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【UFC】平良達郎がオクタゴンデビュー戦勝利! ブラホビッチが右ロー効かせラキッチが負傷TKO負け、チョケイジアン、ジャンジローバが判定勝ち、元PANCRASE女王ヴィヴィアニが勝利

2022/05/15 08:05

▼フライ級 5分3R
〇平良達郎(日本)11勝0敗(UFC1勝0敗)125lbs/56.70kg
[判定3-0] ※30-26, 30-27×2
×カーロス・カンデラリオ(米国)8勝2敗(UFC0勝1敗)126lbs/57.15kg

 プレリミナリーの第2試合では、プロMMA10勝無敗の22歳、平良達郎(Theパラエストラ沖縄)がUFCデビュー戦を迎える。

 オクタゴン初戦の相手は、MMA8勝1敗のカーロス・カンデラリオ(米国)。平良と同じくアマチュア5戦無敗後、2015年の米国「Reality Fighting」でプロデビューし、2021年8月の前戦「Contender Series 2021」では、LFAフライ級王者のヴィクター・アルタミラノに判定で敗れたが、ダナ・ホワイトUFC代表が契約を交わした30歳だ。

 2KO・TKO、3つの一本勝ちを記録するサウスポーで、思い切りのいい左の打撃、強いハートが持ち味のカンデラリオを相手に、初の海外での試合に臨む平良は、いかに戦うか。

 当初、4月30日(日本時間5月1日)に同所にて行われる予定だった両者の対戦だが、前日計量をクリア後、試合直前にカンデラリオの「体調不良」により試合は中止に。2週間後に延期されていた。

 前日計量では、フライ級リミットの125ポンド(56.7kg)で、王座戦以外はプラス1ポンドまで許容されるなか、平良は125ポンド(56.70kg)のジャストで1発パス。

 しかし、カンデラリオは本計量で下着を脱いで126.5ポンド。フェイスオフ後の再計量の末に126ポンド(57.15kg)でパスしている。

 1R、オーソドックス構えの平良に、サウスポー構えのカンデラリオ。右ジャブ、左ミドルから組みに来たカンデラリオを切る平良。右インロー、右ミドルを当てる。詰めるカンデラリオにシングルレッグから左で差して小外で崩すが、粘るカンデラリオが突き放す。

 右フックから左ミドルを当てる平良。右を振ってからシングルレッグで組んで崩すカンデラリオ。片ヒザを着きながら、それを切った平良。

 左ジャブ、右インロー、ワンツーの右をヒットする平良! カンデラリオの左ハイをかわす。右ボディストレートを突く平良。その打ち終わりに左を打つカンデラリオ。右ハイを打つ平良。シングルレッグから腰を掴んでテイクダウンを奪う平良。右足をかけるが、万全ではなく離れる。

 右インローを当てる平良。左アウトローと前足を突く。カンデラリオは左ストレート。左回りの平良にシングルレッグのカンデラリオは回してテイクダウン! 腰を引き、いったん背中をつかせるが、平良が上体を立てたところをまたいでブザー。

 2R、右ジャブ、左ボディストレート、左ハイからダブルレッグに入るカンデラリオ。切る平良は右ストレート! ダウンしたカンデラリオにすぐにスタンドバックを奪い4の字ロック、前に落とそうとするカンデラリオに落とされず、背後から身体を伸ばして、足を組み直し、左腕でリアネイキドチョーク! 腕を押し上げずらすカンデラリオ。身体を伸ばす平良に腰をずらして正対を試みる。

 そこで落ちずに背中に乗り直した平良。左腕を足で縛って、左腕でアゴ上からリアネイキドチョークも極まらず。正対して上を取り返しかけたカンデラリオだが、オタツロック的に対角のヒザに足をかける平良はバックに。しかしカンデラリオはなおも正対を試み、成功。

 ハーフガードで下になる平良は抱きつきスペースを無くして胸に頭をつけると、ヒジをこするカンデラリオにディープハーフガードで潜る。

 3R、「ジャブを見せろ」の岡田の声。右インローを蹴る平良。ローブローとなり、中断後再開。右ジャブから詰めるカンデラリオに金網に詰まる平良。そこにシングルレッグはカンデラリオ。ダブルレッグに移行するカンデラリオに下からシングルレッグで返す平良。そこにギロチンチョークを合わせたカンデラリオ! 半身になり身体をずらす平良に、なおもギロチンチョークを組み直すカンデラリオ。そこに首を抜き、背中を着かせた平良!

 ハーフからカンデラリオの向き直りに三角絞めを合わせた平良! ヒザ裏で組みかけるが、身体をずらすカンデラリオに、マウント三角になって外すと、バックに移行。

 4の字ロックでカンデラリオの左腕を足で縛って、フェイスロックからリアネイキドチョークへ。ここも極まらないとみると、マウントからのパウンドに移行。ヒジも打ち込み、連打。フィニッシュを狙うが、上体を立てようとするカンデラリオを剥がしつつパウンド。ブザー。

 判定は3-0(30-26, 30-27×2)で平良が完勝。

 試合後、「アイム・ハッピー、サンキュー! 全部で勝負し、フィニッシュしようと思っていましたが、フィニッシュできなかったです。何回か効かせたり極められるかなと思ったけど、最後の一歩で相手が逃げるのが上手かったです」と語った平良は、最後にあらかじめ紙に用意した英語を読み上げながら、「新しいファンの皆さん、ありがとうございます。僕はUFCのタイトルベルトを獲得するためにここにいます。新しい波はすぐにでも見られるでしょう。ありがとうございました」と英語で語った。

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