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【THE MATCH】堀口恭司が天心vs.武尊を忖度なしの勝敗予想で「戻し体重制限」に言及も、それより気にしたことは──

2022/05/21 12:05
【THE MATCH】堀口恭司が天心vs.武尊を忖度なしの勝敗予想で「戻し体重制限」に言及も、それより気にしたことは──

『ゴング格闘技』2015年10月号で武尊と合同練習を行った堀口(C)ゴング格闘技

 2022年6月19日(日)に東京ドームで開催される『THE MATCH 2022』で“世紀の一戦”に臨む那須川天心(TARGET/Cygames)vs.武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)について、両者と練習・試合で肌を合わせた堀口恭司(アメリカントップチーム)が19日、自身のYouTubeチャンネルで「忖度なしの勝敗予想」を公開。当日の試合体重の影響を、自身の経験から語った。

 本誌『ゴング格闘技』2015年10月号で武尊と合同練習を行い、2018年9月の『RIZIN.13』で那須川とキックルールで対戦した堀口。

 今回の東京ドーム決戦の予想を問われ、「めっちゃみんなそればっか言う。そんなもん、試合観ろって言うんですよ、僕は」と冒頭で笑いながらも、「ほんとうに面白い試合ですから。でもいろいろ縛りも多い」と、試合を左右する可能性のある契約体重について語り始めた。

 那須川と武尊の試合は、ワンキャッチ・ワンアタックありのキックボクシングルールで、3分3R延長1R。体重は58kg契約となっている。

 K-1スーパーフェザー級(60kg)王者の武尊と、RISEバンタム級の55kgを適正とする那須川にとって、その中間を取った形だが、当日の戻し体重は「試合の3時間前に4kgまで」と定められている。一般的な「前日計量」から当日によりパワフルな身体を作ることに制限がかけられている状況だ。

 堀口は、「たぶん天心くんはもともと62kgくらい。武尊くんはたぶん通常が65、66kgくらいある。だから、こう言ったらアレかもしれませんが、武尊くんは結構、キツいんじゃないかなと思いますね。筋肉も削らなくちゃいけない」と、武尊が試合3時間前に、通常の試合時より軽い62kgリミットを作ることが、試合に影響するとした。


(C)Bellator

 自身も直近の試合で、体重差を痛感したばかりだ。

 UFCではフライ級(56.7kg)で王座に挑戦した堀口は、RIZIN、Bellatorでは、より層の厚いバンタム級(61.2kg)で戦っている。

 4月24日の『Bellator279』ハワイ大会では「バンタム級ワールドGP1回戦」に臨み、同級で最大級の体格を持つパッチー・ミックス(米国)と対戦。試合当日、65kgまで戻した堀口に対し、ミックスは70キロ以上あったことを明かしており、5kg以上の体重差のなか、判定負けを喫した。

「体重?……まあやっぱり重要ですよね。だからこんだけ細かく決められているわけだし。実際、自分は前日計量して試合当日に相手と5kg以上体重差があって試合やっているわけだけど」と、振り返る堀口は、今回の那須川vs.武尊で、武尊が「戻し体重制限あり」を受けたことについて、「自信もあると思うし、たぶん武尊くんの性格上、“やりたい、俺の方が強い”(というのが)やっぱ格闘家なんであると思う。だってこんだけ、何年も前から(対戦を)言われて、また体重で揉めたら、“もういいよ、やるよ”ってなっちゃうでしょ」と推察した。


(C)RIZIN FF

 体重は「重要」と言う堀口だが、自身は階級差を超えて、より強い相手と戦うことを選択してきた。

 那須川とのキックルールでの対戦も、「俺は(試合交渉で)揉める前にもう『うん、やる、やる。はーい。何? キック? うん、やるやる、はーい』って、俺はそう言ったから」と頓着しなかったことを明かしている。

 堀口が、今回の「世紀の一戦」で気にしたのは、意外な点だった。

「でもさ、ここで俺がちょっと疑問に思うのは、武尊くんvs.天心くん、会場一番前の席、300万! それ納得いかねーな。俺のとき、普通のVIP席5万とかでしょ(※10万円で完売)。納得いかねぇーな。“お前、それ俺のときもやれやー”って。ナメんなよ! ってなるよね」と、自身のスーパーファイトにもプレミアムシートを用意してほしかったと、負けん気の強さを見せた。

 とはいえ、両者と肌を合わせた堀口も、米国帰国後もこの試合をPPVで観戦するという。

「すごいこの試合に賭けて練習もやってきているだろうし、格闘技って1発で変わる、1発でひっくり返す、そこが魅力なので、楽しみにしてもらいたいですね」と語った堀口。その試合予想の詳細は、堀口恭司公式チャンネルにて視聴が可能だ。

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