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インタビュー

【Krush】3連続KO中の永坂吏羅「今回は圧倒して勝つことが仕事」vs.内田晶「僕が連勝記録を止めたい」

2022/07/25 14:07
 2022年7月30日(土)東京・後楽園ホール『Krush.139』にて、スーパー・バンタム級3分3R延長1Rで対戦する永坂吏羅(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と内田晶(チーム・タイガーホーク)のインタビューが主催者を通じて届いた。 リベンジとKrushのベルトをかけて璃明武選手と再戦したい  永坂は全日本テコンドー選手権大会2連覇&MVP受賞、全九州テコンドー選手権大会7回優勝の実績を持ち、2018年11月からK-1 JAPAN GROUPに参戦。2戦目で璃明武、5戦目で小倉尚也に敗れるも、その後は3連勝。前回5月大会では第6代Krushバンタム級王者の吉岡ビギンを2RでKOしている。戦績は5勝(5KO)3敗1分。 ――5月の『Krush.137』では吉岡ビギン選手にKO勝ちして大きなインパクトを残しました。あの試合を振り返ってもらえますか? 「周りからはインパクトがあったと言われるんですけど、自分ではそこまでインパクトを残したつもりはなくて。いつも通りにやって倒しただけだし、本当はもっと派手に倒したかったくらいです。まだまだ自分はあんなもんじゃないですね」 ――デビュー当初の永坂選手は好不調の波が激しい印象でしたが、現在は3連続KO勝利中です。どんな変化があったのですか? 「しっかり勝ちに徹して試合をするようになったことと、ちゃんと“K-1”を始めたところですね」 ――ちゃんと“K-1”を始めた、ですか? 「正直デビュー当初は格闘技のことをなめていて、テコンドーのままでいけるだろって思っていたんです。そしたら全然いい結果が出なくて…。それで一回テコンドーの動きを全部忘れて、一からK-1の動きを練習しようと思ったんです。それがいい方向に出ていますね」 ――なるほど。あえてバックボーンのテコンドーを忘れたことで出来るようになった技はありますか。例えばパンチだったり。 「パンチに関しては怪我で蹴れない時期があって、その時に徹底的にパンチを練習したんです。それが良かったですね」 ――以前、永坂選手は自分のファイトスタイルは“フリースタイル”だと言っていましたが、それはこれからも変わらないですか? 「まだ自分が考える完成形には程遠いですね。ただ今は基礎をしっかり学んで、ベースを創る時期だと思うんです。そこが出来てからテコンドーのスパイスを混ぜて、他の選手ができない派手なスタイルを完成させたいです」 ――対戦相手の内田選手にはどんな印象を持っていますか? 「3年前に戦って引き分けているんですけど、基本に忠実なファイトスタイルだと思います。ただ戦い方そのものは3年前も今も変わってないかな、と。真っ直ぐのパンチやカウンターの精度は高いので、そこには警戒して戦いたいと思います」 ――この3年間の成長の差を見せたいですか? 「今回は圧倒して勝つことが仕事だと思うので、今までやってきたことをぶつけて勝ちます」 ――改めてここからの目標を聞かせてください。 「まずは決まっている試合を大切にして、直近の目標は璃明武選手にリベンジすることですね。璃明武選手とはプロ2戦目でやって負けていて、リベンジとタイトルをかけて再戦出来たら最高だと思います。そのためにも今回は落とせない一戦です」 ――永坂選手にとって璃明武選手はどんな存在ですか? 「負けた相手というのもありますし、自分がファイトスタイルを模索して思考錯誤している間に、璃明武選手は連勝を重ねてKrushのチャンピオンになって……やっぱり見ていて悔しかったです。自分の力でリベンジとタイトル挑戦のチャンスを掴んで、そういう想いもぶつけて勝ちたいです」 [nextpage] 自分もいろいろな経験をしてきたので負ける気はない  内田は2014年12月からKrushに参戦するも引き分けを挟んで4連敗。2021年5月大会で三井大揮を3R3分ちょうど、右ストレートでKOすると、8月・10月に行われた「第7代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメント」に出場。1回戦で優勝候補の一角と目されていた小倉尚也を判定で破る番狂わせを起こしたが、準決勝で鬼山に判定3-0で敗れた。2022年2月には「K-1 WORLD GP第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント」に出場、1回戦で佐々木洵樹に敗れるも延長戦までもつれ込む接戦を演じた。戦績は3勝(2KO)6敗1分。 ――昨年10月以来のKrush参戦が決まりました。あの時は第7代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメント準決勝で鬼山桃太朗選手に敗れる結果でした。 「気持ちの部分も含めて試合への入り方・エンジンがかかるのが遅かったかなと思います。先にダウンを取られて、あれで焦ってしまって自分の動きができなかったです」 ――今年2月には第3代K-1スーパー・バンタム級王座決定トーナメントへの出場もありました。ここでは一回戦で佐々木洵樹選手に延長判定で敗れましたが、あの試合はいかがでしょうか? 「あの時は伸び伸び楽しんでやることがテーマで、その通りの試合ができたと思うんですけど、もっといけるところはあったなという反省があります。バックステージ映像を見て、次に気持ちを切り替えていた選手もいましたけど、自分は負けたら意味がないと思っていたんで気持ちは落ち込みました。でも決勝まで試合を見てベルトを目に焼き付けましたし、いつか必ずあそこまで辿り着きたいと思います」 ――初めて上がったK-1のリングはいかがでしたか? 「小さい時からK-1を見て育ってきたんで、あの花道やリングからの光景はすごかったし、あそこで勝っていたらもっと最高だったと思います」 ――2度ベルトを巻くチャンスがあったにも関わらず、そこには手が届きませんでした。その結果をどう受け止めていますか? 「1日でベルトを獲るチャンスを逃してもったいなかったという気持ちもありますが、あそこからストーリーも生まれて、自分の目標は変わらないで、そこに向かってやっていくだけです。あれだけ練習してもベルトを獲るのは難しいんだと思うし、だからこそK-1・Krushのベルトは獲る価値があるものだと思います」 ――今大会では永坂選手と対戦することになりました。最初にオファーを受けた時はどう思いましたか? 「一回やって引き分けているんで、いずれは決着をつけたいと思っていました。Krushのベルトに挑戦するためにはやらなければいけない相手だと思っています」 ――現在永坂選手は3連勝中ですが、それについてはどうでしょう? 「永坂選手が勝ってきた選手と自分は違うんで、僕が連勝記録を止めたいです」 ――ファイターとしてはどんな印象を持っていますか? 「テクニック重視かなと思ったんですけど、パワーがついてきて強くなっていると思います。自分も色んな経験をしてきたんで、負ける気はさらさらないです」 ――この試合に勝てば璃明武選手の持つKrush王座に一歩近づくと思います。これからの目標を聞かせてください。 「一度璃明武選手には負けていて、大きな借りがあるんで、次の試合に勝って璃明武選手の持つベルトに挑戦にしたいです」
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