昨年の沖縄大会で熱闘の末に勝利を収めた地元のにっせー(左)と、極めの強さを持つ須田が対戦
2022年7月2日(土)沖縄アリーナで開催される『湘南美容クリニック presents RIZIN.36』の対戦カード発表記者会見が1日、同地にて行われ、一挙13カードが発表された。
今年開催の構想があるRIZIN女子スーパーアトム級グランプリ。その女子スーパーアトム級5分3Rで、にっせー(チームにっせー/アローズエンタテインメント)vs.須田萌里(SCORPION GYM)が決定。
にっせーは沖縄在住の女子格闘家で、2019年9月に山崎桃子から腕十字による一本勝ちでプロ初白星を飾ると、同年12月にプロ3戦目にして女王しなしさとこをパウンドでTKOに仕留めるなど一躍注目を浴びたが、その後は大島沙緒里、パク・シウ、青野ひかるに3連敗。しかし、2021年9月に古瀬美月からTKO勝ちを収めると、11月のRIZIN沖縄大会に初参戦して古賀愛蘭に判定勝ち、熱戦で場内を沸かせた。今年3月には階級を下げてきた本野美樹に腕十字で敗れ、地元・沖縄での再起戦を迎える。
須田は高校3年生のJKファイターで、ブラジリアン柔術、グラップリング、MMAのアマチュア試合で経験を積んだ。2020年10月のプロデビュー後は村上彩、BURSTの佐々木萌には判定負けも、坂本美香に判定勝ちすると、2021年7月のDEEP大阪で樋田智子を腕十字に極めて一本勝ち。10月大会ではキャリアに優る音波に1ポイントも与えず判定勝ち、12月大会では竹林愛留との“JK最強決定戦”を戦い1R4分41秒、腕十字で勝利。さらに今年3月にはアトム級トップの一角である青野ひかるからも腕十字で一本を奪い破竹の5連勝。5月にはDEEP JEWELSアトム級王座に挑戦したが、王者・大島沙緒里のアームロックに敗れた。キャッチフレーズは“寝技の萌ちゃん”。
両選手とも会見には出席しなかったが、それぞれコメントを発表している。
にっせーは「またRIZIN沖縄大会に出場する事ができて、とても嬉しいです。対戦相手の須田選手は若くて注目されている選手だと思っています。けっこう勢いで勝っている印象があるので、落ち着いて戦って私がKOすると思いますので、楽しみにして下さい。夏らしく熱い試合を見せて、沖縄アリーナを盛り上げられるよう精一杯頑張りますので、宜しくお願いします」と、熱い試合をしてKOで盛り上げると宣言。
対する須田は「DEEP JEWELSのJKファイター須田萌里です。RIZIN沖縄大会に出場が決まり、とても嬉しいです。前回のJEWELSでのタイトルマッチで負けた悔しい思いをバネにしっかり修正し、お父さんと練習を積んできました。全てを出しきって自分らしい試合をして、須田萌里をたくさんの方に覚えていただけるように、インパクトのある試合をしたいです」とRIZIN初参戦に意気込むと、「昨年12月のJEWELSの試合と沖縄修学旅行がかぶってしまい、沖縄に行けませんでした。今回、にっせー選手に勝って、私にとって楽しい沖縄大会にしたいです。応援よろしくお願いします」と、試合を優先して行けなかった修学旅行の地で、今度は試合をすることに特別な意味を感じているようなコメントを寄せた。