ウスマン・ヌルマゴメドフ「AJが来るなら『この階級はジャングルだ』と伝えたい」
「自分は将来の事をあまり決めたりせずに、なるようになるものだと思っているので3ラウンド戦う準備はしていた。ただ、フィニッシュはフィニッシュだ。常に自分もフィニッシュをしようとは考えていて、それを今夜見せる事ができてよかった。感謝している。自分の腕をロックしてチョークした時は相手は絶対に抜けられないと思ったので、タップが見れて嬉しかった。
怪我もしていないので、もしBellatorが来週試合をしろって言われても喜んで受けるよ。パトリッキー・ピットブルとの試合は、実はこれまであまり見ていないけど、彼との対戦が組まれたら自分とチームとで全ての試合を見返し戦略を練る。10月にも大会があると聞いているので10月にその試合が組まれるといいと思う。自分らしく戦う。
最近ようやくTOP15の選手の試合を見るようになったんだ。ただ分析などまではしていない。AJ・マッキーがチャンピオンになった大会の彼の試合は見た。もしAJマッキーが155ポンド(ライト級)に上げてくると言うのであれば『この階級はジャングルだ』と伝えたい。この階級に上がって自分と対戦したいと言うならいつでもウェルカムだ。この階級は優れた選手が多いから、AJ・マッキーが成功をするのは難しいだろう。だが対戦が組まれたら、問題ないよ。いつでも準備はできている。
ハビブ・ヌルマゴメドフとはまだ試合が終わってからゆっくり話す時間を持てていない。まずは『おめでとう』と言われハグをした。ホテルに戻ったらシャワーを浴びて父に電話をしたい。
どんな選手も皆、自分の中に疑問を持っていると思う。どんなに自信があっても、僕も自分に疑問をもつ事がある。ただ準備は最大限にする。神に機会を与えられた事、勝利に感謝をする。毎回真剣に向き合うが、自分は自分がやるべき事をやり、神の判断に任せる。今夜の勝利はとても嬉しく思うし、これからも前に進んでいきたい。
ハビブが殿堂入りをした時のスピーチを聞いた後、すぐにランニングに行ったんだ。モチベーションが上がった。ハビブはハビブのお父さん(アブドゥルマナプ)と長い期間、道を切り拓いてくれてきた。残念ながら彼のお父さんはもういないけれど、その道を辿っていきたい。ハビブは自分達だけでなく、すべてのアスリートに尊敬されているし、アブドゥルマナプは亡くなったけど、レガシーは生きている。
チームとコーチに感謝している。もう今は亡きコーチの、彼の信念や彼が計画してくれていた僕の将来のプランは、しっかりと自分に根付いている。本当に感謝している。アブドゥルマナプがもういないのは寂しいが、彼のレガシーは私たちの中で生きているし、彼のチームの一員になれた事を本当に感謝している」
スコット・コーカー代表「アモソフが米国に来れるようビザの手配を進めている。彼の家族と一緒に」
──ウスマン・ヌルマゴメドフがタイトルマッチを希望していましたが。
「通常はBellatorの関係者と話し合い、選手チームと話し合う形で対戦を決めるけど、確実に今回の試合でその候補となり得ると思う。ただ、タイミングも問題なので、ピットブルの怪我の状況を相談しつつ進めなければいけない。ウスマンは今後もう少し試合数を重ねていってもっと知られていけば、彼自身のファンベースが作られ、スター選手になれるのではないか。Bellatorで素晴らしいパフォーマンスをしてくれるだろう。
それに、今日ライト級でもう一人の“キラー”を皆、目の当たりにしただろう。彼の名前も確実に対戦を組む中で入れていかなければならない」
──トフィック・ムサエフのKO劇は素晴らしかったですが、あの試合をどうご覧になられましたか?
「3年前、彼が日本でパトリッキー・ピットブルを倒した試合を見ていたので、彼の強さは知っていた。当時RIZINトーナメントのチャンピオンになった。その後、彼がフリーエージェントになった時にBellatorに来たいと聞いたのですぐサインをしたんだ。彼の威力は凄かっただろう? ただ、彼の本当の凄さは試合時間があまりに短かったので一部しか見れていないかもしれないが、とても優れた選手だと思う。彼の試合をこれまで何度も見たが、Bellatorの155lbs(ライト級)の階級を見ると、かなりパワフルで強く充実している。これからどうなるかが楽しみだ」
──ジェソン・ジャクソンのパフォーマンスをどう見られましたか?
「彼は彼のしなければいけないことをやっただけだと思う。エンターテイニングだったかと聞かれれば、そうではなかったと思うが、ダウンを獲らなければいけない時にダウンを獲りに行っていた。打撃をしたかったのではないのだろう。それがリマとの戦いだったのではないだろうか。今回リマはテイクダウンを取られることを止められなかった。(リマが4連敗となる事について)これは彼本人に聞かなければいけない。この先どうしていくかは彼が決める事ではないかな」
──ウェルター級王者のヤロスラフ・アモソフ(ウクライナ)の現状はいかがでしょうか。いつ試合に戻ってきますか?
「米国に来れるようビザの手配を彼と進めている。彼の家族と一緒に。現在はドイツで書類を待ちながら準備を進めているのではないかと思う。年内にはケージで迎えられるといいと考えている」
──今後の予定は?
「年内はあと7大会を予定している。ミドル級のダルトン・ロスタには感心した。少しずつ試合の強度を上げて今後どうなるかを見ていきたい。今回のプレリムカードを見ても、Bellatorは選手を育て上げるのはどこよりも長けていると自信を持っている。
今は5、6の大きいジムが8、9割くらいのトップ選手を抱えていると思う。ATTは設備もかなり整っていて宿泊施設もある。私は堀口恭司ともそこで出会った。彼はATTの寮に1年くらい住んでいたと思う」