自分が思っていた以上の強豪が用意され「いきなり強すぎませんかね?」とやや弱気の和島
2022年9月11日(日)横浜アリーナで開催される『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~よこはまつり~』の、対戦カード第2弾発表記者会見が7月27日(水)都内にて行われた。
スーパーファイトのスーパー・ウェルター級3分3R延長1Rで、K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者の和島大海(月心会チーム侍)が、ICO Infusion-70kg欧州王者メレティス・カコウバヴァス(ジョージア/ギリシャ/Kritikos camp)と対戦。
和島は第1回K-1アマチュア全日本大会優勝など、アマチュア大会で数々の実績を残して2016年7月にKrush初参戦。サウスポーから繰り出す破壊力十分のパンチと蹴りで2020年3月の第3代K-1スーパー・ウェルター級王者決定トーナメントではアワターン、城戸康裕を破って決勝へ進出するも、木村“フィリップ”ミノルに敗れて準優勝。9月のK-1ではラーシーシンをローキックでKO撃破、12月は藤岡裕平を左ハイキックで初回KO、そして2021年7月には木村からダウンを奪って苦しめたアビラル・ヒマラヤン・チーターを3Rにローキックで仕留めて3連続KO勝ちを飾ると、12月に木村に挑戦して左ミドルでKO勝ち、K-1王座に就いた。2022年6月の『THE MATCH 2022』では“ブラックパンサー”ベイノアから3度のダウンを奪う圧勝を遂げている。戦績は17勝(14KO)4敗。
(C)K-1
メレティスは筋骨隆々の身体から繰り出される強烈な右ロングフックを武器に衝撃的なKO勝利を連発。過去にジョーダン・ピケオーにも勝利するなど、ヨーロッパの70kgでナンバーワンのハードパンチャーという呼び声も高い。ファンの間ではそのファイトスタイルと風貌から“欧州の木村“フィリップ”ミノル”と呼ばれ、かねてからK-1参戦が熱望されていたファイターだ。身長179cm。ICO Infusion-70kg欧州王者、FFC-70kg王者、KGP-70kg王者、IFP-72kg世界王者。戦績は42勝(35KO)7敗。
中村拓己K-1プロデューサーは「Meletis Kakoubavasで動画を検索して見て欲しい。どれだけ強いかがすぐに分かります。知られてないが超強豪だと思います。どうしても呼びたかった選手で、K-1らしい試合、ファンがK-1に期待しているカードを組めたと思う」と胸を張った。
和島は「僕は強い選手とやりたいと言ってきましたが、いきなり強すぎませんかね?」と苦笑い。「自分でもビックリしています。試されているなと。本当に強い選手なので勝ちます。押忍」とやや弱気な意気込み。
印象を聞かれると「一発という感じです。ビックリするくらいみんな吹っ飛んでいるので」とそのパワーに驚異を覚えているようだ。
“欧州の木村“フィリップ”ミノル”と呼ばれていることから、実際に戦っている木村と比べてどうかと聞かれると「スタイル的には木村選手より(マラット・)グレゴリアン選手のような剛腕。一発のパンチだけで言うと木村選手よりあるかもしれないと思っています。(1・5倍は)あるかもしれないですね」と、木村を上回るハードパンチャーだと評した。
王者になったことで海外の70kg強豪をチェックしていたかと聞かれると、和島は「そんなにチェックはしていなかったので、この選手が出てきて映像を見て凄いビックリしました」と、まさに未知の強豪が現れたという気分になったという。
「攻略はこれからです。(穴を)見つけていきます」と相手の研究はこれからだと言うが、「もちろんKOで勝ちたいと思っています。どれだけ相手が強くてもK-1が一番強いのを証明していきたいのでKOで勝ちます。パンチに対しては、僕は蹴りに自信があるので、蹴っていっていつも通りのスタイルで戦います。K-1王者としては倒しに行く試合をしたいと思っていますが、相手のパンチだけは全力でよけて、自分の攻撃だけを当てると言うのをやりたいと思います」と、剛腕を掻い潜って自分の蹴りを当てていきたいと話した。
なお、メレティスからは「自分はK-1を見て育ってきた。今回K-1に出場する夢のひとつが実現して嬉しかった。私のファイトスタイルは攻撃的であらゆる技でKOすることができる。自分の試合を一度でも見れば忘れることは出来ない。日本のファンは最高の試合を目撃することになるだろう」とのコメントが寄せられた。