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【Krush】挑戦者・野田蒼「自分が考える理想の形には池田選手のようなチャンピオンはいらない」

2022/07/25 13:07
 2022年7月30日(土)東京・後楽園ホール『Krush.139』にて、Krushバンタム級タイトルマッチ3分3R延長1Rで王者・池田幸司(ReBORN経堂)に挑戦する野田蒼(月心会チーム侍)が公開練習を行った。  野田は幼少期から関西のアマチュア大会で活躍し、高校1年生でK-1アマチュア全日本大会で優勝。K-1甲子園2020 -55kg王者になった若きテクニシャン。2021年5月のK-1横浜武道館大会で行われたK-1バンタム級日本最強決定トーナメントに参戦し、Krush王者・壬生狼一輝とスプリット判定にもつれ込む激闘を見せた。2022年3月の再起戦では松谷桐から合計3度のダウンを奪って大差の判定勝ち。戦績は5勝3敗1分。  3月の『Krush.135』でバンタム級の実力者・松谷桐から合計3度のダウンを奪う完勝劇を見せた野田。「あの試合で自分でも倒せるって分かったこともそうやし、試合慣れできたかなと思います」と松谷戦を振り返り「今まで自分にはパンチ力がないと思って打ち合わなかったんですけど、当たれば倒れることに気づいたんで、今回からは打ち合えるかなと思います」と自身の攻撃力に自信を深めた。  松谷戦の勝利が評価されて、今回の王座挑戦が決定。「試合が決まった時の心境は素直にうれしかったです。でも絶対勝たなあかんな、勝ってベルトを巻かなあかんなと思います」と喜び以上に自分がチャンピオンにならなければいけないという使命感を感じている。  野田がそう感じていることには理由がある。以前から野田は池田を「チャンピオンとして地味」と批判し続けてきたが、そこには野田が考える理想の王者像があるからだ。 「池田選手は手足も長くて強いですけど、地味だと思う。僕はあの選手がチャンピオンにおるのが嫌やし、自分が考える理想の形には池田選手のようなチャンピオンはいらない。だから僕がチャンピオンになって変わってやろうと思います。(どこが地味?)ファイトスタイルは倒す方やし面白いんですけど、ファン目線から見た発言とか華とか…。言い方は悪いですけど、(池田は)誰でもなれそうな一般人みたいな。  僕はプロ=夢を与える仕事で、今のチャンピオンは誰でもできそう・なれそうって思われる気がするんですよ。今、格闘技を始めた人でも『あのくらいにはなれるんちゃうかな』って。僕はそうじゃなくて、人に夢を与えられるようなチャンピオンじゃないといけないと思っています。そういうところが自分の考えとは違いますね。僕はみんなに見たいと思ってもらえるような、ああなりたいと思ってもらえるようなチャンピオンになりたいです」  野田は公開練習のミット打ちで奥足ローキックを連発。その意図を「ローで心折って倒しても面白いなと思って蹴りまくりました」とニヤリ。奇しくも池田も公開練習でローキックでのKOを予告しており、ローキックが一つのキーポイントになりそうだ。  今回はKrushのベルトがかかった試合だが、Krushのベルトそのものに特別な想いはない。野田はKrushのベルトを巻くことで、バンタム級の更なる活性化とK-1での王座新設を狙っている。 「言葉にするのは難しいんですけど、K-1にはまだバンタム級のベルトがなくて、その理由は選手のスター性や選手層のこともあるし、試合が面白いかどうか。見たいと思われるかどうかやと思ってます。黒田(斗真)選手・池田チャンピオンだけじゃ(K-1にベルトを創ることは)無理で、俺がKrushチャンピオンになって(バンタム級でも)倒せることを分かってくれたら、ベルトを作ってくれるんじゃないかなと思います」  最後に野田は「1Rで圧倒的に倒します。これからの俺に期待しておいてほしいです」とファンにメッセージ。野田はバンタム級に新たな風を吹かせることはできるか?
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