王座決定トーナメント決勝戦で敗れて以来の再起戦となる横山（左）と対戦するのは“西の天才”と呼ばれる石田
2022年6月17日(金)東京・後楽園ホール『Krush.138』の前日計量が、16日（木）都内にて13：00より行われた。
セミファイナル（第9試合）のKrushスーパー・フェザー級3分3R延長1Rで対戦する、横山朋哉（リーブルロア）は59.95kg、石田勝希（RKS顕修塾）は59.8kgでそれぞれ計量をパス。
横山はK-1甲子園2017 -60kg準優勝の実績があり、2018年6月からK-1 JAPAN GROUPの大会に出場、4連勝（3KO）と快進撃を続けていたが、2019年8月の試合で朝久泰央に敗れた。2020年2月には中島千博と好試合の末に判定勝ちして再起を飾ると、9月には第8代Krushスーパー・フェザー級王者の西京佑馬に判定勝ち。2021年10月に開幕した「第10代Krushスーパー・フェザー級王座決定トーナメント」では決勝戦へ進出したが、中島との再戦に敗れて戴冠ならず。今回が再起戦となる。戦績は11勝（6KO）3敗。
石田は初芝立命館高等学校を卒業し、早稲田大学では日本拳法部に所属。新空手で60戦無敗の伝説を作り、2009年のK-1甲子園では3位になった“西の天才”。2011年8月にプロデビューし、2017年2月には林健太をKOするなど無敗の快進撃を続けていたが、2017年11月の稲石竜弥戦、2018年2月のゴンナパー戦では黒星。2021年12月、約3年ぶりにK-1参戦を果たすも篠原悠人に敗れている。これまで第9代MA日本キックボクシング連盟スーパー・ライト級王座、第3代・第9代ACCELライト級王座、RKSスーパー・ライト級王座を獲得しており、戦績は25勝（11KO）5敗3分。
会見で横山は「明日はいつも通りやれば僕が負けることはないと思っているので、いつも通り楽しんでやることですね」、石田は「体調がかなりいいので僕と横山選手がメインを食うような一番華のある試合をしたいですね」と、それぞれ意気込む。
今大会ではスーパー・フェザー級が3試合組まれているが、石田が「横山選手はスーパー・フェザー級の中でもトップの選手なので、僕のスーパー・フェザー級での立ち位置が明日の試合で分かる。他の階級と比べてもナンバーワンになるような試合を横山選手と切磋琢磨して盛り上げたい」と言えば、横山は「スーパー・フェザー級がどうとかではなく、THE MATCHや来週のK-1女子大会を含めて全ての試合の中で僕が派手で一番衝撃的な倒し方が出来ると思っている」と言い放つ。
自分の試合の見どころを聞かれると、石田は「Krushは倒し合いのリングだと思うので、明日はKO決着になると思います」をKOだとし、横山は「僕の試合の印象は雑って印象があると思うので、前回負けたことによってそこを修正して、一発のキレと技術全てで圧倒したいと思っています」と進化を見せるとした。
優勝候補と目されながら決勝で敗れて王座を逃し、連勝が「5」でストップした横山。その敗戦を経て「あの試合は中島選手がもちろん強かったのが一番ですし、僕にはないものを持っていて、完全に対策もされていました。僕は負けたことによって今までの想いとか全てが吹っ切れたと言うか。また一から上がるしかないので何も気にせず。一番は、僕の試合は僕自身が楽しむことが大事だと思ったので練習から楽しんで、明日の試合も楽しんでいきたいと思います」と、吹っ切れたものがあるとする。
現王者・中島との再戦にはどれくらいの期間で辿り着きたいかとの質問には「ぶっちゃけ1勝1敗ですし、出来ることなら最短で行きたいですけれど、僕に組まれた試合を倒していくだけなので。中島選手には僕が明日スパっと勝って、ビッグマッチが組まれているので（中島は6月19日のTHE MATCHに出場）そこにプレッシャーをかけたいと思います」と答えた。
最後に石田は「僕の前に（兼田）将暉が出るので一緒に勝って、明日でスーパー・フェザー級のランキング（※Krushにランキングはないので序列のこと）を変えていきたいと思っています」と、同門の兼田と共にスーパー・フェザー級の序列を崩すと宣言。横山は「石田選手には学力では負けていますが格闘技では負けないぞと思っています。メインが素晴らしい選手たちなので、それに負けないように僕と石田選手で盛り上げて最高のKrushだったねと言われるように頑張ります」と大会全体を盛り上げたいと話した。
