キックボクシング
レポート

【RISE】新女王はerika、猛攻でAKARIを返り討ち。初参戦・花岡竜が実力者対決を制す、知花デビット豪快KO勝ち

2022/06/24 21:06
RISE 1592022年6月24日(金)東京・後楽園ホール ▼メインイベント(第10試合) 第2代RISE QUEENミニフライ級(-49kg)王座決定戦 3分5R無制限延長R×AKARI(TARGET/同級1位)判定0-3 ※48-50、47-49、46-50〇erika(=名前の後ろにハートマーク/SHINE沖縄/同級3位)※erikaが新王座に就く。  AKARIはジュニア時代から第2代RISE QUEENなど5冠王の神村エリカに憧れ、教えを乞い神村の遺伝子を継ぐ女子ファイターで、2019年9月大会にてプロデビューを飾り、2021年3月の「ミニフライ級NEXT QUEENトーナメント 2021」で宮﨑若菜、大倉萌を破って優勝。初代RISE QUEENミニフライ級王者・寺山日葵に挑戦したが、判定3-0(49-48×3)で敗れた。今年4月の「第2代RISE QUEENミニフライ級王座決定トーナメント」準決勝では宮﨑若菜との3度目の対決を制して王座決定戦へコマを進めた。戦績は9勝(1KO)2敗。キャッチフレーズは“美脚炸裂シンデレラ”。  erikaは沖縄在住の選手で、ぱんちゃん璃奈とは練習仲間でもある。2020年8月のREBELSに参戦し、平岡琴から番狂わせの勝利をもぎ取ると10月の「RISE GIRLS POWER QUEEN of QUEENS 2020」に参戦。1回戦で寺山日葵を相手に猛攻を見せ、延長戦で敗れるも寺山を苦しめた。2021年2月には百花からNJKFミネルヴァ・アトム級王座を奪取。12月にAKARIから勝利を収め、王座挑戦が内定していたが、2月に宮﨑若菜に敗れて一歩後退した。4月のトーナメント準決勝では大倉萌をヒザ蹴りでTKOに破っている。戦績は11勝(3KO)2敗。3人の子供を持つシングルマザーであり、キャッチフレーズは“3児のヒロイン”。  両者は2021年12月に対戦し、この時は延長戦の末にerikaが勝利を収めている。erikaが返り討ちにしてベルトを沖縄へ持ち帰るか、それともAKARIがリベンジと王座獲得に成功するか。寺山日葵に続く王者はどっちだ。  1R、ジャブを突きながら右インローを蹴っていくAKARIに、サウスポーのerikaもジャブを突いて左インローを返す。ジャブから左ストレートのerika。AKARIは右ミドルを当てるとワンツーを繰り出す。2人ともジャブが多め。そこから左ストレートを伸ばすerika、インローを蹴るAKARI。AKARIもワンツーを当てに行く。  2R、erikaは左ストレートを顔面とボディに打ち分けていく。左フックも交えて左のパンチを次々と命中させるerika。AKARIは右を打ち返すがerikaの左のパンチを被弾。AKARIは前蹴り、右インローを蹴るがパンチの打ち合いになるとerikaが的確に当てていく。  3R、erikaは左のパンチに加えてボディへのヒザ蹴りも突き刺す。押されるAKARIは前蹴りでerikaを転倒させ、右ハイをかすめるがerikaの突進は止まらない。左ストレート、左フックでどんどん前進してくる。AKARIは前蹴りと左フックで迎え撃つ、右ミドルを蹴る。erikaのパワーに押されるAKARIだが、ヒザを入れる。手数を出すerikaに被弾するAKARI。  4Rも左を繰り出しながら前へ出るerika。右ミドル、前蹴りで応戦するAKARIだがerikaの突進は止まらない。ロープを背負うAKARIにerikaが打ち合いを仕掛け、AKARIも打ち合う。しかし、前へ出るのはerika。前へ出すぎてバッティングになってしまい、試合は一時中断。打ち合いに来るerikaにAKARIも打ち合うが、パワーと勢いと手数に押されるのはAKARI。手打ちのAKARIに対し、erikaはウェイトが乗った左を打つ。AKARIの右ストレートもerikaの顔面を捉える。  5Rも突進するerika。AKARIは前蹴りと右ミドルで対抗するが、erikaは左ロー、ヒザも交えて左ストレート&フックで襲い掛かる。パワーに押されるAKARIはかなりの消耗が見える。AKARIも右ストレートをヒットさせるが、erikaの勢いに押されて組まれると組み負けてしまう。最後は打ち合った両者。  判定は3-0でerikaの勝利。erikaは嬉し涙を流した。マイクを持つと「本当は圧倒して勝ちたかったんですけれど、倒して勝ちたかったんですが判定までいって申し訳ないんですけれど、ベルトを獲るって毎日集中して練習したので獲れてよかったです。RISE王者として最強を目指して頑張ります。このベルトの価値を高めていきます」と誓った。 [nextpage] ▼セミファイナル(第9試合) スーパーフライ級(-53kg) 3分3R延長1R×滉大(及川道場/同級3位、HOOST CUP初代スーパーフライ級王者)判定0-3 ※29-30×3〇花岡 竜(橋本道場/初代KNOCKOUT-BLACKスーパーフライ級王者)  花岡はアマチュアで28冠王を達成し、122勝20敗15分という驚異的な戦績を引っ提げて2019年春に中学卒業後すぐにプロデビュー。2020年8月の『INNOVATION』でフライ級王座認定戦を行い、勝利して無敗のまま王座に就いた。2021年9月にはトーナメントで空龍と濱田巧を破り初代KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級王座を獲得。今年1月の『NO KICK NO LIFE』では石井一成を圧倒しての判定勝ちで周囲をあっと言わせ、3月には岡山で開催されたオープンフィンガーグローブ着用トーナメントも制した。4月にはペットソンチャイ・ソンニンタイ(タイ)にも初回KO勝ち。“平成最後の怪物”と呼ばれている。  滉大は関西で活躍するファイターで2017年4月に現在K-1で活躍する玖村将史、7月に現在RISEで活躍する政所仁、12月にKNOCK OUTで活躍したタネヨシホを連続撃破してDEEP☆KICK 53kg王者となった。さらに、2019年5月のホーストカップではJ-NETWORK&WMC日本スーパーフライ級王者で大崎一貴の弟・孔稀から延長戦で勝利を収め、HOOST CUP日本スーパーフライ王座に就いた。戦績は15戦無敗を誇っていたが、2019年10月のHOOST CUPで大崎一貴に判定2-0で敗れて初黒星。再起戦となった昨年10月の大阪大会ではMA日本バンタム級王者・KING剛をフルマークの判定で下して初防衛に成功。  1R、パンチから右ローにつなげる滉大に花岡は蹴りから早い左右フック。滉大のパンチをよく見てかわし、前蹴りから素早い左右のパンチを繰り出す花岡。滉大が飛び込んでの左ボディを狙うと花岡は左フックを合わせる。  2R、滉大は前蹴りをキャッチしてのパンチを狙うが花岡はくるっと回転してかわす。前蹴りを多用する花岡はパンチでもボディを叩く。滉大は何度も前蹴りをキャッチ。右フックから左アッパーを魅せる滉大に花岡は左ボディ。フックの回転力が速い花岡が手数では優るが、滉大も負けじと打ち返す。  3R、前蹴りをキャッチして攻撃に繋ごうとする滉大。互いに左ボディを打ち、花岡は前へ来る滉大を前蹴りで押し返す。躍動する花岡は次々と攻撃を繰り出し、滉大も前蹴り、アッパーを合わせる。前へ出る花岡がボディから顔面の連打、さらにミドル、右フックとヒットさせる。離れ際にパンチを繰り出す花岡は手数が多く、滉大が前に出てくるところに左フックも合わせる。滉大の前進をフットワークでかわしてパンチを打ち込む花岡。  3Rはしっかり差をつけ、花岡が初参戦でRISEでの初勝利をあげた。花岡はマイクを持つと「試合前に強気な発言したのにしょうもない試合をしてしまった。滉大選手強くてこれがRISEのリングなんだなと痛感しました。。勝ったので大崎選手と言いたかったんですが、8月の大阪でまた強い相手をお願いします。今日の試合してまだまだノビシロあるなと思ったので、8月が決まったら進化した自分を見せられると思うのでこれからの応援お願いします。押忍」と、8月の大阪大会への参戦をアピールした。 [nextpage] ▼第8試合 バンタム級(-55kg)3分3R延長1R〇知花デビット(エイワスポーツジム/Aimhigh/同級3位)KO 3R 1分54秒 ※左フック×京介(TOP DIAMOND/スーパーフライ級5位)  知花は三階級制覇四冠王でムエタイにて活躍した選手だが、パンチ&ローを得意とする。2019年7月以来勝ち星から遠ざかっていたが、2020年12月のRISEで元DEEP☆KICK-55kg王者・内藤凌太を左フックでKOして復活の雄たけびをあげた。2021年7月にはバンタム級2位の良星を延長R判定2-1の僅差ながら破り、トップ戦線へ浮上したのも束の間、11月に拳剛に判定で敗れタイトル挑戦から一歩後退した。戦績は20勝(8KO)14敗4分。  対する京介は風音、政所仁、大﨑孔稀、有井渚海らに苦杯をなめさせられてきたが、2021年11月から現在まで3連続KO勝利と勢いに乗る24歳。前戦3月大会では第2代ジャパンキックボクシング協会バンタム級王者の翼を相手に2R開始30秒でKOし、55kgランカー選手との対戦をマイクでアピールした。その念願が叶って今回3位の知花との対戦が実現した。戦績は11勝(3KO)11敗2分。  1R、プレッシャーをかけていくのは知花。左右フックに京介も左右フックを繰り出す。両者とも右カーフを蹴り合い、ボディから顔面へとパンチをつないでいく。後半、京介の左フックが入るが、知花の右カーフに京介が足を滑らせるシーンも。  2Rは知花の圧力に京介は下がらず左右フックを思い切り叩きつけ、アッパーも突き上げる。知花も落ち着いてこれをガードすると右カーフ。京介の右ストレートに知花は左フック。京介も右カーフを蹴り、フックで顔面とボディを知花と打ち合う。京介の右ストレート、左フックに押されて後退する知花だが、左ボディと左フック、右フックで逆襲して京介にロープを背負わせる。  3Rも右カーフを蹴り合う。強いフックをヒットさせる京介だが、知花もすぐに打ち返す。左フックの打ち合い、左ボディの叩き合い。強打の左右フックの打ち合いから京介にコーナーを背負わせた知花は打ち合いを挑む。京介もこれに応えるが右ストレートをもらってダウン。  立ち上がった京介に知花がすぐに襲い掛かり、ロープを背負った京介に左ボディから左フックを見事に決めてKO勝ちを奪った。知花は「応援してくれているおかげで大好きなキックボクシングが出来ていると思います。久しぶりの試合で動けなかったので、これからも全然レベルアップして倒せる自分を、そしてタイトルマッチを組んでもらえる実力になります」と語った。 [nextpage] ▼第7試合 アトム級(-46kg)3分3R延長1R〇平岡 琴(TRY HARD GYM/同級2位)判定3-0 ※29-28、30-28×2×百花(魁塾/同級3位)  平岡は極真会館の『全日本女子ウェイト制空手道選手権』軽量級優勝の実績を持ち、多彩な蹴り技が持ち味の選手。2020年2月には3連勝でRISE QUEENアトム級王者・紅絹に挑み、ダウンの応酬の末に判定で敗れると、同年8月にerika、10月にはsasoriに判定負け。2021年4月には小林愛理奈に判定2-0で惜敗と泥沼の4連敗。しかし、9月の奥脇奈々戦で勝利をつかみ復活の狼煙をあげると2022年2月には田渕涼香に判定で勝利して連勝を飾った。歯に衣着せぬ発言で話題を呼ぶ“怖いお姉さん”。戦績は11勝(3KO)7敗1分。  百花は中学2年生でキックボクシングを始め、2010年12月にプロデビュー。2012年5月に『JEWELS』で行われたキックルールトーナメントで優勝して注目を浴びた。2017年9月にミネルヴァ・アトム級王座を奪取。2020年11月の『QUEEN of QUEENS 2020』ではベスト4に進出。2021年1月、erikaに敗れてミネルヴァ・アトム級王座を失った。9月のRIZIN初参戦ではぱんちゃん璃奈と対戦し、敗れはしたものの好試合を展開。11月もRIZINに参戦して未來に圧勝したが、前戦は今年2月に現アトム級王者・宮﨑小雪に判定負け。戦績は21勝(1KO)19敗3分。  両者は2019年9月に対戦し、延長戦にもつれ込む接戦の末に平岡が判定勝ちしている。百花は「リベンジしてみせる」と息まき、平岡は「20戦目にして初の再戦。3年前の私に勝てなかったのに今の私に勝てるわけないでしょ」と言い放つ。  1R、互いにワンツーを当て合い、右ローを蹴る。平岡は右カーフと左ミドルを蹴る。平岡は蹴り、百花は左右のフックで攻撃を繰り出すが、距離は平岡の距離か。平岡の右カーフ、左ミドル、右ストレートが決まる。  2R、タイミングよく右ローを蹴る平岡。百花は左右フックを繰り出すが、平岡の蹴りの距離で届かない。平岡は離れ際に右ストレートもヒットさせる。百花のフックをバックステップでかわし、入ってくるところにローやミドルを合わせる。  3R、パンチを出しながら前に出る百花だが平岡はバックステップを使って距離をとり逆に右を入れる。後ろ廻し蹴りで魅せ、前蹴りで突き放す。アタックを繰り返す百花だが自分の距離で戦う平岡のヒットが目立つ。左右フックに頭を下げた百花の顔面を蹴り上げる場面も。最後まで左右フックを振って前へ出る百花だが、平岡がしっかりディフェンスしながら蹴りを当てていった。  自分の距離を保ち、打たせずに打つ新境地で平岡が百花を返り討ちにした。 [nextpage] ▼第6試合 スーパーライト級(-65kg)3分3R延長1R×森香津眞(チームドラゴン/同級3位)KO 3R 1分18秒 ※3ノックダウン〇マサ佐藤(WSRフェアテックス/英雄伝説64kg級アジア王者)  森は2018年RISING ROOKIES CUPスーパーライト級優勝を飾り、強烈な左ボディブローを武器に4戦4勝4KOと快進撃を続けていたが、2019年7月のスーパーライト級王座決定トーナメントで山口侑馬にKOで敗れ初黒星。同年11月にはプロデビュー戦の伊藤澄哉に敗れて連敗を喫した。しかし2020年2月に吉瀧光を2RでKOして復活すると3連勝、今年1月には実方拓海と引き分けた。戦績は7勝(5KO)2敗1分。  佐藤が一躍その名を轟かせたのは、2018年2月12日の『KNOCK OUT』で水落洋祐と打撃戦を繰り広げ、何度も顎を跳ね上げられながら耐え抜き、ヒジ打ちで大流血させて逆転TKO勝利を収めた一戦。KNOCK OUTスーパーライト級トーナメントでも準決勝進出を果たした。これまで英雄伝説64kg級アジア王座、西日本統一ライト級王座、蹴拳ムエタイ同級王座、DBS同級王座、RKA同級王座などを獲得。沖縄をベースに活動していたが、2021年2月から東京に拠点を移し、ウィラサクラック・フェアテックスジム所属となって様々な団体に参戦している。前戦は4月の『藤原祭』でバズーカ巧樹にTKOで敗れた。RISEには2度目の参戦となる。  1R、森は左へ回り込みながら左インローを何発も蹴っていく。佐藤は蹴られながらも前へ出て左フック。前へ来る佐藤を左ミドル、パンチのコンビネーションで迎え撃つ森。佐藤はやや遠い距離からロングのフックを振るう。森は前蹴りで距離をとり、右ストレートへつなぐ。そして得意の左ボディ。  2Rも前に出る佐藤だが森の左フックにグラつく。すぐに前へ出て左右フックを打つ佐藤に森はつかんでのヒザ蹴り、接近しての左ボディ。森のジャブをもらっても前へ出て左右フックを繰り出す佐藤に森は後退を余儀なくされる。手数を出す佐藤に森は手が出なくなる。  3R、左右フックでガムシャラに攻める佐藤に森はガードを固めて防戦一方に。ついには佐藤のフックで森がダウン。佐藤の後ろ蹴りから左右フックの連打に揺れる森の身体。左フックから右で押されて2度目のダウンを喫し、最後は右ミドルを蹴って右ストレートに押されるようにして倒れ、2R中盤まで劣勢だった佐藤のKO勝利となった。  佐藤は「また上がりたいので次の試合もよろしくお願いします」とアピールした。 [nextpage] ▼第5試合 -66kg契約 3分3R〇安彦考真(Executive Fight 武士道)KO 2R 0分51秒×YO UEDA(TARGET SHIBUYA)  今年2月に開催されたオープンフィンガーグローブマッチのみの大会『RISE FIGHT CLUB』でプロデビューを果たした安彦がプロ2戦目を迎える。「年俸120円のJリーガー」として話題となった安彦は、2017年に全ての仕事を辞して若き頃に断念したJリーガーを目指し、翌年に年俸ほぼ0円で契約をつかんだものの2020年にはJリーガーを引退。格闘家に転身し、小比類巻貴之の元で練習を重ね2021年4月にセレブ格闘技大会『Executive Fight~武士道~』にてデビュー。アマチュアで3戦3勝の戦績を収めて2月のプロデビュー戦では元西武ライオンズの投手・相内誠との「野球vsサッカー」対決で初回KO勝ちを飾り、会場を大いに沸かせた。  その安彦の対戦相手となるのはYA-MAN率いるTARGET SHIBUYA所属のYO UEDA。5月14日に初開催となった40歳以上限定のアマチュア大会『RISE VOA』で1R 77秒で豪快KO勝利となったUEDAは試合後のマイクで「安彦選手と戦いたい。40代では自分が敵無しだと思っている」と宣戦布告。熱望していた安彦戦が決定し49歳でプロデビューを果たすこととなった。  1R、頭を下げて突っ込むUEDAに安彦は左三日月、組んでのヒザ蹴り。思い切り右フックを振り回すUEDAだが、終盤には疲れが見える。  2R、左右フックの連打で襲い掛かる安彦にUEDAも右フックで対抗。両者は何度か揉み合って転倒した後、右フックで襲い掛かったUEDAに安彦がヒザを突き上げ薙ぎ払うとUEDAが転倒。そのまま立たなかったため安彦のKO勝ちとなった。  安彦は「自分の中の常識が踏み出せない。そういう姿を僕は見せたい。初めて対戦したい選手が出きました。オープンフィンガーグローブでYA-MAN選手とやりたい。命をかけて戦える試合で彼と勝負したい。勝ったら言おうと心に決めていました。笑われても戦いたい。見せたいものがある」と、なんとYA-MANとOFGマッチで戦いたいとアピール。44歳の挑戦をYA-MANは受けるのか。 [nextpage] ▼第4試合 オープンフィンガーグローブマッチ -63kg契約 3分3R〇瑠夏(L-REX/2017年RISING ROOKIES CUPスーパーフェザー級優勝)TKO 2R 1分00秒 ※レフェリーストップ×YU-YA(魁塾/元RKSライト級王者)  瑠夏は空手をバックボーンに右ストレートを武器とするファイターで、2017年RISING ROOKIES CUPスーパーフェザー級優勝の実績を持ち、プロ戦績は8勝(6KO)5敗1分。2019年3月の試合を最後にリングから遠ざかっていたが、2021年7月に復帰。しかし前回10月と連敗を喫している。今回は初のOFGマッチで白星を目指す。  対するは魁塾の激闘派YU-YA。過去にRKSライト級、double clutchライト級王座を獲得しているが、現在3連敗中と崖っぷち。2月のRISE FIGHT CLUBに続き2度目のOFGマッチに挑む。  1R、左フックで前へ出る瑠夏にサウスポーのYU-YAは左ボディストレートとヒザ蹴りでボディを狙う。右ストレートと左フックの瑠夏にYU-YAも打ち合う。瑠夏の右ストレートでグラついて後退したYU-YAにスタンディングダウンが宣告される。その直後に攻め込んだ瑠夏がYU-YAの左フックでダウン。左右のフックを思い切り振り回す瑠夏。YU-YAの右目下は大きく腫れあがる。  2Rが始まると同時にYU-YAにはドクターチェック。再開後、右ストレートと左フックで攻め込む瑠夏だが、YU-YAが右フックを合わせてダウンを追加。YU-YAは前に出ていくが瑠夏が右ヒザをカウンターで突き刺し、直後に左フックのカウンター。何とか倒れるのを堪えたYU-YAだったが、レフェリーがここでストップした。  瑠夏はマイクを持つと「OFGヤバいでしょう。どっち勝って負けるかドキドキしたでしょう」と言うと、「俺もいいことだけあってここにいるわけじゃない。でも絶対いいことがあるから逃げたい時があっても頼れる人に頼ったり、頼れる人がいなければ俺に頼ってください。元気が出る試合をするので」とメッセージを送った。 [nextpage] ▼第3試合 スーパーフライ級(-53kg)3分3R延長1R〇金子 梓(新宿レフティージム/同級7位)KO 3R 1分59秒 ※3ノックダウン×佐藤九里虎(FAITH/同級9位)  金子はRISEスーパーフライ級新設時からこの階級を盛り上げてきた第一人者で、田丸辰と初代王者を争った経験もある。空手とレスリングをバックボーンに持ち、田丸に敗れるまではデビュー以来8連勝を記録していたが、タイトルを逃してからは55kg転向などでスランプが続いた。2021年は匠朗、鳩に連勝したが、7月に大崎孔稀に敗れた。今年3月には『HOOST CUP』に乗り込み滉大と対戦するも判定負け。戦績を11勝(1KO)7敗としている。  対する佐藤は26戦の戦績を持ち2020年6月にはWMC日本スーパーフライ級王座を獲得している32歳。泥臭い試合に巻き込み若手の壁となっているが、今年に入り2連敗中。金子と同様に連敗からの脱出を懸ける。戦績は10勝(1KO)14敗2分。  1R開始と同時に前へ出ていく金子は左フックから右ロー、佐藤も右フックと左ボディで応戦する。序盤からパンチを交わす両者。金子の左ボディから左フック、さらに左ボディのトリプルが決まる。右ローも蹴ってまたも左ボディ。佐藤はコーナーへ詰まる。ジャブと右ストレートで応戦する佐藤へ金子は容赦ないボディと両足への攻撃で佐藤をコーナーへ釘付けに。佐藤も右ストレートを打つが金子は逃がさない。  2R、佐藤は右ストレートから左ボディにいくが、すぐに金子が左フックの連打、左右の連打&左三日月で佐藤をコーナーへ詰める。圧倒的な手数で攻める金子に佐藤もジャブ&右ストレートで応戦。右ローを蹴りまくったかと思えば左三日月、そして右ロー連打と左ボディと左フックのダブル、右ハイと攻撃の手を休めない金子。佐藤も受けっぱなしにならず反撃するが手数に大きな差がある。  3R、金子は左三日月を連打、さらに左ヒザ、左ボディとボディを攻めておいて右ローも蹴る。またもコーナーに詰まる佐藤。左フックからの左ハイが当たったところで佐藤はスタンディングダウンを奪われる。さらに金子が左右フックの連打で佐藤をコーナーへ釘付けにすると2度目のスタンディングダウンに。  最後は金子が左ミドルと左フックで畳みかけ、佐藤は最後まで倒れるのを拒んだがレフェリーが試合をストップした。金子は「去年体重をオーバーしてしまいすいませんでした。それでも呼んでもらえて感謝しています。今日みたいなごつごつした試合は出来るのでまた使ってください」と前回の計量での失敗を詫びると共に再出発を誓った。 [nextpage] ▼第2試合 バンタム級(-55kg)3分3R〇小只直弥(TBF)判定3-0 ※30-29×2、30-28×相良一志(究道会館)  1R、相良は右ミドル、左フックと力強い攻撃。サウスポーの小只はワンツーがなかなか当たらなかったが、左ストレートが一発当たるとボディにも左ストレートを打っていく。  2R、右の三日月を多用する相良に小只は左ストレートを伸ばしていく。前に出て積極的に攻めて出るが、相良は至近距離で飛びヒザ蹴り。小只の左を連続被弾する相良だが、至近距離での飛びヒザを顔面へヒットさせた。  3Rも前に出るのは小只で左のストレート、フックを当てていく。蹴りで対抗する相良の飛びヒザで小只のマウスピースが吹っ飛ぶ。前に出る小只へ相良は前蹴り、飛びヒザ。左を強打する小只に相良はホールディングが多く警告を受ける。ガムシャラに前へ出た小只が判定3-0で勝利をもぎ取った。 [nextpage] ▼第1試合 フェザー級(-57.5kg) 3分3R×坂本直樹(道場373)判定0-3 ※29-30×3〇しん太郎(=しんはおうへんに申/KRAZY BEE)  1R、両者サウスポー。共にジャブを突いて左ローにつなぐ。前へ出るのはしん太郎でワンツーを繰り出すが、両者とも距離が近くなりすぎて組み付きブレイクが続く。  2R、共に離れた距離から左フックを当て合うが、その後は組みになる。左ロー、ワンツーと手数が多いのはしん太郎で右ハイも浅くヒット。坂本は組んでのヒザ蹴り。  3R、左ローからワンツーを打つ坂本。両者ともホールディングが多く警告を受ける。しん太郎は左ローと左フック。坂本はこのラウンド積極的に前へ出ていったが、両者ともやはり組みが多くなってしまった。  判定は3-0で攻めの手数が多かったしん太郎が判定で勝利した。
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