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2022年7月2日(土)沖縄アリーナで開催される『RIZIN.36』女子スーパーアトム級(49.0kg)5分3Rで、山本美憂(KRAZY BEE/SPIKE22)と対戦する大島沙緒里(AACC)が22日、所属ジムにて公開練習を行った。
RIZINとしては、2020年2月13日の「RIZIN.21」浜松大会前の朝倉未来の公開練習以来となるメディアを入れての公開練習。リモートではなく、直にその動きを大島はマスコミに披露した。
阿部裕幸AACC代表が持つミットに細かいステップから、コンビネーションパンチ、スーパーマンパンチ、左右のキックなどを打ち込んだ大島は、公開練習後、メディアの質問に答えた。
2年4カ月ぶりにマスコミを入れての公開練習解禁も、大島は「すみません、知らなかったです(笑)、いつも通りかなと思っていました」と笑顔。
10日後の沖縄大会に向けて、「沖縄には中3のときに柔道の全国大会で行って、高1のインターハイでも行きました」と、これまでも“試合”を行った場所だとし、49kg契約で山本美憂のホームともいえる場所での戦いに、「団体戦で80kgくらいの人とも戦ったことがありますし、正直、前回の浅倉(カンナ)戦のときもちょっとだけ(アウェー感)を感じたんですけど、でもリングに入ったら集中できるので、そこは何も感じないです」と語った。
3度目の階級上への挑戦
現在は、追い込み期間で「毎日、2部・3部(練習を)やっている最中なので、けっこう身体がキツいですけど、うまく進んでいると思います」と順調な仕上がり具合だという。
DEEP女子ミクロ級(-44kg)王者、そして、DEEP JEWELS女子アトム級(-47.6kg)王者として2冠を抱き、山本と対戦するが、今回の契約体重は、女子スーパーアトム級の49kg契約。前回、浅倉カンナに判定勝ちしたときと同様に、階級上への挑戦となる。
ミクロ級だと減量があり、49kgだと身体が重い、という大島の通常体重は50kほど。「練習、トレーニングを積んでいくと49、48とどんどん減っていきます。今回、減量はないです」という。
この女子スーパーアトム級の49kgでは、RIZINでの浅倉戦の勝利と、DEEP JEWELSでのHIME戦の敗北の明暗、双方を味わった。
「前々回の試合、DEEP JEWELSで49kgで負けてしまって、ちょっと1回、落ち込んだし、怖さも一度出てきてしまったんですけど、負けても応援してくださる方からメッセージもいただきましたし、やっぱり私が49kgで戦う理由があるのかなと思って頑張ろうと思っています」と、スーパーアトム級での参戦を語る。
RIZINの女子スーパーアトム級にはタレントが揃っている。柔よく剛を制し、そこで活躍することで、より多くの人に自身の戦いを、強さを観てもらうことがモチベーションになる。
「やっぱりママファイターとしてもそうですし、浅倉選手と49kgで戦ったときも、“身体が小さいのにすごかった”というメッセージもたくさんいただいて、やれるうちはどんどんやっていこうかなと思っています」