キックボクシング
インタビュー

【THE MATCH】原口健飛との対抗戦に臨む山崎秀晃「当然K-1が最強。それは分からせてやろうかなと思っている。本当にレベルが違う」

2022/06/15 12:06
 2022年6月19日(日)東京ドーム『THE MATCH 2022』にて、原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM)と対戦する山崎秀晃(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)がインタビューに答えた。  対戦発表の記者会見では、原口から「山崎選手は僕がデビューする前からずっと見ている選手だし、新生K-1で一番好きなファイターだし、強いなと思って。やるなら山崎さんがいいなと思っていたので僕はめちゃめちゃ嬉しいですね。前回の試合で王者ではなくなってしまったんですけれど、そんなことはどうでもよくて、僕がやりたい人とやれるので凄くワクワクしています」と、リスペクト溢れるコメントがあった。  それについて山崎は「僕が生きてきた時代と彼が生きてきた時代はまたひと回りほど違うのが実際のところやと思いますが、僕が魔裟斗選手に憧れたように僕もまた次の子供たちが憧れてくれるようなファイトスタイルを心がけてきたっていうのは自信を持って言えることだと思うので、そこは非常にありがたいです。前回僕がああいう負け方をしてしまって、『THE MATCH』へ向けてまたアツい熱を持てたのは原口健飛という男が僕との対戦を熱望してくれた故に、またこうしてリングで戦えることになったと思っているので、彼がリスペクトしてくれていることは非常にありがたいですけれど、僕も一ファイターとして彼をリスペクトして全力で叩き潰しに行きたいと思います」と、敬意を持って叩き潰すと話す。  実は、原口を知ったのは「対抗戦をやるかやらないかって話が出た時くらい」とつい最近だったという。「僕はK-1でも気になる選手はしっかり見ますけれど、他人の試合はそこまで見ていないので」と笑う。フルコンタクト空手(原口)vs.伝統派空手(山崎)との見方も出来るが、「フルコン出身ってことも初めて知りました」と、そこまで知っている選手ではなかったようだ。  対戦が決まってから試合を見た原口の印象は「テクニックもパワーもあってトータルのバロメーターが高い選手」というもので、「まずはスピーディーな選手で、蹴り技も多彩で。パワーヒッターというよりはパワーもないことはないですけれどテクニックが優る選手かなと思いますね」とテクニシャンタイプとの評価。 「非常にミート力の高い回転技やなと思いますし、フルコンタクト系じゃないステップ系のファイターですよね。フルコンタクトの良さも活かしつつ、この立ち技ルールに上手く適応した戦い方をしていると思いますね。  あの蹴り技は見えていなければ非常にダメージの大きい技やなと思いますけれど、でもそこでしっかり潰し方やディフェンスの仕方は僕が戦ってきた中で身に着いている部分はあるので、俺には通用しないぞって気持ちはあります。やってみないと分からないですけれど、予防線はしっかり張って行かないとなって思っています」と、警戒はするが自分には通用しないとの自信を見せる。 「僕はけっこうパワーでガンガン押して行くタイプですけれど、テクニックが出来ないわけではないので。僕が好きな選手がパワーファイターだったので、そういうパワーファイター系の戦い方をしてますけれどね。ファーストアタックで手を合わせてみた感じで戦い方は試合中に組み立てていくので、どんな戦い方でもいろいろな当てはめ方が出来るのでその中で作り上げていきたいと思います」と、キャリアの差を見せつけることになるだろうとした。 [nextpage] 間違いなく僕がK-1のスーパー・ライト級で一番強い  4月のK-1で大和哲也に敗れ、K-1スーパー・ライト級王座(-65kg)を失ってからの第一戦となる山崎。メンタル的にどうなのかと聞かれると、「メンタルは全く何でもない。いろいろな修羅場を超えてきたので心が揺れ動くことは一切ないです。毎試合そうですけれどこの一戦が全て。今回は今回で、今までで一番の山崎秀晃を作り上げて最高の試合を見せるだけやと思っているので、その後で回収できるものはK-1でしっかり回収できればいいかなと。世紀の一戦と言うか、今後100年あるかないかのビッグマッチですから、そこで試合が出来るのはありがたいって言葉は使いたくないですけれど、僕が今までやってきたことで選考してもらえたと思っているので、そこで最高のパフォーマンスを見せます」と揺るぎない。  実際、大和に敗れた後も「僕はやり返すことしか考えてなかったです」という。「終わった瞬間は実際、ここで線を引いた方がカッコいいんじゃないかなって思っていたんですけれど、いろいろな方の言葉で考えさせられて、。最後に負けて終わるのはどうなのかなって想いが沸々と湧いてきた部分はあったので、やられた相手にやり返したいって想いがありました。でも前回同様、先は見ずにまずは今回の最高の舞台での試合に全力を尽くします。(王座を奪われて)ネガティブになった部分はありますが、今は前しか見ていないので、最高のトレーニングをチームに助けられてやっています」と吹っ切れたという。  さらには「間違いなく僕がK-1スーパー・ライト級(-65kg)で一番強いでしょう」と、K-1の65kgを代表して出るのは自分しかいないとの自負もある。K-1を背負う気持ちは「もちろんあります。僕はK-1が好きで、それを志して上京しましたから。当然K-1が最強だと思っていますし、それは分からせてやろうかなと思っています。本当にレベルが違うと思いますよ」ときっぱり言い放つ。  この試合はおそらく一発勝負で、再戦はないと考えられる。その覚悟はと問うと「もちろんそれは全選手あると思います。お互い看板背負ってやっているわけですから、そこのプライドはいつも以上に120、いや140、いや160%出るんじゃないですか」と、全選手がいつも以上に覚悟を持って臨むだろうとした。  また、山崎は「僕は野球が大好きで何回も東京ドームに行っています。大好きな野球選手たちがやっているあの会場で試合が出来る事に興奮しています(笑)。ただ、選手として大きい場所で出来るのは光栄ではありますけれど、そこで自分の感情が揺れ動くことはないので、最高のパフォーマンスを出すのはもちろんですが、いつも通り変わらない山崎秀晃のファイトスタイルを見せたいと思います」と、東京ドームは野球の会場のイメージが強いと言い、そこで「特大ホームランしかないでしょう。お祭りですから」とホームランをかっ飛ばすと勇ましく語った。
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