『UFC 274: Oliveira vs. Gaethje』(5月7日)で「UFC世界ライト級選手権試合」に臨んだシャーウス・オリヴェイラ(ブラジル)が、ジャスティン・ゲイジー(米国)を1R 3分22秒 リアネイキドチョークで極めて、UFC11連勝を飾った。
その時、彼は父からもらった小石とともにオクタゴンに向かっていた。
その試合は「変則タイトルマツチ」だった。オリヴェイラが前日計量で155.5ポンドと0.5ポンドオーバー。いったん体重をクリアした王者は、体重計の表示に問題があったと主張したが、ライト級王座を剥奪。ゲイジーが勝利した場合のみライト級王座を獲得するという変則のタイトルマッチに臨んだ。
試合は、柔術家だったオリヴェイラが打撃を習得し、レスリングを習得した、その進化が問われる内容となった。
序盤からシュートボクセ仕込みの首相撲&ヒザ蹴り、右オーバーハンドを当てたオリヴェイラだが、直後にゲイジーの右ショートアッパーでダウンを喫する。
最大のチャンスも、ガードポジションを取るオリヴェイラに、ゲイジーは深追いはせず。グラウンド&パウンドには行かず、スタンドで待ち構えたゲイジーは、さらに右を当てるとオリヴェイラの引き込みもスラムして離れ、徹底したスタンド勝負に出た。
右ローを打ち下ろしたゲイジーだが、距離が近くなったところでオリヴェイラは、左手でゲイジの首を押さえに。そこに右アッパー、右ストレートをかぶせるゲイジーに、オリヴェイラは左手で頭を押さえたまま右ストレート!
後方にダウンしたゲイジーが上体を立てたところにオリヴェイラはすぐさまバックを奪い、右足を腰にかけるも左足はゲイジーがシングルレッグで足を手繰りにきていたため左腕の上からかけて、腕十字狙いから後ろ三角絞めへ。これを亀になってスクランブルするゲイジーに、オリヴェイラは三角を解除。
流れるように背中に乗り直し、すぐさまバックから今度は4の字ロックで組んでリアネイキドチョークへ。いったんは後ろ手を剥がしたゲイジーだが、腕を掴むことは出来ず、すぐに絞め直したオリヴェイラがゲイジーをタップさせた。
立ち上がり、腰にベルトを巻くポーズを示したオリヴェイラは、師匠ジョルジ・パチーユ・マカコらと熱いハグをかわし「(体重計に)奇妙なことが起きたけど、チャンピオンの名はシャーウス・オリヴェイラだ。僕がチャンピオンでベルトはここにあるべきだ。誰とでも戦う。コナー・マクレガー、やるか?」とマイクで話した。
The most dangerous finisher in the UFC strikes again 💥
— UFC (@ufc) May 8, 2022
[ @CharlesDoBronxs | #UFC274 ] pic.twitter.com/E0EgLi71A2
試合後の会見でダナ・ホワイト代表は、オリヴェイラが空位となった王座の決定戦に進むことを明言。同時にライト級3位のイスラム・マカチェフはSNSで「おめでとう、アブダビ(10月22日の「UFC281」)でやろう」と記している。