2022年8月11日(木・祝)福岡国際センターで開催される『ECO信頼サービス株式会社 PRESENTS K-1 WORLD GP 2022 JAPAN』の、対戦カード第一弾発表記者会見が6月14日(火)都内にて行われた。
スーパーファイトのクルーザー級3分3R延長1Rで、K-Jee(K-1ジム福岡チームbeginning)と谷川聖哉(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が対戦する。
K-Jeeは福岡を拠点として2019年には初代Krushクルーザー級王座決定トーナメントで3試合ともKOして初代王座に就いた(同王座は返上)。2020年12月の福岡大会でK-1同級王者シナ・カリミアンに挑戦し、1R1分54秒の速攻勝負でTKO勝ち。第2代王座に就いたが、2021年3月の再戦でカリミアンに王座奪還を許した。今年4月のK-1無差別級トーナメントでは1回戦でムハマード・サッタリにKO負けを喫している。戦績は21勝(18KO)12敗。
谷川は第1回&第3回真正会全日本空手道選手権大会重量級優勝の実績を持ち、極真会館にも挑戦して2016年第33回全日本ウェイト制空手道選手権大会重量級4位、2016年第48回全日本空手道選手権大会7位入賞の成績を収めた。2017年5月にキックボクシングでプロデビューし、2020年3月よりK-1 JAPAN GROUPに参戦。2021年7月の「第2代Krushクルーザー級王座決定トーナメント」では決勝へ進出するもサッタリにKO負けで王座戴冠ならず。今年4月の「K-1無差別級トーナメント」でも決勝進出を果たしたがサッタリにKOで敗れた。戦績は9勝(4KO)6敗1分。
両者は2021年12月に対戦が決まっていたが、K-Jeeの負傷欠場で試合が流れた。今回は仕切り直しの一戦となる。
K-Jeeは「谷川選手は特にやりたい相手というわけじゃないんですけど、一度組まれた相手で自分の怪我でなくなった試合なので自分なりのケジメとしてこの試合を受けました。正直、もう外国人選手も来ることができるし、そういう強い相手に挑戦していきたいと思っているので、今回圧倒して勝って、これからはみんなが見たい外国人選手を倒していく日本人の姿を見せていきたいと思っています」と、谷川に圧勝して外国人選手との対戦に進みたいとする。
谷川も「今週の日曜日、大きい一大イベントがあって、そこでK-1の選手たちが圧勝してくれると思うので、そこが一つの格闘技界の節目・区切りと思っていて、そこからは重量級が盛り上がるというか、僕が新しいスターになりたいと思っています。K-Jee選手を倒せば名実ともに日本人重量級のエースと言っていいと思っていて、コロナも明けて海外の選手も入って来れると思うので、ベルトはまだ持っていないんですけど、しっかりそこで外国人選手に勝っていってベルトを獲っていきたいと思います」と、K-Jeeに勝って日本人重量級のエースとなって外国人選手を迎え撃ちたいとした。
前回の無差別級トーナメントについて、谷川が「結果だけ見れば準優勝と一回戦負けっていう感じなんですけど、負けた相手が一緒なのでそこは気を抜かずに。あまり調子良くなかったのかと思って見てました」と言えば、K-Jeeは「自分はあまり調子が良くなくて、1回戦勝てませんでした(苦笑)。谷川選手が決勝まで行ったこと、試合に勝ったことは評価します。ただその分いっぱい相手の試合を見ることができて、いっぱい分析できるので。そういう印象です」と答える。
今大会ではフェザー級トーナメントが組まれたが、重量級としてどんな試合を見せたいと思っているか。谷川は「トーナメントは運やドラマ性もあると思うんですけど、ここでK-Jee選手を倒せば日本人最強と言われると思っているので、その決定戦として見ててほしいですかね。重量級らしいパワーとかスピードを見てほしいです」とし、K-Jeeは「フェザー級とクルーザー級は階級も違うし、その違いは見たら分かると思います。何を見せたいというより純粋に見て何が違うのか、面白さの違いを見てる人に楽しんでもらいたいと思います」とした。
前回対戦が決まった時の会見では、谷川が右ハイキック、K-Jeeは右フックでのKO宣言もあったが、それは今回も変わらないのか。そう聞かれると谷川は「右ハイキックというか、蹴りで倒すのが自分の特徴だと思ってるので、右ハイキックもしくは上段の蹴りで倒せればいいかなと思ってます」と、そのまま。しかしK-Jeeは「そういえばそんなこと言ってましたね(笑)。めちゃくちゃどうでもいいんだけど、前回そう言ったので右フック狙って頑張ります」と忘れていたようだ。
また、K-Jeeには九州大会の顔としての役割もあり、「福岡大会は俺が一番盛り上げてやるっていう気持ちが強いので。そこは強く思っています」とその役割をしっかり果たしたいと答えた。