グラップリング
インタビュー

【ONE】グラップリングで再起戦の青木真也「お互いにとって厳しい試合になる」×ケイド・ルオトロ「シンヤのファンだった。柔術で言えば自分が優勢」==5月20日(金)シンガポール

2022/05/18 09:05
 2022年5月20日(金)にシンガポール・インドアスタジムにて、ONE Championship『ONE 157: PETCHMORAKOT VS VIENOT』が開催され、ライト級のグラップリングマッチで、青木真也(日本)がケイド・ルオトロ(米国)と対戦する。  グラップリングルールながら、青木は3月の秋山成勲戦での2R TKO負け以来、わずか2カ月での再起戦。グラップリング界の新星・双子のルオトロ兄弟の弟ケイドと対戦する。 ▼ONEライト級 サブミッショングラップリング 10分1R青木真也(日本)ケイド・ルオトロ(米国)  ルールは10分1Rで、サブミッションによる勝利、または有効な技/仕掛けに対して、レフェリーが「キャッチ」と評価。サブミッションで試合が決まらなければ、そのキャッチが多かったファイターが勝利となる。 (C)ruotolobrothersjiujitsu  3歳から兄弟で柔術に取り組んだケイドは、現在は「アトスHQ」でアンドレ・ガウヴァオンの指導も受けており、オールドスクールからモダン、スクランブルのグラップリングまでノンストップの動きが話題となる超新星だ。今回のインタビューでは、あらためて、ADCC後にMMA挑戦に向けて動き出すことを語っている。 「小さい頃からシンヤの試合を見て育ったし、彼のファンでした。彼はいつもMMAの試合で素晴らしい柔術を見せてくれますから。僕も近い将来MMAの試合でケージに入るのが楽しみ」と、今回のONEデビュー戦での“レジェンド”が相手のグラップリングマッチを足がかりに、新たな世界に進むつもりだ。  一方、グラップリングでONEケージに戻る青木は、新鋭を相手に「全部、脅威でしょ。強いと思うから、全部脅威だと思いますよ」と語りながらも、「いやー、ケイド・ルオトロが有利なんじゃない。まあ、試合はやってみないと分からないからね。まあ厳しい試合になると思いますよ。お互いにとって」と、ケイドにとって初のケージでのグラップリングも簡単には進まないことを示唆した。  19歳と39歳、ダブルスコアの年齢差の戦いに臨む青木は、事前コメントで「彼は有名だよ。若い子とやるとか、世代が替わっているみたいなことは、クリスチャン・リーの時に思っていたんですよ。若い子たちとこういうことやっていくんだな、首を絞められていく仕事なんだろうなというのは思っていて。  でも、やっぱり一番辛いことは下の世代に引き継げないことだから。光栄な仕事だなと思います。割と早い復帰なんですけど、変わらずにまたお客さんの前に立てるということは本当にありがたいことなので、頑張っていきたいと思います」とも記している。 “引き継ぐ”責任と同時に、グラップリングというONEの拡大路線で、期待の新星を相手に自身の存在感も示すであろう青木の試合に注目だ。 [nextpage] 青木「変わらずやるよ!」vs.ルオトロ「ケージに慣れないといけない」 ──青木選手、この試合に向けてメンタル面、フィジカル面での調子はいかがでしょうか。 青木 準備は問題なく、元気です。 ──いよいよONEデビューとなりますが、この試合までの道のりはいかがでしたか。 ルオトロ 素晴らしいですね。ONEデビューということで気持ちが高まっています。 ──ONEの中でも最高峰のグラップラーとの対戦でデビューとなりますが、試合に向けての準備はどう過ごしてきましたか。 ルオトロ 準備は万端ですね。いつも通り兄弟で練習してきました。これまでと違う点で言えば、ケージでの試合になることですね。ケージでの局面については慣れていかないといけないです。でも調子は良いですよ。 ──秋山選手との試合では残念ながら負けてしまいました。今回の試合で活かせるような学びというは何かありましたか。 青木 何もない。変わらずやるよ! ──相手のルオトロ選手についてどんな印象を持っていますか。 青木 若いですからね。20歳下のこと試合をするっていうのは、ちょっとドキドキするくらいですかね。 ──青木選手との試合契約書にサインした時の気持ちを覚えていますか。 ルオトロ それは興奮しましたよ。だって彼はこの競技で長く戦ってきたベテランで、レジェンドですから。試合をできるってことで興奮していました。 ──今回のルオトロ選手との対戦で、試合中意識すること、警戒することは何かありますか。 青木 全部、脅威でしょ。強いと思うから、全部脅威だと思いますよ。 ──この試合で優勢なのはどちらだと思いますか。 ルオトロ シンヤは柔術のベテランですし、いつも素晴らしいパフォーマンスを見せていますよね。でも柔術で言えば自分が優勢だと僕は信じています。 ──柔術が強いMMAファイターとの試合は、ご自身の好奇心をそそるものですか。 ルオトロ もちろんですよ。小さい頃からシンヤの試合を見て育ったし、彼のファンでした。彼はいつもMMAの試合で素晴らしい柔術を見せてくれますから。僕も近い将来MMAの試合でケージに入るのが楽しみです。 ──それは興味深いですね。MMAへの挑戦はどのタイミングを見据えていますか。 ルオトロ 柔術とMMAの両方で成功することが僕の中で見据えていることです。今年中に集中したいことがいくつかあって、ADCCの試合で数試合して、今年の終わりか来年の初めにMMAに挑戦に向けて動き出せればと思います。 ──ルオトロ選手は、自分が優勢だと先ほどコメントしていましたが、青木選手はどう思いますか。 青木 いやー、ケイド・ルオトロが有利なんじゃない。彼が有利だと思うよ。まあ、試合はやってみないと分からないからね。 ──過去にONEで何度かグラップリングの試合に出場していますが、ONEではこのグラップリング部門にも力を入れています。青木選手はこのグラップリングの試合についても興味を持っている部分でしょうか。 青木 まあ、好きですからね。好きだし、楽しいことだから良いことだと思いますよ。 ──この試合はどのような展開になると思いますか。 ルオトロ お互い守りに入らず、テイクダウンを取りに行くと思う。最初の5分でシンヤの弱点を見つけて、頭を取るかバックを取ってチョークしてフィニッシュ。そう予想します。 青木 やってみないと分からないけど、まあ厳しい試合になると思いますよ。お互いにとって。
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