ムエタイ
インタビュー

【BOM】吉成名高が本場タイの現役選手と3年ぶり対戦「期待以上のKO勝ちを見せて『やっぱり名高は凄い』と思ってもらえるような試合をしたい」

2022/07/01 20:07
【BOM】吉成名高が本場タイの現役選手と3年ぶり対戦「期待以上のKO勝ちを見せて『やっぱり名高は凄い』と思ってもらえるような試合をしたい」

プロムエタイ協会&WPMF世界タイトルの同時奪取に挑む吉成名高

 2022年7月3日(日)神奈川・横浜大さん橋ホール『Shimizu presents BOM 36』のメインイベントにて、タイ国プロムエタイ協会フライ級王者ペットニポン・サックチョロボー(タイ)とダブルタイトルマッチ(WPMF世界フライ級王座も懸けられる)で対戦する名高・エイワスポーツジム(=吉成名高/エイワスポーツジム)のインタビューが主催者を通じて届いた。

 名高はこれまでにIBF、WBC、WMCの世界タイトルを得してきたが、WPMFタイトル挑戦は初。ラジャダムナンスタジアム、ルンピニースタジアムのタイ二大殿堂スタジアムと並ぶ権威の高いタイ国プロムエタイ協会に加えてWPMF世界タイトルも一挙に獲得なるか。

――今回はどういうことをテーマに練習していますか?

「本場でバリバリトップ戦線でやっているようなタイ人選手と試合をするのが多分3年ぶりになります。久しぶりなので、首相撲など、向こうのリズムで戦うことに少し不安があります。首相撲に合わせる攻撃だったり、組まれない練習だったりと、相手の映像を見てトレーナー陣といろいろと研究して対策しています。今の時代、便利なことにYouTubeでだいたいの選手の試合映像が見られるので、相手の癖を見抜いてそれに対してこういう動きをしようとかも考えています」


――対戦相手のペットニポンについてはどのような印象がありますか?

「基本的にオールラウンダーなのですが、組んでのヒザは上手いなと。近づいてきてロックしてヒザを打つタイプというよりも、手が伸び切った位置で刺すようなヒザを出してくるような選手なので、そこはしっかり対策をしないといけないなと思います。あと、ミドルキックが上手く、今まで通りパンチでKO狙いにいくとミドルを合わせられると思うので、そこは警戒しています」

――日本人選手との対戦が続いたことで、ムエタイのリズムにはない戦い方で戦うプランはありますか?

「パンチの技術などは日本の選手の方が分があるのでもちろんそういう部分も出したい気持ちはありますが、僕はあえて向こうの技術、リズムで勝ちたい気持ちはあります。内藤啓人選手との試合前ぐらいから週1~2回、横浜光ボクシングジムの赤穂亮選手(日本バンタム級王者)のパーソナル指導を受けているので、そのパンチの技術はもちろん使いますが、変にステップを使って翻弄したりとかはなく、いつも通りのムエタイスタイルで挑もうと思います。やはり向こうの技術で勝つことがカッコイイなと。ペットニポン選手はタイで名前のある選手で、もしかしたらタイの現地の方々も映像を見るかもしれないので、ムエタイのリズムでしっかり勝った方が向こうの人にも認められると思います」


――ボクシングジムで練習することでパンチはどのように変わりました?

「僕は蹴り主体でしたが、自然に出せるというか、パンチもしっかり混ぜながら攻められるようになって攻撃の幅が凄く広がった感覚があるので、ボクシングジムでやっていて良かったと思います」

――内藤戦前の白幡裕星戦(2022年3月6日)では見事なカウンターの左でKO勝ちでしたが、さらに凄いパンチの技術が身に付いているわけですね。

「ボクサーとスパーをさせてもらって、近い距離からの細かいパンチが出せるようになりました。ヒジに加えてパンチも使えるようになれば、対戦相手にとっては凄く嫌なことかなと思います」

――当初はタイ国プロムエタイ協会フライ級タイトルマッチとして行われる予定でしたが、急遽、石井一成選手が返上したWPMF世界フライ級タイトルも懸けてダブルタイトルマッチとして行われることが決定しました。

「僕のお兄ちゃん的存在の一成君が巻いていたベルトですし、日本人が連続でWPMF世界タイトルを巻くことは凄いことだと思うので、さらに獲らないといけないという気持ちが強くなりました。僕の勝利を期待してくれていると思うので、しっかりいい試合を見せたいと思います」


――その先に見えているプランはありますか?

「今は目の前の試合に集中しているのですが、タイで試合ができるようになればもちろん現地で試合をしたいですし、タイで試合をやりつつ、19日に開催された『THE MATCH』のような注目度の高い大会にもどんどん出たいです。今回はフライ級契約で減量はきついのですが、自分ではフライ級ラストマッチの気持ちでいきます。これからはまた52~53kgあたりでしっかり戦っていきたいと思います」

――53kgだと国内でも凄く盛り上がっている階級ですね。

「僕は特にやりたい選手はいないのですが、誰が相手でも試合が組まれれば僕がやることは同じなので、自分が『THE MATCH』のような大きな舞台のメインを張れるような大きな存在になって、みんなが注目してくれる試合をやっていきたいです」

――ちなみに『THE MATCH』の勝敗予想はあたりました?

「イチ格闘技ファンとして会場で観ていたのですが、オープニングファイトを除いて15試合中11試合分の予想は当たりました(笑)」

――では最後に、会場に来てくれるファンにメッセージをお願いします。

「今回、タイ国プロムエタイ協会フライ級タイトルマッチということで本場の選手と試合をするのは3年ぶりです。僕のKO勝ちを期待している方は多いと思うので、その期待以上のKO勝ちを見せて『やっぱり名高は凄い』と思ってもらえる試合をしたいと思います!」

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