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レポート

【UFC】元SEI☆ZAのタバタ・ヒッチが柔道活かしたテイクダウンで2連勝

2022/05/22 09:05
【UFC】元SEI☆ZAのタバタ・ヒッチが柔道活かしたテイクダウンで2連勝

(C)Zuffa LLC

 2022年5月21日(日本時間22日)米国ラスベガスのUFC APEXにて「UFC Fight Night: Holm vs. Vieira」が開催された。

 メインカードの第2試合では、日本とも縁の深いタバタ・ヒッチ(ブラジル)が参戦。同じブラジルのポリアナ・ヴィアナを相手に女子ストロー級戦に臨んだ。

 SEI☆ZAに参戦していたタバタ・ヒッチは、柔道・柔術ベースでMMA6勝1敗(UFC1勝1敗)。SEI☆ZAガールズとして、1年間日本に滞在し合宿生活を経験した。

 緊急出場となった2021年6月のUFC初戦は、階級上のフライ級でマノン・フィオロに2R KO負けでMMA初黒星も、2021年10月の前戦では、本来のストロー級でRIZINで浅倉カンナに敗れたマリア・オリヴェイラに判定勝ちでオクタゴン初勝利を挙げている。SEI☆ZAからはユリア・ストリアレンコとともにUFCに参戦し、現在でも交流を続けている。ストロー級では負け無しのヒッチがオッズではフェイバリットを示している。

 対するヴィアナはMMA12勝4敗でUFC3勝3敗)。12勝全てがフィニッシュ勝利(4KO、8一本勝ち)で下からの極めが強い。直近2試合で、エミリー・ホワイトメア、マロリー・マーティンに連続で腕十字を極めている。2019年1月には、リオデジャネイロで金品を奪おうとした男を取り押さえ、警察に引き渡したお手柄で話題となった。

▼女子ストロー級 5分3R
〇タバタ・ヒッチ(ブラジル)7勝1敗(UFC2勝1敗)
[判定3-0] ※29-28×3
×ポリアナ・ヴィアナ(ブラジル)12勝5敗(UFC3勝4敗)

 1R、サウスポー構えのヒッチはジャブを突き、シングルレッグへ。そこにギロチンから引き込み、三角絞めに移行するヴィアナ。すぐに首を抜くヒッチが上からヴィアナの足を蹴る。ブレークでスタンドに。

 右ジャブ、左の蹴りで前に出るヒッチ。右ジャブを突くヴィアナに組むヒッチ。ヴィアナはまたも首を抱え引き込み。下からクローズドガード、4の字ロック。ガードの中にヒッチを入れ、下からヒジ、鉄槌を突く。引き付けられた上のヒッチは思うようにパウンドを打てない。下からコントロールしたヴィアナのれ

 2R、右ジャブで前に出るヒッチ。ヴィアナは左ジャブ、右ミドル。その蹴りにヒッチは下がらせられる。右ローの打ち合い。ヴィアナは下がりながらもスイッチしカウンターを狙う、跳びヒザ蹴りをかわし組もうとするヒッチだが、突き放すヴィアナはバックフィスト! ヒッチも細かくジャブを突きながら腰に組んで右の小外を合わせてテイクダウン! 

 いったん体を離し、足をさばこうとするが、ヴィアナは三角狙い。これは体を離すヒッチは、ブレークから立ち上がったヴィアナに再び組んで大内刈を合わせてテイクダウンを奪ったところでブザー。

 3R、先に詰めるヴィアナに組むヒッチ。いい形で組めずいったん離れる。右ローのヴィアナに左右を首もとに突くヒッチ。ダブルレッグから大内刈でテイクダウン! パスガードを狙うが、ヴィアナは足を越えさせず。離れて蹴りを狙うヒッチに、ヴィアナは下からの蹴り上げ狙いも背中を着けたままでブレーク。

 みたびダブルレッグに入るヒッチを切り返して上になるヴィアナだが、すぐにスクランブルからダブルレッグで立ち上がりテイクダウンを奪うヒッチ! 下のヴィアナの足に蹴りを放ちブザー。両者はハグをかわした。判定は2、3Rをテイクダウンで制したヒッチが3-0(29-28×3)で勝利。

 試合後、ダニエル・コーミエーからのインタビューに気付いたヒッチは、大きな胴周りにハグすると、「相手が何を仕掛けてくるか分かっていたからディフェンスを練習してきた。出来るだけ早く次の試合をしたい。これが私の仕事だから」と笑顔で語った。

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