河名マスト破ったウィルキンスが、寝技師コクエイに一本負け
▼第7試合 5分2R(延長1R)ライト級 70.3kg契約
◯コクエイ・マックス(フリー)
[延長R 3分5秒 三角絞め]
×ジェイク・ウィルキンス(フリー)
2021年7月のFighting NEXUSでのプロ初戦で、グレコローマンのU23世界王者だった河名マストをヒジ打ち、左ハイでカットさせ、TKO勝ちしているウィルキンス。
父が米国人で、母が日本人のハーフで、22歳で渡米し、米国でMMAを学び、自衛隊で日本拳法を学んだ。ジャクソン・ウィンクルMMA、TRIBE TOKYO MMAなどに所属し、KRAZYBEE時代に全日本アマ修斗で優勝。河名戦の勝利後、2021年12月に竹上航平に判定勝利で2連勝中だ。
対するコクエイ・マックスは、パラエストラ川崎所属時にZSTのグラップリングマッチで1勝1分。「UNRIVALED #00」ではグラント・ボグダノフに極めさせずもポイントで敗れている。
1R、一回り大きなコクエイに対し、サウスポー構えのウィルキンスは右ローを4発当てる。さらに左インローも前足に突く。右前蹴りを突くコクエイに、右ローを突くウィルキンス。さらに左インロー。圧力をかけるコクエイに左右フックで押し戻す。
なおも右ローでコクエイの左足が赤く腫れる。右の前蹴りを連打するコクエイに下がるウィルキンスは左フックで押し戻し。コクエイは首相撲から組むと、体を入れ替えるウィルキンス。引き込み右手を後方に三角絞め、足を手繰り足関節も狙うが、離れるウィルキンスはパウンドを入れて中央へ戻ると右ロー。右ロー、右ミドルハイを当てるコクエイ。しかしウィルキンスの右ローにバランス崩す。
2R、詰めるコクエイは右前蹴りを当てて前進。ウィルキンスの蹴りはかわして右三日月蹴りを当てる。さらに前蹴り。ウィルキンスは右ローを当てるが、コクエイも右ミドルを返す。右ミドルを突き、首相撲からヒザを突くコクエイ。ヒザが高い打点で当たり、ウィルキンスを首相撲でコントロールする。
すっと下がったウィルキンスはダブルレッグから持ち上げテイクダウン。ギロチン狙うコクエイに首を抜き、インサイドへ。ここでラバーガードを組んで、左のパウンドを当てるコクエイ! さらにヒジ、鉄槌も当てウィルキンスは大きく出血。
金網に押し込むウィルキンスに、コツコツ鉄槌を打つと、三角絞め狙い。この足を外したウィルキンスに脇差し立ち上がりを狙うコクエイだが抑え込まれゴング。
本戦判定は19-19×3でドロー。延長戦へ。
延長R、右ローを当てるウィルキンス。さらに左ミドルもヒット。コクエイの詰めに右フックを当てると、詰めてきたコクエイにボディロックテイクダウン。
インサイドガードに入る。コクエイは、下から左腕を後ろに押し込み、左足で糸通し!
右足を手前に引くと三角絞め狙い。ここは察知して中腰になって足をかけさせないウィルキンスだが、左腕は糸通しで掴まれたまま。糸通しの左足に右足をかけて4の字に組んで、頭にヒジを突くコクエイ!
さらにパウンド。右手一本で鉄槌を狙うウィルキンスだが動けず、一瞬の足の組み変えで三角に組んだコクエイ!
足をすくったコクエイが右腕を流して三角絞めでタップを奪い、ウィルキンスに初黒星をつけた。プロMMAデビューのコクエイはアップセットの勝利。
スタンドでは長身を活かした前蹴り&首相撲ヒザ蹴り、組めば糸通しからの三角絞めと、規格外の強さを見せたコクエイに、場内からは“ライト級のセミー・シュルト”の声が飛んだ。Fighting NEXUSライト級王座候補だったウィルキンスを撃破したコクエイの次なる相手は?