルの周りを数歩歩いた後、いきなり銃を取り出し、レアンドロ・ロの額に向けて発砲したとのこと。目撃書の証言によると、銃撃後も容疑者はレアンドロ・ロの頭を2回蹴ったとされている。

 その後、病院で数時間後に脳死と宣告されたことを代理人のイヴァン・シケイラ・ジュニオール弁護士が発表。

 同氏によると騒がしいクラブで銃声をまともに聞いた客は少なかったという。「クラブ・シリオ」では警察官以外の銃所持は許可されていない。

 逃走した犯人は軍警察のエンリケ・オタヴィオ・オリヴェイラ・ヴェローゾ中尉(30歳)だと特定されていた。その後、サンパウロ文民警察が、ヴェローゾをレアンドロ・ロ銃殺の容疑者として拘束したことを発表。

 容疑者の身柄を拘束したサンパウロ文民警察長オスバルド・ニコ・ゴンサウベスによると、ヴェローゾは7日の午後に軍警察に出頭したという。

 その後、ヴェローゾが拘留されている警察署には、容疑者への抗議と私刑のため身柄引渡しを要求する群衆が詰めかける事態にも発展している。

 同容疑者は2017年にもナイトクラブで警官を襲撃した前科があり、9カ月(外出許可あり)の実刑判決を受けていた。また、柔術経験者で自らを「護身術のスペシャリスト」と謳っていたこともあり、事件当夜は、レアンドロ・ロと知って絡んでいった可能性もある。

 柔術王者の遺体は8日、サンパウロ南部のモランビー墓地に埋葬され、その葬儀には、多くの柔術家たちが道衣をまとい参列している。

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