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【Krush】王者・佐々木大蔵「自分に楽しみ」、挑戦者・寺島輝「レベルの高い壊し合い見せる」=明日タイトルマッチ

2022/06/16 17:06
【Krush】王者・佐々木大蔵「自分に楽しみ」、挑戦者・寺島輝「レベルの高い壊し合い見せる」=明日タイトルマッチ

3度目の防衛戦を迎える佐々木(左)と挑戦者の寺島

 2022年6月17日(金)東京・後楽園ホール『Krush.138』の前日計量が、16日(木)都内にて13:00より行われた。

 メインイベント(第10試合)のKrushスーパー・ライト級タイトルマッチ3分3R延長1Rで対戦する、王者・佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と挑戦者・寺島輝(TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER)は共にリミットちょうどの65.0kgでパス。


 佐々木は2008年にK-1甲子園でベスト8入り、同年5月にプロデビューし、2016年にKrushライト級王者となった。2018年4月の2度目の防衛戦で同王座を失い、スーパー・ライト級に転向すると同年11月のK-1スーパー・ライト級王座決定トーナメントでは準優勝。2020年2月のKrushで鈴木勇人を破り、ライト級に続いての2階級制覇に成功。7月に近藤拳成を相手に初防衛し、12月のK-1では大和哲也を判定3-0に降している。2021年5月には平山迅を破り2度目の防衛に成功。9月のK-1では元同門の林健太にも勝利、今年2月にはヴィトー・トファネリも破って9連勝中。戦績は31勝(6KO)17敗1分。今回が3度目の防衛戦。


 寺島は極真空手と伝統派空手を学び、2019年4月にKrushでプロデビュー。そのデビュー戦から3勝3KOを達成し、2019年11月には初の国際戦で韓国人選手から判定勝ち。4戦無敗で2020年3月のK-1に出場し、山崎秀晃に挑んだがKO負けで初黒星を付けられた。12月の斉藤雄太戦でもTKOで敗れて連敗を喫するが、2021年7月の松本篤人戦で判定勝ちして再起を飾った。11月には第7代Krushスーパー・ライト級王者の鈴木勇人からも勝利。戦績は6勝(3KO)2敗。


 タイトルマッチ調印式を終えて会見に臨んだ寺島は「明日、王者になる準備をしてきました。しっかり100%で明日を迎えてしっかり勝ちたい」と王座奪取の準備は万端だと言い、佐々木は「後楽園ホールでの試合は1年ぶりになりますが、自分としては久しぶりに全席入れての興行(新型コロナウイルスの影響で1年前は客席の50%だった)。後楽園ホールだからこそ楽しめる部分があるので、自分の想いのある地で寺島選手と向き合える明日がとても楽しみです」と話した。


 フェイスオフで相手を見ての感想は、「いつも通りです。計量をクリアするのが仕事ではないので。自分は何も感じないタイプなのであまり感じることはなかったです」(寺島)、「僕も寺島選手を見た時に何も感じることはなかったんですが、明日リングで向き合えることがより一層楽しみになりました」(佐々木)と、それぞれ答える。


 佐々木は現在9連勝、約2年間負けなしで迎えるキャリア50戦目。そして3度目の防衛戦。そこで想うところはと聞かれると「一戦一戦重ねるにあたって格闘技と向き合う時間が増えていく中で、日に日に追及心、格闘技への愛が強まると言うか。追及していっていつ満足できる日が来るんだろうと思うと同時に、格闘技と共に終えられれたらいいなって想いがあります。その中で関わる方がたくさんいて、一人では生きていけないと感じて、僕は皆さんに支えられていると格闘技を通じて感じています。こうしてイベントが出来るのもたくさんの方がいるからできることなので、感謝の気持ちが募ると共に成長した姿を見せていきたいとの想いが募っていく一方です」と、格闘技への想いと周りへの感謝が募るとした。


 寺島はジムの先輩である大沢文也が5月にKrushライト級王座に就いたばかり。「もちろんベルトを2本揃えたい気持ちはありますが、話を聞いていても戦いを見ていても素晴らしい王者なので。だから他の試合があるから俺はこうとか、ベルトが揃うからというわけじゃなく、俺は俺らしくやればいいので。いつもより冷静に戦わないといけない相手だと思っているので、そういう駆け引きを楽しめたら。俺は俺らしくやるだけです」と、他のことは気にせず自分らしく戦うことに集中しているという。


 Krushのタイトルマッチとしてどんな試合を見せたいか。寺島は「Krushとしてメインとして、レベルの高い壊し合いを見せますよ。今週はTHE MATCHがあるから、来週にはK-1女子大会があるからということは意識してないです。俺が俺らしくやれば盛り上がるし盛り上げるので、佐々木選手との試合を一番に楽しみたい」とし、佐々木は「この試合が凄く楽しみ。THE MATCHにはジムの仲間も出場するので、自分自身も刺激を受けている部分はあります。だからこそ自分も刺激を与えていきたい。Krushだからタイトルマッチだからではなく、佐々木大蔵は佐々木大蔵で自分自身の戦う姿、自分に楽しみな部分があります。一人でも多く方にそれを届けられたら」と、THE MATCH出場組に刺激を与えたいとした。


 今回の会見ではセミ以下の選手たちから「メインよりインパクトのある試合を」と“メインを喰う”との発言が多かった。それを受けて寺島は「メインを喰ってやろうとの気持ちでやってもらった方が大会が盛り上がるし、いいと思う。僕の試合は最後なので、終わってみてメインとしての仕事をしっかりしようとしているだけで、他の選手への対抗心は別にないです」と自分は自分だとし、佐々木は「それぞれの想いがある中で、メインを務められることを光栄に思います。明日のKrush.138はみんなで盛り上げよう。そういった中でどういう熱がこみ上げてくるのかも楽しんで、明日リングに上がりたいと思います」と、全員で明日の大会を盛り上げたいと答えた。


 また、佐々木はTHE MATCHに出場する同門の3選手(武尊、野杁正明、山崎秀晃)に「いいバトンは渡したい。そのバトンで左右される3選手じゃないですが、見られ方も変わってくる部分があると思うし、そういった士気は出そうと思って出せるものではないのでいい波を作りたいとの想いはあります。(勝利は信じる?)もちろん。3戦3勝ですよ。期待しています。お互いそういった中で日々取り組んでいるので、僕もそれを望んでいます」と、勝利をつなげたいと語った。


 最後に寺島は「去年の11月ぶりの試合で超満員の後楽園ホールは久々なので、そのメインを飾れるのは凄く楽しみ。楽しんで行きますし、俺らしく戦うので、皆さんも楽しませるので盛り上がっていきましょう」と盛り上がろうと呼びかけ。佐々木は「明日は寺島選手とリングで向かい合えることが楽しみです。出場選手が意気込んでいると聞いて全選手でこのKrush.138を盛り上げていきたいと思うので、一人でも多くの方に力を届けられるような姿をリングで披露したいと思います」と、やはり全員で盛り上げて見ている人に力を与えたいと締めくくった。

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