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【RISE】原口健飛とGLORY世界王者ペットパノムルンがRISE世界王座決定戦で再戦「今回は1Rから潰しに行く感じでボコボコにしてやろうと思う」(原口)

2022/07/04 15:07
【RISE】原口健飛とGLORY世界王者ペットパノムルンがRISE世界王座決定戦で再戦「今回は1Rから潰しに行く感じでボコボコにしてやろうと思う」(原口)

昨年11月に敗れたGLORY世界王者ペットパノムルンとRISE世界タイトルを懸けての再戦が決まった原口

 2022年8月21日(日)エディオンアリーナ大阪で開催される『RISE WORLD SERIES 2022 OSAKA』の対戦カード発表記者会見が、7月4日(月)都内にて行われた。


 今大会のテーマは「日本vs.世界」。会見の冒頭、伊藤隆RISE代表は「当初はRISEvs.GRORYの予定だったが8月20日にGLORYのドイツ大会が開催されるということで、そこに直樹の出場が決まりました。お互いの大会に選手を出していくという形になり、今回は日本vs.世界のテーマで開催します。GLORYと話し合いましたがRISEvs.GLORYは年内にスライドさせることになりました。今後もGLORYにRISEの選手を参戦させていきたいので、8月の結果で推薦選手も選んでいきたい。RISEは強さを求めるのがベースなので世界と戦っていきます」と説明した。

「日本vs.世界」は4対4で行われ、RISE世界スーパーライト級(-65kg)王座決定戦3分5R無制限延長Rとして、GLORY世界フェザー級(-65kg)王者ペットパノムルン・キャットムーカオ(タイ)vs.原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM)が決定。


 ペットパノムルンはサウスポーで170勝38敗4分の戦績を誇り、2011年にプロムエタイ協会バンタム級王者、2013年にスーパーフェザー級王者となって2階級制覇。2015年にはトーナメント戦の『トヨタ・ムエマラソン』-64kg級で優勝、2016年にWMC世界ライト級王者となった。

 セクサン、サムエー、ペットモラコット、チャムアックトーンらスター選手としのぎを削って勝利を収め、2016年8月からはGLORYに参戦。ザカリア・ゾウガリーやアブデラ・エズビリらから勝利を収めると、2018年9月に ロビン・ファン・ロスマレンに挑戦し、判定勝ちでGLORY世界フェザー級王座を奪取した。同王座は4度の防衛に成功している。また、2018年にはGLORYの“ノックアウト・オブ・ザ・イヤー”に輝いた。2021年11月にRISEに初来日を果たし、原口と対戦して判定3-0(30-29、30-28×2)で勝利している。


 原口は空手出身で、高校からはボクシングを始めて17歳でプロデビューし、2016年西日本新人王決定トーナメントで準決勝進出。2017年にキックボクシングでプロデビューすると、わずか2戦目でACCELフェザー級王者となり、翌年(2018年)のRoad to RIZINキックトーナメントで優勝。チャンヒョン・リー、森井洋介からも勝利を収め、2020年1月大会で秀樹を降してRISEライト級王座に就いた。

 2020年10月11日には「DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント」で優勝。2021年2月には白鳥大珠に圧勝、9月もタップロンにKO勝ちしたが、11月にGLORY世界フェザー級王者ペットパノムルンに敗れて連勝がストップ。今年4月、ロンペットを初回KOして復活すると、6月の『THE MATCH』では第5代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の山崎秀晃に2R0分33秒、TKO勝ちを収めている。戦績は22勝(14KO)2敗1分。


 伊藤RISE代表は「前回ペットパノムルン選手が来日した時に、RISEの世界タイトルマッチを熱望していた。その相手を探そうと考えいて、原口の昨今の活躍、山崎戦も素晴らしかったし、対戦者に一番適任ではないかと私の中で確定して決めました。元々、原口は今大会でザカリア・ゾウガリーとやる予定だったんですが、ワクチンを打っていないのと今後も打つつもりもないということで来日ができないことに。なので、原口の活躍を見て王座決定戦に選出させてもらいました。原口にはさらに上に行くための切符だと思ってもらいたい。GLORYのタイトルにもチャレンジしてもらいたいと思っています」と、この試合が那須川天心のRISE世界フェザー級タイトルに続く2つめのRISE世界王座の決定戦になった理由を説明した。


 会見に出席した原口は「僕は素直に再戦できるのが嬉しい、まだ早いと言う人ももう勝てるって言う人もいる。でも僕は山崎戦が終わって『やるか?』と聞かれて即答したので3R以内に仕留めます。前回はやりたいことが出来なくて後悔しかなかったので、今回は1、2Rで仕留める感じでやります」と、KOでリベンジする自信があると話す。

 前回との違いには「前回負けてから気持ちが強くなりました。技術面で負けていた部分もありましたが、気持ちで負けた部分が多きかったので、そこを改善すれば問題ない。4月、6月の試合を終えて気持ち的にも強くなりました」と、精神面が違うとする。

「怖かった攻撃、痛かった攻撃はそんなになかった。ミドルは痛かったけれど許容範囲。恐怖心がなかったし、ただ自分が弱かっただけなので」と、敗因は前回の自分が弱かっただけとした。


 前回の試合で勝機はあったかと聞かれると「僕のいい攻撃も当たったんですが、腰が引けている部分もあったし、僕が一番強い間合いで当てることが出来なかったのでそこが悔しい。今回は1Rから潰しに行く感じでボコボコにしてやろうと思います。ペットは僕の対策はあれがMAXではないかと思う。今回は逆に組まずに来てくれたら僕が有利」と、今回は自分が一番強い間合いで1Rから勝負したいという。

 すでに再戦のシミュレーションはしていたのかとの質問には「それはさすがに、すぐにやるとは思っていなかったので。元はゾウガリー選手だったから。ただ気持ちの部分を強化しているので、そこだけ強化すればやることは変わらない。そこは改善してきました」と答える。

 フィニッシュパターンについては「けっこうパターンあるし、20パターンくらい作って確実に一撃で仕留められると思います」と自信を見せる。


 RISEで2つめとなる世界タイトルが懸かったことには「ベルトが懸かっていると思うと守りに入る。ベルトは勝って付いてくるものだと考えます」と、タイトルのことは考えずペットパノムルンにリベンジすることを考えるとした。

 ここで勝ったら今度はGLORYのタイトルに挑戦、GLORY本体に乗り込んでいきたい気持ちもあるかと問われると「もちろんそれもあるし、勝ったらすぐに行くわけじゃないですが、戦いたい人もいっぱいいるので、GLORYでも戦いたいと思います。現地に行ってベルトを獲った人はいないので、それはやってみたい。あとGLORYのベルトを持ってみたいですね」と、世界への挑戦を望む。

「さすがRISE。だから、いてよかったと思う。これからもRISEに恩返ししていきたい」とRISEを背負って世界と戦っていくと宣言した。

 最後に原口は「前回は不甲斐ない試合をして負けたので、今回は圧倒的に勝って、やっぱり原口だと思わせる試合をします」と意気込みを語った。


 また、ペットパノムルンからはビデオレターが届き「日本に戻れることが嬉しいです。RISE世界ベルトを懸けて原口選手ともう一度、戦うことが最高に嬉しいです。準備は完璧に仕上げます。世界中の私のファンが応援してくれると思います。間違いなくエキサイティングな試合になるでしょう。8月21日は楽しみにしてください。皆さんをハッピーにします」とコメントした。

 なお、RISEは10月15日に大田区総合体育館でビッグマッチを開催することを発表。賞金トーナメントの『DEAD OR ALIVE』やvs.世界のカードを組む予定だという。

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