K-1の王座決定トーナメントにも出場した内田(左)と、絶好調の永坂
2022年7月30日(土)東京・後楽園ホール『Krush.139』にて、スーパー・バンタム級3分3R延長1Rで対戦する永坂吏羅(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と内田晶(チーム・タイガーホーク)のインタビューが主催者を通じて届いた。
リベンジとKrushのベルトをかけて璃明武選手と再戦したい
永坂は全日本テコンドー選手権大会2連覇&MVP受賞、全九州テコンドー選手権大会7回優勝の実績を持ち、2018年11月からK-1 JAPAN GROUPに参戦。2戦目で璃明武、5戦目で小倉尚也に敗れるも、その後は3連勝。前回5月大会では第6代Krushバンタム級王者の吉岡ビギンを2RでKOしている。戦績は5勝(5KO)3敗1分。
――5月の『Krush.137』では吉岡ビギン選手にKO勝ちして大きなインパクトを残しました。あの試合を振り返ってもらえますか?
「周りからはインパクトがあったと言われるんですけど、自分ではそこまでインパクトを残したつもりはなくて。いつも通りにやって倒しただけだし、本当はもっと派手に倒したかったくらいです。まだまだ自分はあんなもんじゃないですね」
――デビュー当初の永坂選手は好不調の波が激しい印象でしたが、現在は3連続KO勝利中です。どんな変化があったのですか?
「しっかり勝ちに徹して試合をするようになったことと、ちゃんと“K-1”を始めたところですね」
――ちゃんと“K-1”を始めた、ですか?
「正直デビュー当初は格闘技のことをなめていて、テコンドーのままでいけるだろって思っていたんです。そしたら全然いい結果が出なくて…。それで一回テコンドーの動きを全部忘れて、一からK-1の動きを練習しようと思ったんです。それがいい方向に出ていますね」
――なるほど。あえてバックボーンのテコンドーを忘れたことで出来るようになった技はありますか。例えばパンチだったり。
「パンチに関しては怪我で蹴れない時期があって、その時に徹底的にパンチを練習したんです。それが良かったですね」
――以前、永坂選手は自分のファイトスタイルは“フリースタイル”だと言っていましたが、それはこれからも変わらないですか?
「まだ自分が考える完成形には程遠いですね。ただ今は基礎をしっかり学んで、ベースを創る時期だと思うんです。そこが出来てからテコンドーのスパイスを混ぜて、他の選手ができない派手なスタイルを完成させたいです」
――対戦相手の内田選手にはどんな印象を持っていますか?
「3年前に戦って引き分けているんですけど、基本に忠実なファイトスタイルだと思います。ただ戦い方そのものは3年前も今も変わってないかな、と。真っ直ぐのパンチやカウンターの精度は高いので、そこには警戒して戦いたいと思います」
――この3年間の成長の差を見せたいですか?
「今回は圧倒して勝つことが仕事だと思うので、今までやってきたことをぶつけて勝ちます」
――改めてここからの目標を聞かせてください。
「まずは決まっている試合を大切にして、直近の目標は璃明武選手にリベンジすることですね。璃明武選手とはプロ2戦目でやって負けていて、リベンジとタイトルをかけて再戦出来たら最高だと思います。そのためにも今回は落とせない一戦です」
――永坂選手にとって璃明武選手はどんな存在ですか?
「負けた相手というのもありますし、自分がファイトスタイルを模索して思考錯誤している間に、璃明武選手は連勝を重ねてKrushのチャンピオンになって……やっぱり見ていて悔しかったです。自分の力でリベンジとタイトル挑戦のチャンスを掴んで、そういう想いもぶつけて勝ちたいです」