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インタビュー

【RIZIN】山本美憂に勝利した大島沙緒里が望む「軽い階級を作ってもらえたらいいなと思ってまずは自分が頑張っています」

2022/07/02 23:07
【RIZIN】山本美憂に勝利した大島沙緒里が望む「軽い階級を作ってもらえたらいいなと思ってまずは自分が頑張っています」

狙っていた技が出来なかったことと、最後守りに入ってしまったことに納得がいっていない様子だった大島

 2022年7月2日(土)沖縄アリーナ『RIZIN.36』の第12試合女子スーパーアトム級(49.0kg)5分3Rで、山本美憂(KRAZY BEE/SPIKE22)に判定2-1で勝利した大島沙緒里(AACC)が試合後インタビューに答えた。

 大島は2021年10月に浅倉カンナから判定2-1で勝利し、今回でRIZIN2連勝。柔道ベースの大島は、DEEP女子ミクロ級(-44kg)王者、そして、DEEP JEWELS女子アトム級(-47.6kg)王者として2冠を持つ。夫は2018年の「講道館杯全日本体重別選手権」男子60kg級優勝の大島優磨で現在、双子の娘を育てる母親でもある。

これから2カ月間は夫のサポートにまわる


――判定は自分ではどう思っていた?

「最後の方は失速して、正直守りに入った部分があったので負けたと思いました」

――対戦しての印象は?

「印象は変わらなかったというよりかは、予想以上に守りも強かったので一本獲りに行くことをずっと練習してきたのに出せなかったのは悔しいです」

――試合後のマイクではチームメイトの本野美樹選手のことを話していたのは?

「美憂選手にもお礼を言いたかったんですけれど、次勝ったら絶対に同期の本野のことを言おうと思っていて。1回負けたと思ったのでもう言えないと思ったんですけれど、言えることになったので。美憂選手に最初にお礼を言うべきだったなと反省はしているんですけれど、やっぱり本野と出たいし、いつか試合をしてもいいと思っているので、同じ階級なので。試合になっても構わないけれど、やっぱり強い人がRIZINに出るべきだと私は思っているので(名前を)出させていただきました」


――勝った後で双子のお子さんも一緒にリングに上がられて。ようやく笑顔が見れたがどういう感情が出た?

「RIZINに出るって決まってから気持ちの余裕がなくて、子供に怒っちゃってピリピリ感が多分伝わっていたと思うし、いつも怒ってもその後ケアしたりも出来たのにずっと怒ってしかいなかったから、凄い我慢させてしまったなって気持ちと、安心感で子供と会った時は本当に嬉しかったし、ゆっくり出来るなって思いました」

――RIZINで2連勝。今後の目標は?

「いま明確な目標はないです。けれどさっきマイクで言わせてもらったように、本野とまずはRIZINに出て、出るだけが目標ではないので2人で活躍で来たらいいなと思いますし、与えられた試合に絶対に勝つつもりで練習やトレーニングを積んで成長した姿を見せたいですね」


――体重を含めると女子スーパーアトム級はキツい?

「正直、49kgになると(一本が)獲り切れないなって思っている部分があって。でもやっぱり自分がこうやって勝つことによって下の階級を作ってもらえたらいいなって。今回の須田選手やにっせー選手はもっと下の階級だし、須田選手はきっとミクロ級まで落とせる体重なので。身体が小さくても頑張っている選手はたくさんいるので、ちょっと軽い階級を作ってもらえたらいいなと思ってまずは自分が頑張っています」

――前半にキムラを獲りに行く場面があったが、それを極めさせない力が山本選手にあったのか?

「取りに行こうと思ったんですが、1Rだったのでかなり守る力も強かったですし、レスリング出身の人ってブリッジ力もあって。自分は下から後ろに返すのが得意なんですけれど、やっぱりレスリングの選手は上手くいかないなって思いました」


――序盤は攻めて取りに行った結果、下になっても大丈夫というところと、3Rにクロスガードで耐えていたのは気持ちが違った?

「1Rと3Rの時は気持ちが違っていました。下からの用意していた技があったんですけれど、守りが堅くていけなかった感じでしたね」

――お子さんにしてあげたいことは?

「今アンパンマンの映画をやっているので映画に連れていきたいです」

――夏はご主人のサポートを?

「そうですね。私が総合を始めてから、中学校から全日本の強化選手に入っていたのが一気に落ちてしまって。旦那の会社からも頑張ってサポートよろしくねって言われたのに、逆になっちゃって本当に申し訳ない気持ちがありますし。なので8月、引退試合になってしまうかもしれないのでまずは2カ月サポートにまわって何とか。やっぱり自分ももっと思い切り柔道をやりたかった、今でも柔道への想いはありますし、旦那にももういいって思うくらい続けて欲しいので全力でサポートしたいなって思っています」


――ご自身としてはどういったことが勝利の決め手になったと思っているか?

「蹴りと私の打撃は本当に変則的なので、それがちょこちょこ当たったからかなって」

――ダメージとニアフィニッシュが重視されているところで、自分が勝っているとの認識は?

「なかったですね。ちょっと守りに入っちゃったのでこれは負けたって最後に思いました」

――下になった時に自分でコントロールしていたという意識はなかった?

「クロスガードにはなっていたんですけれど、私が狙っていた技とはほど遠かったというか。ポイントを押さえられなかったのでダメだったかなって自分では思っていました」


――向こうに何もさせないという意味ではコントロール出来ていたのでは?

「パウンドをもらって実はけっこう頭にダメージが来ているんですよね(笑)。普通にしているんですけれど。けっこう頭が痛いです。でも柔道の時に頭をけっこう打っているので強いのかなって(笑)」

――これまで投げでは上になれたところが、今回は何回か下になった。それは体重差が大きい?

「そうですね。前回はDEEP JEWELSで47.6kgだったので、本当に柔道で培ってきたフィジカルと力で何とかなったんですけれど、やっぱりそうはいかなかった。平田(樹)選手と柔道対策をしてきていますし、けっこうアップとかを見ていても研究しているんだなって伝わったので上手くできなかったですね」

――その本来の階級のところに本野選手に出て欲しい、と?

「RIZINに出るために5月に49kgで出ているので。本当に練習していても全く敵わないので、本野選手はむちゃくちゃ強いです」

――明日はソーキそば巡りは出来そう?

「一軒は行ったんですよ。なので明日はソーキそば巡りとかき氷を食べに行きたいです。氷ヲ刻メ(今大会出場した曹竜也のかき氷店)に行きたいです(笑)」

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