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インタビュー

【RIZIN】大金星の山本空良「判定で勝って凄く悔しい」が父・山本喧一からは「胸を張って歩け」と言われた

2022/07/03 02:07
【RIZIN】大金星の山本空良「判定で勝って凄く悔しい」が父・山本喧一からは「胸を張って歩け」と言われた

強敵カイル・アグォンから勝利を収めた21歳の山本

 2022年7月2日(土)沖縄アリーナ『RIZIN.36』の第10試合フェザー級(66.0kg)5分3Rで、カイル・アグォン(SPIKE22)を判定3-0で破る大金星をあげた山本空良(パワーオブドリーム)が、試合後インタビューに答えた。

 山本は、元UFC-Jミドル級王者の山本喧一の次男で21歳。2021年11月のRIZINデビュー戦では鈴木千裕に判定負けも、21年2月のRIZIN TRIGGER 2ndでは、新居すぐるにTKO勝ち。連戦となった3月のRIZIN.34では父と同じU系の中村大介に真っ向勝負を挑み、判定勝ちを収めた。今回でRIZIN3連勝。

Uの技術を使って勝っていきたい


――試合後の感想は?

「正直、判定で終わった後凄く悔しかったです。買って悔しいってなかなかファンの方は分からないと思うんですけれど、トップに殴り込むにあたって一本・KO取って勝っていきたいと思ったのでここでカイル選手にKO・一本することが自分にとっての意味になってくるので。正直悔しい気持ちもあったんですけれど、会長には胸を張って歩けと、これからどんどん成長していけばいいからという言葉をもらっているので、今はスッキリした気持ちです」

――試合が終わっての対戦相手の印象は?

「テイクダウンに来るんだろうなと思っていたんですけれど、貪欲というか勝利にしがみつくと言うか、何でもするから勝つって気持ちが凄くて。これがトップ選手たちの戦っていく、人生を懸けて戦っている人の想いなのかなと思って押し潰されそうになったり、止まりたいっていう気持ちもありました。戦っている時の印象は同じだったんですけれど、気持ちの持ち方は全然怖いと思いましたね」


――今回が初の国際戦。日本人ファイターとはどう違った?

「向き合った時にリーチの差を感じたり、あとは日本人選手とはやり慣れているので自分からどんどん攻めていける気持ちがあるんですけれど、カイル選手は圧の掛け方も上手かったですし、一発のパンチを持っているんじゃないかっていう、自分の勝手なイメージですけれどハードパンチャーの選手が多いイメージがあったので海外選手とやっていくにはもっともっと、パワーを付けるというよりかはそのパワーに勝てる技術を付けていきたいと思いました」

――今回の試合で得た課題はパワーに優る技術を付けるということ?

「はい、そうですね。自分の技術の足りなさ、あと動きの遅さですね。日本人選手が海外の選手に勝っていくにはパワーではなくて技術やスピードだと思うので、もっともっとこれからの練習で身に着けて行こうと思いました」


――高田延彦キャプテンが解説で「ヤマケンが父親なら俺は叔父さんの気持ちだ」と言って見守っていたが?

「自分の師匠の師匠ということで、高田さんの技術が会長に渡って自分に渡っているわけじゃないですか。その技術で負けたら会長も悔しいと思いますし、高田さんも思うところがあるんじゃないかなって思うんですよね。Uのいろいろな戦士たちがいますけれど、自分に注目してくれる人もいるので、自分が負けるっていうのはまだUというものを背負い切れてはいないんですけれど、やっぱり悔しい気持ちになってしまうかもしれないのでUの技術を使って勝っていきたいなと思いましたね」

――今後の展望は?

「正直カイル選手に判定で勝って悔しいって気持ちはありますけれど、もっともっと上の選手と戦っていきたいですね。判定かもしれないですけれど、次はKOか一本を獲れる技術を付けてベルトに絡む試合をしたいですね」


――1Rと3Rは厳しい展開で、2Rにニアフィニッシュだったことが評価されたと思うが、これがRIZINの判定基準だということは頭の中にあった?

「そうですね、昨日のインタビューでカイル選手が1Rで倒すと言っていたので、1Rでパワーやスタミナを使ってくるだろうなって思っていたので、1Rはある程度やられてもいいから凌いで2Rで一気に行こうと考えたんですよね。ただ、これがもっともっとフィニッシュの強い相手だったら自分やられているなって試合中に思ったので、そこら辺は反省点ではありますね」

――2Rにダウンを奪った流れは、アグォン選手がテイクダウンに来る際にパンチが入りやすいという研究の成果?

「テイクダウンにヒジやヒザを合わせる練習は会長がムエタイをやっていたので練習したので、その成果が今回出たかなと思っています」


――同じ北海道の西川大和選手の活躍は刺激になっている?

「めちゃめちゃ刺激になりますね。やっぱり大和選手が勝つとその日が休みでも練習しちゃいますし、めちゃめちゃ応援したくなる気持ちもありながら嫉妬の気持ちもあるんですよね。正直、自分はまだまだ大和に負けているというか、大和に追いつけてないと自分は思っているので、追いつきたかったり一緒に並んで戦っていきたい、またはもしよろしければ大和選手もRIZINに呼んでいただいて、大和選手がRIZINに出て自分もRIZINに出て一緒に試合をして行けたら自分はけっこう嬉しいですね。北海道の2人で出来るのは」


――3Rの中盤のドントムーブで山本選手がガードに入れていて、カイル選手がガードの外に出そうとした。あの時の気持ちは?

「それもさっき言ったように勝ちに貪欲というか。相手選手が喰らって気付いていないだけかもしれないので何とも言えませんが、こういうところ、ちょっとずる賢いところなんかも使わないで勝ちたいですけれど使っていかないと勝てない試合もこれからもしかしたら出てくるかもしれない、というところは学びでもありますし、多分これからやっていく選手にもそういう選手たちがいるので、そういうのに正当で勝てる選手になりたいですね。まあ、あれをやられた時には気持ち的には“まあいいや、ここから頑張ろう”みたいな気持ちを切り替えて頑張りました」


――本人は冷静だった?

「今回の試合はどっちかと言うと冷静すぎて、もっともっとアツい試合をしたいと思っていたので、そこは凄い自分の恥じるべきというか。冷静に試合をしすぎるのは自分的には好きじゃないので、もっともっとアツい試合をしてファンの方に格闘技面白いって思われる試合をしたいので、そこはこれからももっと頑張っていきます」


――3R初っ端にああいう相手にレスリングをされること、あるいは下になる展開になることには抵抗なく試合をしていた? それとも失敗だった?

「作戦的には、1Rは1回目は切ってそれからは自分で受けようと思ったんですよ。1回目から切れなかったんですけれど、正直下になってもいいというか。腕十字とか三角で今回極めたいと思っていたので。自分も芦田戦を見ていて芦田選手が三角を取ろうとして取れなかったシーンがあったんですけれど、俺は取れるよってところを見せたい気持ちが強く出すぎたと思っています」

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