2019年6月21日(金)東京・後楽園ホール『K-1 KRUSH FIGHT.102』にて、スーパー・ライト級3分3R・延長1Rで堀井翼(ネクサスジム)と対戦する瑠久(るーく/K-1 GYM横浜infinity)。
ダブルメインイベント前の第6試合という位置で行われるこの試合。注目を集めているのには理由がある。
3月の『Krush.99』にK-1 JAPAN GROUP初参戦した堀井は、1Rにダウンを奪われながらも3度のダウンを奪い返して1R2分46秒でKO勝ち。その試合のインパクトもさることながら、もっと話題を集めたのは試合前の個性的すぎる“メンチ切り”だった。堀井が「フラッシュバック」と命名したこのメンチ切りは、相手に背中を向けてエビ反りになって相手を睨みつけるというもの。このフラッシュバックがSNSで話題を呼び、YouTubeでの動画再生回数は70万回を超えた(6月18日現在)。
その話題の男・堀井と対戦する瑠久は、5月15日に行われた記者会見で堀井のフラッシュバックに同じフラッシュバックで対抗した。
格の違いを見せつけたいと思います
──3月「K'FESTA.2」の近藤魁成戦は残念な結果に終わりましたが、改めて試合を振り返っていただけますか?
「むちゃくちゃ悔しかったっすね。同じ相手に2回負けたこともそうだし、今回は完敗って感じだったんで……正直、4日間ぐらい家に籠ってました(苦笑)」
──それからどう気持ちを切り替えたのですか?
「色んな人に心配されて励まされたんですけど、そこで腐ったままじゃしょうがないんで。『まだまだこれからだ!』と思って自然な感じで気持ちを切り替えました」
──その中で今回は階級をスーパー・ライト級に下げての試合となりました。階級を下げることは前々から考えていたのですか?
「そうですね。正直ウェルター級だと相手と体格が全然違うんで、スーパー・ライト級が適正だと思っていました。スーパ・ライト級だったら自分本来の強さが一番出せるのかなと思います」
──そして対戦相手が堀井選手に決まりました。最初にオファーを受けた時はどういう心境でしたか?
「いやぁマジでヤバイっすよね(笑)。『まさか!』と思ってビックリしました。僕、堀井選手のKrushデビュー戦を見てたんですよ。会場で見た時はあんまり印象なかったんですけど、試合が終わったあとにみんなが『めっちゃ面白い!』『マジでヤバい!』って言ってるから、改めてYouTubeで試合を見たらすげえ再生回数で、確かに『コイツ、ヤバイ』みたいな感じでした(笑)。その時はまだ階級が違ったんで特に意識はしてなかったですけど、俺がもしアイツとやることになったら絶対俺もコレ(背中を見せてからのにらみつけ)やるなって思いました(笑)」
──実際に対戦することが決まって会見でも堀井ワールド全開でしたが、隣に座っていてどんな心境でしたか?
「あれだけ話題を作れる選手だから、めっちゃオイシイですよね。試合でしっかり俺の方が強いってところを見せて、格の違いを見せつけたいと思います」
――キャラが特徴的で目立つ選手ですが、ファイターとしてきっちり倒さなければいけない相手という認識ですか?
「そんな感じっすね。ただ油断は全然してないですよ。今まで以上に練習もするし、今回は本当にしっかり試合で魅せたいですね。『やっぱり瑠久はヤバイな』や『すげえ強え!』みたいな感じで綺麗に倒したいと思います」
──堀井選手は「俺の試合は刺激が強いから心臓が悪い人は見ない方がいい」と言っていましたが、逆に自分がそんな試合をしたいですか?
「そうっすね。もう何もさせないですよ。今回のテーマは触れさせないで当てるって感じで圧倒します」
――改めて新しい階級で戦っていくうえでの目標を聞かせてください。
「もちろんチャンピオンも獲りたいし、今年は横浜アリーナでK-1をやるんで、それも見据えています。自分は地元が横浜だし“ハマの無限戦車 ”ってニックネームがついてるぐらいなんで、俺が出ないとダメだろって気持ちもあります。目の前の一戦一戦をしっかり倒して勝って、自分の目標を実現させます」