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【UFC】チディ・ンジョグアニがまたも衝撃KO! ヴィエラがホルムにスプリット判定勝ち。ペレイラは接戦制す

2022/05/22 11:05
 2022年5月21日(日本時間22日)米国ラスベガスのUFC APEXにて「UFC Fight Night: Holm vs. Vieira」が開催された。  メインイベントは、女子バンタム級2位のホルム、5位のヴィエイラの5R戦。前日計量では、MMA14勝5敗(UFC7勝5敗)のホルムは135.5ポンド(61.46kg)、MMA12勝2敗(UFC6勝2敗)のケトレン・ヴィエラ(ブラジル)は136ポンド(61.69kg)で計量をパス。  元ボクシング&キック世界王者、40歳のホルムは、2020年10月のアイリーン・アルダナ戦での判定勝ちから1年半ぶりの試合。グラップリング力もアップし、現在2連勝中だ。  30歳のヴェエラは柔道・柔術がバックボーン。2021年11月の前戦で元王者で復帰2戦目となるミーシャ・テイトに判定勝ち。  現王者ジュリアナ・ペーニャとアマンダ・ヌネスのTUF対決の後に挑戦者となるのは、ホルムかヴィエラか。3位にアルダナ、4位にラケル・ペニントンがつけている女子バンタム級だ。 ▼女子バンタム級 5分5R〇ケトレン・ヴィエラ(ブラジル)13勝2敗(UFC7勝2敗)136lbs/61.69kg[判定2-1] ※48-47×2, 47-48×ホリー・ホルム(米国)14勝6敗(UFC7勝6敗)135.5lbs/61.46kg  1R、サウスポー構えのホルム。オーソドックス構えのヴィエラ。ホルムはベタ足気味に圧力で先に右ロー、右関節蹴りを突く。詰めて組んだヴィエラは、腰に乗せて投げるが、残したホルムは右で差して押し込む。  左で小手に巻くヴィエラは内股狙い。右で差し、頭をアゴ下に着けて押し込むホルムは左の細かいパンチ。小手に巻いての内股はヴィエラ。頭を着いて返されないホルムがすぐに立ち上がりブザー。  2R、右ハイキックを見せるヴィエラ。ワンツーで詰めて組むが、ここは離れるホルム。スイッチしての右ローを前足に突く。右を伸ばすヴィエラ。ホルムのワンツーの腕を巻いて、払い腰テイクダウン! 金網使い立つホルムの立ち際に右を打ち込む。  離れるホルム。ヴィエラの打撃に今度はホルムがカウンターのシングルレッグへ。そこにギロチン狙い、さらにスタンドでリアネイキドチョークはヴィエラ! 腕は入るが、足はかからず正対したホルム。右で差して金網に押し込む。  3R、右ローを当てるホルム。ヴィエラの前進はかわすと、ヴィエラは右ロー、再び鋭い右ハイもかわしたホルムが右で差して押し込むが離れるヴィエラ。  ワンツースリーの連打も、バックステップでかわすホルム。左の前蹴り。さらに左右を突いてからみたび右で差して金網に押し込み。  4R、左右で前に出るホルムにカウンターの右を返すヴィエラ。左ハイ、さらに右ハイを打つホルムをブロックする。右の関節蹴りを越えを挙げながら打つホルム・さらに右のサイドキックを腹に突き、ヴィエラはバランスを崩して後方に尻餅。すぐに立ち上がる。  ホルムの入りに右アッパーを合わせるヴィエラ。ホルムの組みは付き合わず、打ち終わりに右ストレートを当てる。左の前蹴りはホルム。右ストレートを振り、連打の左を当てる。右から左の後ろ蹴りのホルムだが牽制気味。最後の声を上げての左右連打をガード上に突く。  5R、先に左右から左ハイで前に出るヴィエラだが、ホルムも詰めてのヒジ。さらに右オーバーハンドから組み。突き放すヴィエラの詰めをサイドキックで突き放し、左で差しての押し込み。これは金網まで押し込ませず突き放したヴィエラ。右を当てて組むホルム。突き放すヴィエラだが、ホルムは左の前蹴りを顔面に届かせる! 詰めるヴィエラは右を振るが、そこにカウンターのシングルレッグはホルム。足は離すも右で差して押し込むと、左で細かいパンチ。  突き離すヴィエラは右を振るが、そこに左の蹴りで届かせないホルム。さらにサイドキックからシングルレッグ。ヴィエラの組み手にさせないホルム。  離れたヴィエラはダブルレッグで金網までドライブも巧みに体を入れ替えたホルムがシングルレッグから、ヴィエラの左太腿に右の鉄槌連打。  判定は2-1(48-47×2, 47-48)に割れ、ヴィエラが勝利。テイト戦に続き、連続での元王者狩りを決めたヴィエラは歓喜の雄たけび。チョークでニアフィニッシュ、バックヒジ、打ち終わりの有効打はヴィエラだが、手数で上回り、ケージに押し込んだホルムにとっては厳しい判定となり「2R以外は取ったと思った」と不服を語った。 [nextpage]  UFC4連勝中の“デモリドール=デアデビル”ミシェル・ペレイラ(ブラジル)が、ウェルター級ランキング14位のサンチアゴ・ポンジニッビオ(アルゼンチン)と対戦。  HEATにも参戦したペレイラはアクロバティックな動きが際立つファンタジスタ。2019年5月のダニー・ロバーツ戦で1R KO勝ちでUFCデビューも、その後2連敗。2020年9月からニコプライス、アンドレ・フィリョに判定勝ちするなど4連勝で初のランカーとの対戦を決めた。  ATT所属のポンジニッビオは、2015年12月から2018年11月まで7連勝も、怪我による2年のブランクを経て、2021年1月の復帰戦でリー・ジンリャンに1R KO負け。2021年6月にミガール・バエザに判定勝ちで再起を遂げたが、2021年12月の前戦では、ジェフ・ニールに判定負けしている。 ▼ウェルター級 5分3R〇ミシェル・ペレイラ(ブラジル)28勝11敗(UFC6勝2敗)170lbs/77.11kg[判定2-1] ※29-28×2, 27-30×サンチアゴ・ポンジニッビオ(アルゼンチン)28勝6敗(UFC10勝5敗)170.5lbs/77.34kg  1R、先に圧力をかけるポンジニッビオ。サウスポー構えから入るペレイラの目にアイポークがあり中断。再開。右を当てるペレイラは張り手からバックに回ろうとする。突き放すポンジニッビオも圧力をかけると左右を強振。右から左アッパーを振るが、かわすペレイラ。  右ハイを打ち込むポンジニッビオに打ち下ろしの右ストレートを当てるペレイラ! しか持ち直したポンジニッビオが蹴りで前進。そこにスイッチするペレイラが前蹴りを狙う。  2R、カーフキックを打ち込むポンジニッビオ。しかしその蹴り終わりに右ストレートを打ち込むペレイラは、オーソから右ミドル! さらに左右からミドルまで繋ぐが、追うポンジニッビオが左をヒット! サークリングするペレイラを追う。ペレイラもオーソから前手の左をヒット。ポンジニッビオは右インロー。ペレイラは左右からローと蹴りも、ポンジニッビオがテイクダウンディフェンスが強いペレイラをダブルレッグテイクダウン! 尻を着かせたがすぐにペレイラが立ち上がる。  3R、右カーフから入るペレイラ。さらにスイッチしての右ハイ! 辛うじてブロックするポンジニッビオ。ペレイラはワンツーをヒット。さらに左ボディ! ここで詰め返すポンジニッビオは左ジャブをトリプルで打ち込み前へ。  ジャブの刺し合いでも勝り、右カーフキック。さらに右カーフを当てるが、ペレイラが前に。左右は大振りも左三日月蹴りをヒット! ポンジニッビオはジャブでペースを掴もうとするが、足を効かされたペレイラだが、強い圧力をかけて前に。ジャブ&ローのポンジニッビオは左右で前進。ペレイラも足より手が先に出るものの左右で押し返し。  判定は2-1のスプリットでペレイラが勝利。ホルヘ・マスヴィダルとの試合をアピールしたペレイラは、コーナーマンの肩を借りて、オクタゴンを降りた。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R〇チディ・ンジョクアニ(米国)22勝7敗(UFC2勝0敗)185lbs/83.91kg[1R 4分48秒 KO] ※右ヒジ×ドゥスコ・トドロビッチ(セルビア)12勝2敗(UFC3勝2敗)185.5lbs/84.14kg  ミドル級でオクタゴン2戦目のチディ・ンジョクアニは、UFC、ONE、Eagle FCで戦うアンソニー・ンジュクアニの実弟。  Bellatorからコンテンダーシリーズに出場し、マリオ・ソウザにKO勝ちでUFCと契約。2022年2月のUFCデビュー戦では、マルク・アンドレ・バリオーを右ストレートからのパウンドで、歴代2位の16秒衝撃フィニッシュをマークした。  セルビアのトドロヴィッチは、2018年12月にミシェウ・ペレイラに1R KO勝ちや、日本の「THE OUTSIDER 51」に出場するなど8連勝でコンテンダーシリーズに出場し、テディ・アッシュに判定勝ちでUFCと契約。  2020年10月のUFCデビュー戦で2R KO勝ち。2021年1月の2戦目ではプナヘレ・ソリアーノに1R KO負けでMMA初黒星を喫した。2021年6月にはグレゴリー・ホドリゲスにも判定負けで連敗。しかし、2021年12月の前戦ではマキ・ピトーロに1R パウンドでTKO勝利し連敗を止めている。  1R、前蹴り、ローを見せるンジョグアニ。さらに左フック、ヒザをかわしてダブルレッグに入るトドロビッチ。アナコンダチョークを狙うンジョクアニ。腕を組むが外したトドロビッチがスタンドバックへ。後方から足をかけながら引き込み。  崩されず正対したンジョクアニ。ダブルレッグからシングルレッグのトドロビッチをが左で差すと体を入れ替えヒザを突き、左手でトドロビッチの首を押さえて、近距離から右ヒジ一閃! 見事、KO勝ちを決めた。  試合後、ンジョグアニは「みんな驚いているかもしれないけど、僕らは当然だと思っている。次は誰でもいい」と語った。 [nextpage]  メインカードの第2試合では、日本とも縁の深いタバタ・ヒッチ(ブラジル)が参戦。同じブラジルのポリアナ・ヴィアナを相手に女子ストロー級戦に臨んだ。  SEI☆ZAに参戦していたタバタ・ヒッチは、柔道・柔術ベースでMMA6勝1敗(UFC1勝1敗)。SEI☆ZAガールズとして、1年間日本に滞在し合宿生活を経験。  緊急出場となった2021年6月のUFC初戦は、階級上のフライ級でマノン・フィオロに2R KO負けでMMA初黒星も、2021年10月の前戦では、本来のストロー級でRIZINで浅倉カンナに敗れたマリア・オリヴェイラに判定勝ちでオクタゴン初勝利を挙げている。SEI☆ZAからはユリア・ストリアレンコとともにUFCに参戦し、現在でも交流を続けている。ストロー級では負け無しのヒッチがオッズではフェイバリットを示している。  対するヴィアナはMMA12勝4敗でUFC3勝3敗)。12勝全てがフィニッシュ勝利(4KO、8一本勝ち)で下からの極めが強い。直近2試合で、エミリー・ホワイトメア、マロリー・マーティンに連続で腕十字を極めている。2019年1月には、リオデジャネイロで金品を奪おうとした男を取り押さえ、警察に引き渡したお手柄で話題となった。 ▼女子ストロー級 5分3R〇タバタ・ヒッチ(ブラジル)7勝1敗(UFC2勝1敗)[判定3-0] ※29-28×3×ポリアナ・ヴィアナ(ブラジル)12勝5敗(UFC3勝4敗)  1R、サウスポー構えのヒッチはジャブを突き、シングルレッグへ。そこにギロチンから引き込み、三角絞めに移行するヴィアナ。すぐに首を抜くヒッチが上からヴィアナの足を蹴る。ブレークでスタンドに。  右ジャブ、左の蹴りで前に出るヒッチ。右ジャブを突くヴィアナに組むヒッチ。ヴィアナはまたも首を抱え引き込み。下からクローズドガード、4の字ロック。ガードの中にヒッチを入れ、下からヒジ、鉄槌を突く。引き付けられた上のヒッチは思うようにパウンドを打てない。下からコントロールしたヴィアナのれ  2R、右ジャブで前に出るヒッチ。ヴィアナは左ジャブ、右ミドル。その蹴りにヒッチは下がらせられる。右ローの打ち合い。ヴィアナは下がりながらもスイッチしカウンターを狙う、跳びヒザ蹴りをかわし組もうとするヒッチだが、突き放すヴィアナはバックフィスト! ヒッチも細かくジャブを突きながら腰に組んで右の小外を合わせてテイクダウン!   いったん体を離し、足をさばこうとするが、ヴィアナは三角狙い。これは体を離すヒッチは、ブレークから立ち上がったヴィアナに再び組んで大内刈を合わせてテイクダウンを奪ったところでブザー。  3R、先に詰めるヴィアナに組むヒッチ。いい形で組めずいったん離れる。右ローのヴィアナに左右を首もとに突くヒッチ。ダブルレッグから大内刈でテイクダウン! パスガードを狙うが、ヴィアナは足を越えさせず。離れて蹴りを狙うヒッチに、ヴィアナは下からの蹴り上げ狙いも背中を着けたままでブレーク。  みたびダブルレッグに入るヒッチを切り返して上になるヴィアナだが、すぐにスクランブルからダブルレッグで立ち上がりテイクダウンを奪うヒッチ! 下のヴィアナの足に蹴りを放ちブザー。両者はハグをかわした。  試合後、ダニエル・コーミエーからのインタビューに気付いたヒッチは、大きな胴周りにハグすると、「相手が何を仕掛けてくるか分かっていたからディフェンスを練習してきた。出来るだけ早く次の試合をしたい。これが私の仕事だから」と笑顔で語った。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R〇パク・ジュンヨン(韓国)[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×エリク・アンダース(米国) 2017年にHEATでANIMAL☆KOJIにKO勝ちしているジュンヨンがタフファイトをスプリツト判定で制した。
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