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インタビュー

【Krush】2年半ぶり復帰の安保璃紅「瑠輝也に恩返しするんやったら、格闘技でもう一回活躍する以外ない」vs.昇也「全身全霊でどの試合も戦って結果を出す」

2022/07/25 20:07
 2022年7月30日(土)東京・後楽園ホール『Krush.139』にて、ライト級3分3R延長1Rで対戦する安保璃紅(team ALL-WIN)と昇也(士魂村上塾)のインタビューが主催者を通じて届いた。 これからどんどんチャレンジしていきたい  安保は安保瑠輝也の弟で、関西空手界に“安保兄弟”の名を轟かせた。2016年9月にKrushデビューを果たすと「第5代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント」で山本真弘、郷州征宜、レオナ・ペタスを破ってプロ無敗のまま王座に就いた。同王座は初防衛戦で郷州に奪われ、その後は連勝したが2018年12月に朝久泰央、2019年11月にジャオスアヤイ・アユタヤファイトジムに連敗を喫してしばらくリングから遠ざかっていた。今回からライト級に階級を上げる。戦績は10勝(6KO)3敗。 ――約2年半ぶりの試合が近づいてきました。今どんな心境ですか? 「試合用の練習をして動きが戻ってきているなという感覚もあり、どの技で相手を倒そうかを考えて練習しているのが懐かしいです」 ――復帰前最後の試合は2019年11月のK-1横浜アリーナ大会、第3代フェザー級王座決定トーナメント一回戦のジャオスアヤイ戦でした。 「あの時はK-1のベルトを巻くチャンスだったのでフェザー級に挑戦したんですけど、初めてのKO負けを経験して。今思えばもっとああすればよかった・もっとやれることはあったと思いますが、あの時点では一生懸命やったうえでの結果だったので、正直心が折れてしまいました。でも少しずつ時間が経って、あのままでは終わりたくないと思うようになって、ここからまた大好きな格闘技で上を目指していきたいです」 ――最終的に復帰を決断するまでに2年半が経ったわけですが、それだけ立ち直るのに時間が必要だったのでしょうか? 「どれだけ(格闘技から)離れようと期間を決めていたわけじゃないですけど、半年、1年…と時間が経つにつれて、どうやって復帰していいのかが分からなくなっていましたね」 ――そのままフェードアウトするという可能性もあったのですか? 「それはなかったです。その頃は格闘技とは関係ない仕事をしていて、完全に格闘技から離れていたんです。どのくらい時間がかかるかは分からなかったですが、いつかまた格闘技の世界に戻りたいと思っていたし、それがこのタイミングになったという感じですね」 ――例えば一緒に練習していた選手たちの活躍は刺激になりましたか? 「兄の(安保)瑠輝也も含めて、身近にいた選手たちがどんどん活躍して輝いている姿を見て『俺、何してんやろ…』という気持ちにはなっていました。それで復帰を決断して練習を再開したら、トントンと復帰までの道のりが決まって、やっぱり自分は格闘家なんだなと思いましたね」 ――今のコメントにもあった通り、瑠輝也選手の存在は大きかったですか? 「きれいごとかもしれませんが、僕は瑠輝也にすごく恩返ししたいんですよ。僕が格闘技から離れている間、瑠輝也はことあるごとに僕のことを気にしてくれていて。もし僕が瑠輝也の立場だったら、あいつは格闘技をやめたんだなと思って、そこまで気にしなかったと思うんです。でも瑠輝也は『お前もう格闘技やらんの? やるんやったら、俺は何でもするぞ』と何回も手を差し伸べてくれて。その瑠輝也に恩返しするんやったら、格闘技でもう一回活躍する以外ないと思っています」 ――安保選手はライト級で復帰することになります。今のライト級の選手たちを見ていて、どんな感想を持っていますか? 「若くて強い選手もどんどん出て来て、ライト級が一番層が厚いんじゃないかなと思います。強い選手がたくさんいるんで、そのトップ戦線に自分が食い込んでいきたいです」 ――対戦相手の昇也選手もBigbangでタイトル獲得歴がある実力者です。 「自分は挑戦する立場なので、これからどんどんチャレンジしていきたいです。僕はK-1チャンピオンの朝久(泰央)選手には一回負けていますけど、今のライト級の選手とはほぼ初対決になるので、僕もファンのみなさんも楽しみな組み合わせが多いと思うんですよ。僕が復帰することでK-1・Krushのライト級を盛り上げていきたいと思います」 [nextpage] 今年の自分には期待してほしい  昇也は2019年12月のBigbangで行われた王座決定戦を制して第4代Bigbangスーパーライト級王者となった。11月の『スーパービッグバン』では稲石竜弥を相手にドロー防衛に成功。2021年4月にKrush初参戦を果たし、迅也に先制のダウンを奪われるも逆転KO勝ち。7月には瓦田脩二に判定負け、10月もバズーカ巧樹に敗れて連敗し、2022年1月のBigbang王座防衛戦では増井侑輝に判定負けで王座を失った。サウスポーから多彩な蹴り技を繰り出し、左フックを強打するタイプ。戦績は14勝(6KO)9敗2分。 ――昨年7月「Krush.127」後楽園ホール大会以来、約1年ぶりのKrush参戦が決まりました。試合が決まった時の心境を聞かせてください。 「素直にこの話を聞いて嬉しかったですね。関係者のみなさま、ありがとうございます」 ――この1年の間にBigbangやMAキックのリングで戦いを重ねてきましたが、どんなところが変わったと感じていますか? 「どう変わったと言葉で言うのは簡単だと思うので、次の試合を見て欲しいですね。もう7月になってしまいますが、今年の自分には期待してほしいと思いますね。全身全霊でどの試合も戦って結果を出していきます」 ――対戦相手の安保璃紅選手にはどんな印象を持っていますか? 「スーパー・フェザーでやっていた頃から知っていました。今回からライト級に階級を上げてきて、試合ができることは楽しみだなって思っていますね」 ――ファイターとしての印象はいかがでしょう? 「空手出身の選手で、3人兄弟の末っ子というくらいですかね」 ――1年ぶりのKrush参戦で、これからどんなことを目標に戦っていきたいと思っていますか? 「去年Krushに出させてもらった時はしょうもない試合を二つやっちゃって…。せっかくKrushに呼んでいただいたのに、自分せいでやってしまって、大変申し訳ないと思いました。(※Krush初参戦はKO勝ちだったものの、先制のダウンを奪われる展開。二度目の参戦は計量オーバー&ペナルティがあっての敗戦)。その分を今年は取り戻そうと思っているので、Krushのリングで大暴れします」 ――それでは最後にファンの皆さんへメッセージをお願いします。 「今年は本格的に格闘技と向き合って頑張ろうと思っています。過去の2試合を払しょくする試合を見せるので、自分に期待していてください」
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